内部被ばく
別名:内部被曝
空気や飲食などを通じて放射性物質を体内に取り込み、それによって被ばく(被曝)すること。
内部被ばくは、主に、放射性物質に汚染された食物を食べたり、原発事故で放出された放射性物質を空気と共に吸い込んだり、といった経緯で被曝する。傷口から体内に吸収される場合もある。
内部被ばくに対し、放射線を浴びるなどの方法で体外から被ばくすることを「外部被ばく」という。
内部被ばくは、被爆者の染色体異常を招き、放射線障害を引き起こす可能性がある。また、外部被ばくに比べて除染が難しい。原発事故などが発生した場合には、内部被ばくを避けるため近隣の住民には避難もしくは屋内退避の指示が出される。
ないぶ‐ひばく【内部被×曝】
内部被曝(internal exposure)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 21:32 UTC 版)
「被曝」の記事における「内部被曝(internal exposure)」の解説
放射性物質が空気中などに拡散して存在している場合、その放射性物質が体内に入り込むことによる内部被曝の恐れが生じる。そのため、内部被曝については放射性物質を体内に取り込まないような防護が基本となる。体内に取り込まれる経路としては、次の三つがある。 非密封線源が体内に取り込まれる経路 呼吸器を通しての摂取(吸入) 放射性物質で汚染した空気を吸い込むことによって、気道や肺胞を通して体内に放射性物質が侵入することを言う。マスクの着用などで防護できる。 口、消化器を通しての摂取(経口摂取) 放射性物質で汚染された水や食物を摂取することで、胃や小腸などの消化管から体内に放射性物質が侵入することを言う。基準値を超える放射能を持つ食品を摂取しないことで防護できる。 皮膚、特に傷口を通しての摂取 皮膚の毛穴や汗腺または皮膚にある傷から放射性物質が侵入することを言う。放射性物質と接触する皮膚表面に傷があるときは、放射性物質の取り扱いを避けることで防護できる。
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