阿武隈川
阿武隈川は、福島県西白川郡西郷村旭岳にその源を発し、大滝根川、荒川、摺上川等の支川を合わせて、福島県中通り地方を北流し、阿武隈川渓谷の狭窄部を経て宮城県に入り、さらに白石川等の支川を合わせて太平洋に注ぐ、幹川延長239km、流域面積5,400km2の一級河川です。 |
新緑の阿武隈川源流 |
河川概要 |
| ○拡大図 |
1.阿武隈川の歴史 |
"藩政時代には安定した物資の輸送確保として、仙台藩藩主伊達政宗の命により名取川河口から阿武隈川まで海岸線と平行に木曳堀(きびきぼり)を開削し、その後北上川まで運河が延伸され、日本一長い貞山運河として現在も舟運時代の面影を残しています。" |
悠久の水の調べ~貞山運河~ |
河口部には、阿武隈川と名取川, 北上川までの舟運を図るために掘削された貞山運河が存在しています。この運河は藩政時代には安定した物資の輸送路確保として、仙台藩初代藩主伊達政宗の命により家臣川村孫兵衛重吉が名取川河口から阿武隈川までの海岸線と平行に木曳堀を開削し、その後北上川まで延伸され、日本一長い貞山運河として現在も舟運全盛時代の面影を残しています。
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2.地域の中の阿武隈川 |
"阿武隈川は東北地方では水質の悪い水系であり、洪水時のゴミ流下の課題もあることか阿武隈川沿川29市町村で構成される「阿武隈川サミット」が組織され上下流市町村が一体となって生活排水浄化や河川清掃等を行っています。" |
地域社会に根差した河川整備
「阿武隈川サミット」は、母なる川阿武隈川をよく知り、川との共生を目指しながら、流域それぞれの実態に即した治水・利水計画との調和を図り、河川環境の保全を推進するため、福島県・宮城県内の阿武隈川本川沿いの29自治体(7市15町7村)が一堂に会し、それぞれの流域での役割を担いながら、次世代に共通の遺産として良好な河川環境を伝えていくことを目的に結成されたものです。 阿武隈川サミットの活動は、阿武隈川で問題とされている水質の浄化対策から、河口清掃, 水源地での植樹, 小学生を対象としたリバースクールなど多岐にわたり、阿武隈川と地域との連携において重要な役割を行っています。 国土交通省仙台河川国道事務所および福島河川国道事務所は、これらの活動を支援並びに参加しており、今後とも関係機関との連携・調整や地域との連携を図り、流域全体で一体となって総合的なビジョンの下に阿武隈川の河川整備を進めていきます。
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3.阿武隈川の自然環境 |
"大きく2つの狭窄部(阿武隈峡、阿武隈渓谷)には数多くの奇岩が点在する渓谷景観となり県名勝や天然記念物となっています。 また直轄管理区間最上端には、日本の滝100選の乙字ヶ滝が壮大な流れを見せています。" |
雄大な自然がおりなす河川環境 阿武隈川には、多くの自然公園, 自然環境保全地域が存在することから分かるように、数多くの自然環境が作りだす名勝地が存在します。特に、阿武隈峡, 阿武隈渓谷の他に、日本の滝百選に選ばれている「乙字ヶ滝」等があり、すばらしい河川景観を呈しており観光名所にもなっています。 平野部を流れる区間でも、「隈畔」は吾妻連峰を背景に流れる阿武隈川の風光明媚な趣を醸しだし、また「岡部」には毎年10月の末頃から多くの白鳥が飛来し、人々の心をいやす存在になっています。 |
4.阿武隈川の主な災害 |
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
阿武隈川
姓 | 読み方 |
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阿武隈川 | あぶくまがわ |
阿武隈川
阿武隈川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/22 20:51 UTC 版)
そのころ都では、中将の母は亡くなっていた。そこに中将の乗っていた青鹿毛が、母宛の文を付けて現れる。中将の父である大将がその文を見ると、この世の暇を述べた和歌なのでその嘆きはたとえようもない。 有宇中将には有成の少将という弟がいたが、中将を探すために父大将に暇乞いをし、青鹿毛に乗りその歩みに任せると、はたして中将のところに行き着いたが、すでに中将は亡くなっていた。かたわらには姫君の返事もある。少将はこの有様を見て嘆き悲しんだが、姫君の文を見てこの女の行方を尋ねようとまた道を行くと、妻離川で姫君に出会った。少将は自分が中将の弟であることを話し、せめて亡くなった中将の遺体を見せたいと姫君を馬に乗せて連れて行った。これにより妻離川を、「あふ(会ふ)くま川」(阿武隈川)と呼ぶようにはなったのである。
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