ドレーン
drain
「drain」とは、排水する・排水管のことを意味する英語表現である。
「drain」とは・「drain」の意味
「drain」とは、「流す・(液体を流して器などを)空にする・排水する・(人の心身を)疲れさせる」といった他動詞と、「(資源や勢いが)衰える、枯渇する」といった自動詞の意味を持つ英単語である。また、名詞として用いることもでき、その場合は「下水管・浪費の原因・損失・枯渇・用水路」といった意味を持つ。医療においては、体内に溜まってしまった血液などを排出するカテーテルのことを「ドレーン」と呼ぶが、これは英語の「drain」をカタカナ読みしたものである。カタカナ語として定着しており、その他、「ドレン」や「ドレイン」と呼ぶこともある。
洗濯機における「脱水」機能のことを英語で表現する場合、「spin and drain」あるいは「drain and spin」と表現することがある。この場合は「排水して回転させて水を飛ばす」ということになるため、乾燥機能ではない点に注意が必要である(乾燥は「dry」や「dryer」と表現することが多い)。
英語圏ではよく使われる表現として「drainage」という英単語がある。これは「排水・下水」を意味し、名詞としての「drain」とよく似ている意味を持つ。辞書における明確な言葉の差はないが、「drain」は目の前の「排水口」や「排水管」を指す場合に用いられ、一方で「drainage」は「下水・排水システム」のようなより規模の大きなものを示す傾向がみられる。ただし、これはあくまでも個人によって差があるため、「排水」という名詞であれば「drain」と「drainage」のどちらでも同じように使える。
「drain」のスラングとしての意味
「drain」はスラングとして用いられることがある。「I'm drained.」という英文で、「ぐったりするほど疲れた」や「へとへとだ」と表現することができる。一般的には「I'm tired.」という表現が知られているが、「I'm drained.」も日常会話でよく用いられる。「drain」の発音・読み方
「drain」の発音記号は「dréin」で、カタカナ読みすると「ドゥレイン」となる。「drain」の活用変化一覧
「drain」の三人称単数現在形は「drains」、進行形は「draining」、過去形・過去分詞形は「drained」と規則変化する。名詞としての「drain」を複数形にする場合は「drains」となる。「drain」の語源・由来
「drain」の語源は、「乾いた」という意味を持つゲルマン祖語「draugiz」にあるとされる。「drain」の覚え方
「drain」は複数の意味を持つ言葉であるが、「液体を流す」というコアの意味を覚えることで、何かが流れ出てしまうイメージを持ち、「(資源などを)浪費する」「(流れ出た結果)枯渇する」といった意味を覚えやすくなる。「drain」を含む英熟語・英語表現
「brain drain」とは
「brain drain」とは、「頭脳流出」や「優秀な人材が他社などに移ってしまうこと」を意味する表現である。
「down the drain」とは
「down the drain」とは、「排水管・下水に流す」「台無しにする」「(一瞬の合間に)失われて、無駄になって」といった意味を持つ表現である。「drain」が下水という意味を持ち、下水に向かって流すという意味から「台無し・無駄になる」という意味を持つようになったと考えられる。
「ドレインする」とは
「drain」をカタカナ読みした言葉であり、「抜き取る・消耗させる」といった意味を持つ。
「drain」の使い方・例文
「drain」は「排水する」「排水管」という意味を持つので、「The rain that falls here is drained into the river.(ここに降った雨は、川に排水されます)」や「The drain pipe is clogged!(排水管が詰まった!)」、「I left the dishes to drain.(食器を水切りするために置いた)」などという用い方ができる。また、通常は「一気に捨てる」というニュアンスよりも、水などの液体が、じわじわと流れるように徐々に減っていくという場合に用いられることが多い。例文としては、「All the color drained away from her face.(彼女の顔から血の気が引いていった)」や、「This oil resource will be drained in a few years.(この石油資源は数年で枯渇してしまうだろう)」、「I am drained today.(今日は疲れ果てた)」などである。即時性がある場合は「The water will soon drain away.(水はすぐに排水される)」といった表現に見られるように、「soon」などの副詞で補足することが多い。
一方で、熟語「down the drain」の場合は「即座に失う」「一瞬で無駄になる」という意味が含まれるため、「It's like throwing money down the drain.(金をドブに捨てるようなものだ)」や「His hard work went down the drain.(彼の努力は水の泡となった)」などと使うことができる。また、液体であっても対象が酒である場合は「飲み干す」という意味を持つため、「He drained one's glass of wine in one draft.(彼はグラスのワインを一息に飲み干してしまった)」などと表現できる。
ドレーン
分子式: | ClH C22H29NO2 |
その他の名称: | ダルボン塩酸塩、Algaphan、Erantin、Propoxyphene hydrochloride、Doloxene、Dextropropoxyphene hydrochloride、Darvon hydrochloride、アルガファン、エランチン、プロポキシフェン塩酸塩、ドロキセン、デキストロプロポキシフェン塩酸塩、d-プロポキシフェン塩酸塩、α-(+)-プロポキシフェン塩酸塩、ダルボン、α-D-プロポキシフェン塩酸塩、(+)-プロポキシフェン塩酸塩、α-(+)-Propoxyphene hydrochloride、d-Propoxyphene hydrochloride、Darvon、α-d-Propoxyphene hydrochloride、(+)-Propoxyphene hydrochloride、Propoxyphen hydrochloride、Doloxen、ドレーン、プロキサゲシック、Dolene、Proxagesic |
体系名: | (αS)-α-[(1R)-2-(ジメチルアミノ)-1-メチルエチル]-α-フェニルベンゼンエタノールプロパノアート・塩酸塩 |
ドレーン
ドレイン
ドレインもしくはドレーン (drain)は英語の、「液体の流入ないしは流出により、所定の場所から液体を取り除くこと」を意味する他動詞ないしは自動詞に由来する[1]。
一覧
- 排水を流しだす口(排水口)のこと。
- 電界効果トランジスタの端子の一つ。キャリアが流れ出る先であるため。
- ドレーン工法 - 地盤が弱い地域の地盤改良のため、土中の水を排水する際に使用される排水用の杭。「サンドドレーン工法」も参照
- ドレーン (医学) - 体内に溜まった体液等の排出などに使用する管。「ドレナージ」を参照
- ロールプレイングゲームにおいて、戦闘などの行動の結果レベルが下がること。
- テレビゲームファイナルファンタジーシリーズに登場する魔法。「ファイナルファンタジーの魔法形態」を参照
脚注
関連項目
ドレーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 01:33 UTC 版)
「超執刀 カドゥケウス」の記事における「ドレーン」の解説
長い管を使って血溜まりや膿を吸引する。使う機会は殆ど無いが吸い出した液体を戻す事も可能。
※この「ドレーン」の解説は、「超執刀 カドゥケウス」の解説の一部です。
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