白山さんと黒い鞄2 [★]
白山さんがかわいすぎる
ぶっちゃけもうこの一言で感想が済みそうでならないのですが、まあそんなことはなきにしもあらず。
白山さんもかわいいんですが、なんか1巻のときはクールなキャラで通していた遠咲先輩も変なベクトルに向かっている気がします。
しかしな、あの「確認」はさっさとするべきだったな、うん。
白山さんと黒い鞄〈2〉 (電撃文庫)
クラスメイトの白山さんと、彼女の鞄の中から現れた不思議な黒い少女・九衛。2人に協力し、外の世界で暴れる“鞄の住人”を捕まえることに成功した衡は、白山さんや九衛とともに学園生活を満喫していた。
そんな中、図書館部部長・青嵐が、衡たちにある相談を持ちかける。それは、青嵐の“偽物”を見つけることだった。偽物騒動の影にはどうやら“鞄の住人”がいるらしく、次々学園の生徒の偽物が現れる中、ついに衡の偽物が──!? 2人の衡を前に、白山さんは本物を選ぶことができるのか!? 鞄の秘密を巡る、不思議系学園ラブコメ第2弾!
衡が二人!? コピーの阿頼耶識を見破れ!
コピー能力を有す阿頼耶識が鞄の外へ逃亡してしまい、学園で一波乱。
きっかけ図書館部部長である青嵐が、遠咲先輩へと相談を持ちかけるところから始まります。
コピー騒動で様々な人間が二人になるわけですけども、確かにあの遠咲先輩が二人もいたら厄介すぎますね。いやでも、結構怖いイメージはあったけど、あの一面を見たらもう恐怖なんて一気に薄れたわ。その手の人だったんですね! そういう意味では伊織も結構災難だった気がする。うん、あれは変態だ。
白山さんのかわいさが群を抜いているのは明白ですが、このかわいさは誰もが平等に見られるわけではなく。それは衡に向けての絶対的信頼の証であり、恋心でもあるんですよね。一番信頼できる彼だからこそ隠し事もしないわけだし――ってほとんどもうこれ恋人じゃないか。早く付き合えよもう。
普段は繊細で気弱な印象が絶えない白山さんですが、ここぞというときに強情になるところもまたかわいさの一環ですな。
今回の騒動の元凶であるアカシャもなんだか憎めない存在でした。
白山さんのお母さんへの恩から動いているんですよねー。元をたどればすべて白山さんの為を思ってやっていたのか。
そしてあの「確認」作業ね。タイミングを計りかねていたって、もう早くいっちゃえよー。ニアミスで終わらせちゃったのは読者としても残念だぜ。あの奥手な白山さんが超がんばったのに。
この二人の恋がどこまでいくのか、そしてお話としてもまだまだ気になる第2巻でありました。
普通に安定したシリーズですね。オススメです。
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