ハロー、ジーニアス3 [★★]
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これで完結なんですか、ね……? なんとも言えない終わり方なんですが、あとがきで次は別の物語でって書いてあったし完結と思うのが順当なのだろうか。ともあれ今回も安定した青春物語でありました。八葉と高行の恋人じゃないけど気の置けない存在という、なんとも形容しにくい微妙な関係が好きだったんだけど、結局くっついちゃうのかー。いや物語としては最高の形なんですけどね。なんだか寂しいような、どうぞお幸せにみたいなね。
しっかしまあベタベタな青春で背中がむず痒くなるといいますか、まさにこんな波乱万丈・東奔西走を自分も送ってみたかったな~と思わされるような日常風景だったと思いますね。
今回ジーニアスとして本分をまっとうする八葉と、やりたいことを見つけようとがむしゃらに突っ走る有屋に対し、高行の取った選択はただひたすら停滞することでした。陸上を続けたい気持ちもあるが、足を治すことも躊躇う。それでも結局なにもする気が起きず、そんな自分に苛立ちを感じる高行には二人が眩しく映ったことでしょうし、焦りを感じるのもわかります。特に天才である八葉との隔たりは大きく感じざるを得ないでしょう。
だけどやっぱり、高行の中で八葉の存在はすでにとてつもなく大きいものになっているんですよね。だからこそ、彼女のためならなんだってやってやろうと思うし、なりふり構わず行動できる青春らしい愚直さも生まれるってもんです。いや、ホント気持ちよかったです。オランドざまあってスカーッとしました。
この作者さんの文章やら作風がとても好きなので、次回作も期待しています。おもしろかったー。
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