今週の感想録 16ページ
あんまり書くこともないので、今週は早々に感想にいきたいと思います。その分本はいっぱい読んだし。
それでは今週のおしながきです。
・図書館内乱 [★★★]
・夜のちょうちょと同居計画! [★★]
・こうして彼は屋上を燃やすことにした [★★]
・東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest Ⅰ [★★]
・キミとは致命的なズレがある [★]
・カナクのキセキ2 [★]
図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫) 有川 浩 徒花 スクモ 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-04-23 売り上げランキング : 193 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
あーもうなんでみんなこんなかっこいいんだ。特に柴崎のかっこよさは異常。
あと小牧と毬江ちゃんの関係性にニヤニヤしてしょうがない。あの書き下ろしとか糖分濃すぎてこっちがあっぷあっぷしてた。「戦争」より人間関係を掘り下げる感じで郁と柴崎の普段は見えない部分の友情だったり、堂上教官と郁にも信頼関係がずっとできてきたりで楽しいです。あとは図書隊の内部にも色々派閥があったりと、テーマに絡む部分もすごい興味を注ぎながら読んでました。
本当につくりがしっかりしてて安心して読めます。次巻が待ち遠しいなあー。
←『図書館戦争』の感想へ
夜のちょうちょと同居計画! (電撃文庫) 菱田 愛日 さんた茉莉 アスキーメディアワークス 2011-05-10 売り上げランキング : 6712 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
どっかでキャバ嬢ラノベと聞いたので即購入即読了。
しかしこんなタイトルや聞いた話の割には浮ついた空気は薄く、ごくごく真っ当なオシゴト系ラノベでした。まあお水なのは否定出来ないけれど、こういう視点でキャバクラを見るのは初めてな気がする。だって、「指名ナンバー1」を目指すヒロインだったり、初の本指名に純粋に喜んだりしてて、他にはまったくない空気だった。
瑠花がすごく居丈高でめんどくさいヒロインなんだけど、たくさん傷ついても不恰好に立ち上がる姿は素直に感心しました。「良かったね」って言葉をかけてあげたいほどには。たぶんシリーズ化すると思うので、ていうかしてほしいので続刊期待です!
こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫) カミツキレイニー 文倉 十 小学館 2011-05-18 売り上げランキング : 1297 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
1人の人物を通じて引き合った3人の死にたがり。そこに加わる自殺志願者ドロシー。
「オズの魔法使い」をモチーフにしてるもさながら、後半の盛り上がり方や繋がり方といい、かなりの構成力を見せられた作品だった。ガガガっぽさを残しつつも、「生死」をテーマとした堅実な青春モノだったのではないだろうか。
彼らは総じて後ろ向きにポジティブだった。死ぬことに演出を求め、死ぬことを生きる糧にした。生きることに不器用で、けれどどうしようもなくて、わからなくて、意味を求めてもがく。
1人でもがくと沈む。けれど3人、4人ならどうだろう。一緒に悩んだことで、まだもう少し生きていたいと思うだろうか。そして図らずも見事にそれをやってみせたのがドロシーだったわけで。朱に交わればなんとやらで、3人がドロシーに感化されていくところは微笑ましい気もする。
さあ生きづらいこの世の中にドロップキック!
東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest Ⅰ (富士見ファンタジア文庫) あざの 耕平 すみ兵 富士見書房 2011-05-20 売り上げランキング : 124 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
荒ぶる土御門夏目の図。ていうかこれはご乱心すぎるw
今回は本編が半分、ドラマガ掲載分の短編が半分という内容で物足りなさはちょっとあったんだけど、次回以降への引きも十分。なにより鈴鹿の再登場が盛り上がらないわけがない。夏目の秘密を知る彼女が、春虎と夏目をいいように扱いはじめて波乱が生まれそう。
一方我らが夏目嬢。春虎のことになるとものすごい周りが見えなくなる上に、鈴鹿や純に対して嫉妬心丸出し(春虎はもちろん気づかない)でニヤニヤすぎます。なにこのかわいい生き物。
←『東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE』の感想へ
キミとは致命的なズレがある (ガガガ文庫) 赤月 カケヤ 晩杯あきら 小学館 2011-05-18 売り上げランキング : 212 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
全体的にミスリードを誘う文なのはわかってはいたんだけど、それでも予想外の結末だった。
正しくガガガ文庫らしく尖った作品だったにもかかわらず読みやすかったです。物語もうまいと思った。しかしそれがあまり好みなジャンルでなかったのが一番要因として大きいかもしれない。
ほづみの狂気に関してはただただ「わからない」の一言。これが致命的なズレってことなんだろうか。読み終わったあとにプロローグを読み直すと程良くゾッとする。
あとあまり関係ないけど作者のペンネームの由来には結構同感した。
カナクのキセキ2 (富士見ファンタジア文庫) 上総 朋大 さらち よみ 富士見書房 2011-05-20 売り上げランキング : 350 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
あー、こう攻めて来たかーって感じでした。読んでてちょくちょく1巻を併読したくなった。
レベッカとスフィアの急進ラブラブっぷりにはこっちまでニヤニヤしてしまう。今回はカナクが裏なのでこっちが目立ってた印象。それにしてもカナクの部分とこうつながるとは思わなんだ。スフィアがカナクと同じく銀獣人だったり、表と裏でつながるリーゼだったり、なるほどなるほどって唸りながら引きこまれたと思う。
けど、1巻のときも思ったけどどうにも展開がはしょられていたり、ぶつ切りに感じてしまう部分があったり、必要なことだけを文章にしてる感が強い。もっと間を持って書いてほしいのが本音。ゆっくりとした展開でもいいと思うになあ。
←『カナクのキセキ1』の感想へ
コメントの投稿