カナクのキセキ1 [★]
カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫) 上総 朋大 さらち よみ 富士見書房 2011-01-20 売り上げランキング : 666 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
人々に魔法を広めた紅の魔女マール。彼女を信奉する少年カナクは、とある秘密を胸に遺された石碑を巡る旅に出ようとしていた。だが、なぜか彼が恋する天才美少女ユーリエがくっついてきて――。それは、奇跡の軌跡。
展開がめちゃくちゃ巻き巻きで二人の旅がとんとん進むなーって思ったらそういう落ちだったのか。
いや、言っちゃうとその落ちがですね、なんかすごい今更感があってですね……。「それはわかってた。で?」ってこちらが返す前に終わってしまうというアレでして。うーん、しっくりこないなあ。というか本当に暁の賢者本人だったとはな……。別の意味でびっくりだよ。
落ちがわかりきっていたので、それを踏まえた上でちゃんと余韻を残してくれるかと思えばそうでもないし。読んでいて楽しかった二人の楽しい旅が、こうもあっさり終わってしまうとは思わず色んな意味で消化不良でしたね。
でもヒロインのユーリエがめちゃくちゃかわいいんですよ。
もう目に入れても痛くないかわいさってのはこういう子を言うんでしょうね。なにこの無邪気で元気な子。カナクを慕う姿はまさに恋する乙女のそれでして、もう一挙手一投足からかわいさオーラがバリバリでした。なんか久々に見たな、こういうヒロイン。
カナクも密かにユーリエのことを想うが、ある事情があってそれを伝えるのが怖い。しかし旅を続けるうちにどんどんその想いは強くなっていくというぴゅあぴゅあな描写がいいです。ああ、初っていいね……。
続きはまあ気になるといえばなるので読む予定。この消化不良感をどうにかしてもらう意味合いも込めて。
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