拙書を「献本」いたします!
2012.02.29 17:09|雑記|
さて、久々のパーソナルブログですが。
タイトルにある通り、私の著作を「献本」したいと思います。
先着10名様にプレゼント(というより頭を下げてお読みいただく)
させていただきたく、無謀にもブログに公開させていただいた次第です。
もちろん、レビューを書いてください的なステマではありません。
※誠に恐縮ながら、送料のみご負担いただければと思います。
『梨花、』(文芸社)
ちなみに、以下は小説を書き上げた当時(23歳くらい)に書いた概要です。
ちょっと気恥ずかしいですが、当時の感性、言葉遣いで書いているため、むしろ新鮮かなと。
『梨花、』を執筆し始めた頃は、ちょうどワールドカップの成功に抱き合わせる形での日韓共催イベントやテレビドラマなどが数多くあり、いわば“日韓モノ”ブームの余韻を引き摺っている時期でした。私はそういった状況下で、リアルな問題を抱えていました。
「梨花」にはモデルがいて、この作品はその女性の為に書かれたと言えます。また、梨花という名前は知人の韓国人の女性から拝借させていただきました。(本人曰く、韓国において梨花【イファ】という名前は少し古臭く、場末のバーのママといったイメージらしいです)。馬鹿らしい物言いかもしれませんが、単純に私はただの日本人であり、「梨花」はただの日本人ではありませんでした。私は、日常生活の中でそのことに大差はないのだろうか? ハーフだとか在日だとかいう表現が意味するところは何なのか?……などと答えの出ない自問を繰り返していていた気がします。
当時、文芸においては金城一紀さんの『GO』や柳美里さんの『石に泳ぐ魚』など、方向性は全く違いますが、「在日」と呼ばれる方々が描く人種問題のリアリティーはセンセーショナルなものでした。極端に言えば、そのようなリアリティーは、当人達ならではの新鮮な経験によってのみもたらされる種類のものと言えるかもしれません。しかし、だからこそ私はただの日本人として、重苦しくも軽々しくもない物語を書きたかったのです。
またその際には、夏、蝉、歩道橋、名前など自らの内に持つ執着をモチベーションとして、先述の自問や人間関係に対する思いを同時代的に書き上げることを意識しました。実際、小説というものを初めて書いたので至らないところだらけかと思います。ただ、『梨花、』は曇りなく純粋に書きたかったものである、ということだけは断言できます。ですから、私としましては読者の方々に自由に感じていただき、何らかのことを想起していただけたらと願うばかりです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
もし、「読みたい」とおっしゃっていただける方は、
以下のアドレスにご一報いただけますと幸いです。
fantasista21105(※@を入れて)gmail.com
この物語が、新しい出会いをもたらせてくれることを祈って。
青木勇気
タイトルにある通り、私の著作を「献本」したいと思います。
先着10名様にプレゼント(というより頭を下げてお読みいただく)
させていただきたく、無謀にもブログに公開させていただいた次第です。
もちろん、レビューを書いてください的なステマではありません。
※誠に恐縮ながら、送料のみご負担いただければと思います。
『梨花、』(文芸社)
ちなみに、以下は小説を書き上げた当時(23歳くらい)に書いた概要です。
ちょっと気恥ずかしいですが、当時の感性、言葉遣いで書いているため、むしろ新鮮かなと。
『梨花、』を執筆し始めた頃は、ちょうどワールドカップの成功に抱き合わせる形での日韓共催イベントやテレビドラマなどが数多くあり、いわば“日韓モノ”ブームの余韻を引き摺っている時期でした。私はそういった状況下で、リアルな問題を抱えていました。
「梨花」にはモデルがいて、この作品はその女性の為に書かれたと言えます。また、梨花という名前は知人の韓国人の女性から拝借させていただきました。(本人曰く、韓国において梨花【イファ】という名前は少し古臭く、場末のバーのママといったイメージらしいです)。馬鹿らしい物言いかもしれませんが、単純に私はただの日本人であり、「梨花」はただの日本人ではありませんでした。私は、日常生活の中でそのことに大差はないのだろうか? ハーフだとか在日だとかいう表現が意味するところは何なのか?……などと答えの出ない自問を繰り返していていた気がします。
当時、文芸においては金城一紀さんの『GO』や柳美里さんの『石に泳ぐ魚』など、方向性は全く違いますが、「在日」と呼ばれる方々が描く人種問題のリアリティーはセンセーショナルなものでした。極端に言えば、そのようなリアリティーは、当人達ならではの新鮮な経験によってのみもたらされる種類のものと言えるかもしれません。しかし、だからこそ私はただの日本人として、重苦しくも軽々しくもない物語を書きたかったのです。
またその際には、夏、蝉、歩道橋、名前など自らの内に持つ執着をモチベーションとして、先述の自問や人間関係に対する思いを同時代的に書き上げることを意識しました。実際、小説というものを初めて書いたので至らないところだらけかと思います。ただ、『梨花、』は曇りなく純粋に書きたかったものである、ということだけは断言できます。ですから、私としましては読者の方々に自由に感じていただき、何らかのことを想起していただけたらと願うばかりです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
もし、「読みたい」とおっしゃっていただける方は、
以下のアドレスにご一報いただけますと幸いです。
fantasista21105(※@を入れて)gmail.com
この物語が、新しい出会いをもたらせてくれることを祈って。
青木勇気