大和和紀さんの「
あさきゆめみし」全巻読了。
(本日の記事は、本来の「源氏物語」ではなく、マンガについて書きます。)
ワタクシは古文が大の苦手で、まったく解読不能なのですが、
学生時代に、こういうマンガに出会っていれば、
好きになっていたかもしれません。
「源氏物語」って、とてつもないエロ小説ですよね。
不特定多数の浮気、夜這い、近親相姦、レイプ、未成年との淫行……。
こんな不道徳な物語を、よくも学校で取り上げますね。
あなたも光源氏を真似しなさいと教えているようなものですよ。
* * *
ワタクシは、光源氏という主人公が嫌で嫌でたまりませんでした。
由緒正しき家柄で、金持ちで、イケメンで、勉強ができて、
芸事もスポーツも万能で、会話が上手で、セックスの達人で……。
何から何まで完璧で、何から何までうまくいく。
見ていて、腹が立ちます。
でも、飲み会などでご一緒したら、
誰とも話せず、ぽつんとしているワタクシに
きっと気を配って話しかけてくれるような、いい人なんだと思います。
だからといって、紫の上を泣かすような輩は許せませんが。
そして、男にとっての都合のよさ。
彼って、強引に御簾の中や寝所に押し入って、
嫌がる女性を自分のものにしてしまいますが、
犯された女性も彼のテクニシャンぶりに感じてしまい、
許し、好意を持ったりしてしまいます。
どうして、世の女性はこんな鬼畜な男に惚れるんでしょう。
たしかにワタクシの周りのモテる男性たちは、
皆、浮気をするような方ばかりですから、
現代の日本でも、そういう男性が魅力的なのは変わらないのですね。
また光源氏は若い美女ばかりでなく、
老いた女性、ブサイクな女性、貧乏な女性、ふっくら系の女性、
性格がイマイチな女性、ドンくさい田舎女性……と守備範囲が広いです。
それが世の女性が、
「アタシのような冴えない女でも、王子様が恋をしてくれるに違いない!」
と希望を持たせてくれるのかもしれません。
素晴らしいフォローぶりです。
* * *
光源氏をはじめ、ほとんどの男性の浮気話ばかりで、
モテないワタクシは、ただただ置いてきぼりになりました。
幼馴染の恋を実らせた夕霧でさえ、お前もかよ!
そんな中、柏木のラブストーリーは読み応えがありました。
光源氏の妻に恋し、関係を持ってしまった苦悩。
それから宇治十帖、特に浮船と薫・匂の宮の三角関係もドラマチックでした。
要は光源氏が出てこないと、面白くて引き込まれました。
* * *
この作品、NHKでは無理かもしれませんが、
フジテレビで「大奥」ばりのノリでドラマ化したら面白いのではないでしょうか。
余談ですが、薫って、体臭がすごいですね。
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