新・たこの感想文

「上崎裡沙編　シンジツ」

ラブレターを貰い、純一が向かった用具倉庫にいたのは、上崎裡沙という少女。ずっと前から好きだった、という彼女の告白を受け、恋人同士となる純一だったが、周囲には秘密に、と言い……

最終回に「誰？」と思ったのは、私だけではないだろう。
というか、絢辻さんがラスボスなら、上崎は隠れボス？（ぉぃ）
何気に、今回のエピソードは、メタ視点の部分があったり、で、番外編と言えば番外編なのだろうけど面白かった。とりあえず、このシナリオだと、純一さん、凄まじいまでにフラグを立てまくって、気づかないうちにへし折られまくっていたのね、と（笑）

何ていうか……今回のエピソードに関して言えば、純一、凄い紳士だな、という以上のものがないかな。
裡沙のしていることって、思いっきりストーカーそのものだもん（苦笑）
しかも、「橘くんを守ってあげないと」とか、前回までの絢辻さんとは、別次元での怖さを感じるし。勿論、２年前の出来事も、相手の思惑を知っていたから、の善意なんだろうけど、それがとことん純一を傷つけてしまう。そして、ますます……悪循環というか、何というか……。
ま、そのときの相手が何も罪悪感とか持たずに純一の前に現れる、とか、それはそれで「女って怖い」とか思うところだが（酷）

そんな真相を聞いても、「好きだから」と言ってしまう純一、本当、紳士だと思う。
でも、出来れば、もっと惹かれていく過程みたいなのが欲しかったかな、とは思う。１話のみ、なので仕方ないのだけど。

そんな感じかな、今回のエピソードについては。

あ、あと……創設祭を一緒に、と言われたあと、裡沙がしゃがみながら頭を抱えて歩き回るシーンがあったけど……
あれ、実際にやると、かなり辛い（阿呆）

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総括
ゲームを原作にした作品。それをどうするのか、で、メインヒロイン６人を各４話ずつでの話に。
それぞれ、ナレーションを入れてみる。視点を純一ではない方向から描いてみる。などなど、それぞれ、演出方法を変更して、飽きがこないように作っていた、というのがまず印象的。ナレーションとか、そういうのもあるのか、と驚いたりもしたし。
で、各エピソードに関して言うと、尺の問題もあってか、ちょっと駆け足だったり、とか、そういうのがあったのは仕方がないかな、と思う。それでも、一応は段階を示しており破綻はしていなかったと思う。
個人的に、エピソードとして中多紗江編が一番好きかな？　最初はナレーションに驚いたものの、関係の進展とか、一番、丁寧に、自然に描かれていたと思う。
スタッフの皆さん、半年間、お疲れ様でした。