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最近読んで、かなりおもしろかった本(人を選ぶ)

最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

太田愛『未明の砦』

太田愛さんの作品ということで、大いに期待して読み始めたが、大変残念な作品だった。
心からガッカリした。
ミステリーやクライムノベルではなく、現実離れした、ある意味社会派「ファンタジー」小説であった。
読了までかなり時間もかかった。単行本で600ページというボリューム感のせいもあるだろうが、内容のつまらなさに起因するだろう。

まず、序盤(第1章)から、登場人物が多くやや煩雑である。また、微妙に読みづらく、文章がなかなか頭に入ってこない。
ただ、第2章からは比較的読みやすくなったし、今後どんな事件、冒険が描かれるのだろうかと、期待して読み進めた。
しかし、中盤まで読んでも何も面白くはならなく、「左巻き」ムーブメントが露骨になるだけ。
そして、まるで打ち切りになったかのような急展開のラストの処理。
(新聞連載だったので、実際に打ち切りになったのかもしれない)
主人公たちに肩入れした重要人物の思惑なども、よくわからないままだ。
社会派小説なら、もう少しリアリティや説得力があるようにしてほしかった。力作だとは思うけどね。

トヨタ自動車バンザイ!

[ドラマ感想] 「世にも奇妙な物語’24冬の特別編」

2024年12月14日放映。
 
以下、一言感想。
 
『フリー』……脚本:荒木哉仁
ホラー系。
フリー素材がテーマというのは現代的でいいね。
オチは普通だけど、ま、こんなもんか。
おじさんが、別エピソードで登場するアンガールズ田中に似てたのはミスキャストかと。
小道具として、メンズ美容エステのクーポンが出てくるが、いま一つ意図がわからない。
評価C
 
『第1回田中家父親オーディション』 ……脚本: 原野吉弘
予告で見たときから、かなり期待していた。
企画自体は面白いのに、内容がなさすぎる。
シナリオ薄すぎ。ひどい。
それにしてもアンガールズ田中も老けたね。年相応なんだろうけど。痛々しかった。
娘役の林芽亜里は可愛かった。
脚本の原野吉弘という人は芸人から構成作家になった人のよう。ヤンシナ最終まで行ってるらしいが。
評価D-
 
『City Lives』 ……脚本:小林洋介、針谷大吾
「世にも」としては、異質な感じのSFだった。
物語の起伏はないけど、これはこれでアリかな。
評価B
 
『ああ祖国よ』 ……脚本:相馬光 原作:星新一
0点だね。
原作自体がつまらないのかもしれんが、本当に酷かった。
星新一作品のなかから、なぜ 本作を取り上げたのか。
変な吹き替えの起用にも演出センスのなさを感じる。
尾上松也はオファーを受けて失敗したね。
評価E

[ドラマ感想] 「世にも奇妙な物語’21秋の特別編」

2021年11月16日放送。TVerで視聴。
 
以下、一言感想。
 
『スキップ』……脚本:井上テテ
設定は面白い。
単にスキップするだけでなく、ひと工夫されてるのも良い。
ただ、任意のスキップ機能もないのに、何度もスキップをしようとする主人公のおバカさが残念。
とこころで、某キャラクターだけど、サツマカワRPGかと思いきや、坂口涼太郎という俳優さんだったのね。
評価B+
 
『優等生』 ……脚本: 坂本絵美
ナンセンス系の傑作だ!
やや粗いけど、家族の問題に絡め、うまく着地させるあたりも見事。
(と思いきや)その後、捻ったオチがあるのも良い。
「移動する点P。こいつなんなん、大人しくしておいてくれよ」とか、笑えるセリフもある。
脚本の坂本絵美さんというのは、ヤンシナ大賞受賞者なのね。
評価A+
 
『ふっかつのじゅもん』 ……脚本:畠山隼一
「ドラクエ2」がネタというだけで面白い。
ただ、内容が凡庸すぎで本当に残念。
辻褄が合ってないというか、いろいろおかしい。
ラストのオチもポカーン、という感じ。
評価D
 
『金の卵』 ……脚本:三輪江一
尺の調整用なのかね? 無いわ。
評価D-

[ドラマ感想] 「世にも奇妙な物語’24夏の特別編」

2024年6月8日放送。TVerで視聴。
 
以下、一言感想。
 
『追憶の洋館』……脚本:諸橋隼人
夢オチファンタジー系。
真相は意外性があって良かったと思う。
評価B
 
『友引村』 ……脚本: 遠藤大輔
つまらないとまでは言わないけど、凡庸な内容。
既視感しかない。
村人のシュールな踊りもわざとらしい。
評価D
 
『人類の宝』 ……脚本: 荒木哉仁
設定は良さげだけど、ストーリーに全く面白さがない。
評価D

『週刊 元恋人を作る』 ……脚本:横尾千智 原作:谷口菜津子
Web漫画が原作のよう。
設定は飛び抜けて面白い。主人公が女性なのも良い。
ただ、オチが残念すぎた。納得感がないだろ。
評価B+

[ドラマ感想] 『民王R』

前作の『民王』はラスト2話を除いては、良作だった。
(前作のラスト2話はドラマオリジナルの展開。キングメーカーが黒幕というのに、納得感がない)
 
今作は、最初からすべてがダメだ。
演出、シナリオは、専門学校生の卒業制作感あり。
新人スタッフが作ったのかね?
プレイしてないけど、『ドラクエ3リメイク』みたいに、新人の練習なのかな?
※前作の演出は木村たけし、脚本は西荻弓絵だぜ。
 
あと、キャスト。
大橋和也とか山時聡真などの新キャラが目障りすぎ。
どういう配役だよ。

遠藤憲一さんとか、
入れ替わり役の俳優さんは頑張ってたと思うけど。
(あのちゃんは1話のみのゲスト出演だったら良かったのに)

[ドラマ感想] 『ごくせん シーズン1~3』

アマプラで視聴。いわずと知れた大ヒットドラマ。日テレが絶好調の頃の作品である。
今回、初めて見た。

「シーズン1」はベタな内容ではあるが、大ヒットも納得できる内容であった。
「シーズン2」は、前シリーズを踏襲してはいるが、生徒役のキャストも豪華になり、それなりの満足感を得られるものだった。
しかし、「シーズン3」。こいつはダメだ。駄作そのもの。
演出、演技、そしてマンネリの極み。
ご都合主義すぎ、嘘っぽさが目にあまる。
トラブルの解決手段は、暴力ばかり。
とにかく何もかもがひどい。
(三浦春馬しか価値がない)
視聴すること自体が苦行だった。
調子に乗ってやりすぎると痛い目に遭う、ってことだね。
仲間由紀恵が可愛そう。

映画については、松潤と赤西仁が出演してないのが気になった。

深谷忠記『共犯 幼女誘拐事件の行方』

深谷忠記らしく、ロリコン、女児性犯罪ネタが登場。
というわけだが、なかなか泣ける要素もあるし、謎の構築の仕方に独特の趣がある。
傑作といえるのではないか?

「終章」については賛否が分かれる気がする。
ただ、「終章」でタイトルの意味がわかる。なかなかの鳥肌もの。

最近やったゲーム『DARK PICTURES MAN OF MEDAN(マン・オブ・メダン)』(PS4)

PSPlusのフリープレイ対象ゲーム。
QTEなどは面倒なので、難易度を最低レベルにして、一応クリアまではプレイ。
(1人だけ死亡した)

この手のゲーム(シネマティック・アドベンチャー)としては、かなり稚拙な出来だった。
グラフィックは綺麗なのだが、単純に面白くない。
マップもシステム面もよくわからない。
話の継ぎ目がおかしいことも多かった。
リプレイさせる前提かもしれないが、動きもっさりすぎ。
数時間でクリアできるゲームなのに、何日もかけてのプレイとなった。

シナリオ自体も稚拙すぎ。ジャンプスケアの多様もうざい。
終盤、幽霊っぽいものの正体は、化学兵器による集団幻覚というなのかと思わせる説明がある。
しかし、キャラクター視点でなくても、幽霊が出ているので辻褄があわない。
クリーチャーのようなものも出てくる。結局、船が舞台の何でもありのお化け屋敷という感じ。

このクオリティで、商業出版が成り立ってるのもホラーですわ。

[ドラマ感想] 「フィクサー Season1」

連続ドラマWの作品としては、微妙な出来だった。
映画のような豪華キャストには驚いたが、高級食材台無しという感じ。
物語がスピーディーな展開するのは良いが、全体的に嘘っぽいというか、納得感がない。
Season3まで作られているようなので支持を受けている作品のようではあるが。
とりあえず富田靖子(このドラマの制作時点では多分53歳)が、可愛いのは良かった。

「TVer」神コンテンツすぎ

名作ドラマ特集」という括りで、 『青い鳥』など、TBSの貴島誠一郎プロデュース作品に続いて、『ニューヨーク恋物語』まで来た!
すごいな。配信スケジュールとかがわかりにくいのが難点だけど、すごい時代だわ。

20241122-152856

[ドラマ感想] 「ACMA:GAME アクマゲーム」

アマプラで視聴したが、想像以上に酷かった。
原作のことは知らんけど、単純にドラマとしての質が低すぎる。
(1話の途中で見るのをやめようと思ったほど)

とにかく全体がチープ。
肝心のデスゲーム自体が分かりづらい上、つまらない。
(ギャンブル系の見世物って、何を選んでも正解になる。この正解に説得力なし。『水ダウ』の「電気椅子ゲーム」がつまらんのも同じ理由)
わざとやってるの?かと思うほどの学芸会クオリティの演技。
間宮祥太朗とか古川琴音とか、いい役者さんも出てるだけどね。

『LIAR GAME(ライアーゲーム) 』との差は何なんだろう。

なんだか一昔前の日テレのドラマに戻っちゃた感じだね。
そいうや今放送されてるテレ朝の『民王R』も絶望的に質が低い。
前作の『民王』はとても良作だっただけに、特にそう感じる。
(『民王』もラスト2話は残念だったけどね)
アマプラの『龍が如く ~Beyond the Game~ 』も絶望的だった。
ドラマの暗黒時代に入ったのかねえ。

深谷忠記『我が子を殺した男』

表題作ほか全5編の中短編を収録。
表題作のみ描き下ろしてで、他は『男+女=殺人』という短編集に収録されていた作品とのこと。

染井為人『震える天秤』

つまらなくはないけど、面白くもない。
魅力的な謎もなく、淡々としているので、遅遅として読み進められない。
ラストで真相が明かされても、ありきたりすぎ。
「巫女」とか不気味な案山子とか出てきて、ホラー的な何かがあるのかと思いきや、何にもなし。
これ、担当編集者が悪いのかねえ?

[ドラマ感想] 「龍が如く ~Beyond the Game~」

原作うんぬんは完全に割り切って、一般的なドラマとして見てもひどい。
アマゾンの大金使ってこの有り様。
霜降りの和牛を、火を通しすぎてまっ黒焦げの炭にしちゃったという感じ。

どこの素人が書いたんだよ!という稚拙なシナリオ。
前半はまだマシだったが、後半は目も当たられないレベル。
なんちゃって日本のようなハリボテセット(MSゴシック使うな)。
演技下手&何を言ってるかわからないキャストもいたし。
監督(演出)のやる気のなさが画面越しに伝わってきた。

なんだか竹内涼真がかわいそうだ。大きな汚点になったに違いない。

★1どころか★0。
原作のことを考えたら★-5だわ。

佐藤浩市とか唐沢寿明とか賀来賢人とかは、ギャラに惹かれて出演したのかねえ。

ちなみに、アマプラといえば『最強新コンビ決定戦THEゴールデンコンビ』というバラエティも配信されたが、これもクソつまらなかった。
大金使ってこのありさま。どうしちゃったんだろ。
(やたらと評価が高いのは工作のような気がする)

[ドラマ感想] 「三体」

アマプラで視聴。
大ベストセラーの映像作品である。
映像も美しく、潤沢な予算で作られたろうドラマである。

今回視聴したのがテンセント版で全30話(ネトフリ版は8話なのね)。
非常にテンポが悪く、何度も眠くなった(睡眠導入に最適)。
ただ、決してつまらないわけではない。それなりに見れる。
とはいえ、単純に「よくわからない」「この組織は何?誰?」「何やってるの」となる場面が多かった。
(原作既読者or中国の諸々の事情がわかっていれば、こうはならないのかも)
あと、ツッコミどころも多く、納得感のないまま終わってしまったことも多数あった。
(異星人の超技術といってしまえば、何でもありになるのもよくねえし)

良かったのは、記者の慕星(ムー・シン)と、青年期の葉文潔(イエ・ウェンジエ)といった女優。
そして何と言っても豆豆(ドゥドゥ)がめちゃくちゃ可愛かった点だ。豆豆(ドゥドゥ)ちゃん最高!

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