2018-05-17(Thu)

麻生の暴言は単なる暴言ではなく 日本人を試す悪魔のゲームである

超忙しいので、ごくごく簡単に。

麻生太郎が、支持率を落としそうな暴言を毎日毎日くりかえすのは何故か。

金持ちのボンボンだからだとか、他人の気持ちが分からないとか、あれで人気があると勘違いしているとか、本当に認知症なのかもとか、いろんな説が流れている。

それほど、不思議なくらい暴言が止まらない。
わずかとは言え、内閣支持率が下がっているのだから、副総理としては表面上は言葉に気をつけてもよさそうなものだ。

御年78になるはずなので、たしかに軽度の認知症を発症していても不思議ではない。
もしそうならば、早いうちに治療をはじめられることをお勧めしたい。
今は、薬があえばかなりの効果が見られるようになっている。
ご本人の言葉を信じるならば、あれこれ治療してまで長生きはしたくないかもしれないが、「他人と自分は別。俺は長生きするんだ!」という可能性も高いので。

認知症を発症しているのでない場合は、意図的に連日の暴言を続けているということになる。
そして、私はその可能性のほうが高いだろうと思っている。

では、なんでわざわざ暴言を吐き続けるのか。
これは、ある意味の「社会実験」なのではないか。
つまり、「どこまでひどいことをしても、日本人は本気で怒らないか」を計測しているのでは。

「もりかけ」という、韓国だったら100万人がデモをして大統領が弾劾裁判にかけられるような悪事が発覚しても、選挙では自民が勝は、内閣支持率もわずかに下がっただけ、という現象を見て、麻生太郎は思ったに違いない。
「よし、どこまでOKなのか、この際ためしてやれ」
「一度OKになれば、それが日本のスタンダードになるぜ」

麻生の祖父、吉田茂は、国会でボソッと「ばかやろう」と口走っただけで、解散せざるを得なくなった。
当時は、それがリミットだったのだ。

あの昭和の妖怪=岸信介ですら、安保批准と引き替えに総辞職したのである。
極悪の妖怪でも、孫たちに比べたら、常識と良識の塊だったと、今となっては思えてしまう。

今の国会では首相や副首相が、口汚くヤジを飛ばしても、誰が見ても汚職とわかる事実が明らかになっても、戦争法を強行採決しても、彼らには「責任をとる」という考えが、1ナノグラムもない。

それどころか、野党さえバラバラにしておけば、ほぼ何をやっても日本人はOKらしい、ということに気が付いてしまった。
「問題ない」「あたらない」と言いつづけていれば、辞任も解散もする必要はないし、解散しても必ず圧勝できる。

ならばいっそのこと 「どこまでOKなのか 日本人が許容する悪の際限を見極めてやろう」 
これが、連日連夜の麻生の暴言が止まらない動機なのだ と私は思う。

そして、こんな麻生の悪魔のゲームを許しているのも、野党がバラバラだからだ。
絶対に勝てない野党である限り、麻生も安倍も、追及などどこ吹く風で我が世の春を満喫し続けるだろう。

このブログを読んでくれている人は、ほとんどが安倍晋三に辞めて欲しい、と思っている人だろう。
ならば、「俺が正しい」「あの党が正しい」という話しはおいといて、どうやったら本気で次の選挙で勝てるのか 願望や夢想ではなくリアルに考えてみてもらいたい。

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資料代 1000円
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No title

野党が負け続けているのは支持率が低いからであって、バラバラだからではありません。縄文式飛行機さんのおっしゃるとおりで、「普通に考えるとそうなんです」よ。常識論をすっ飛ばして、思想や法律論などの理屈をこね回すだけだから、自民党より仕事ができないという烙印を押されて、支持率が低位安定しているのです。

新自由主義が云々という議論をする前に、政党支持率の円グラフを書いてみましょう。自党の支持率に相当する扇形のスペース内に自党の名前を書けないのであれば、その政党は解党や吸収合併を考えるべきです。

解党を考えなくてもよい野党は、共産党と立憲民主党だけなので、野党共闘=両党の共闘です。立憲民主党が共闘に否定的なのは、共産党と共闘すると従来の支持者が逃げると考えているからでしょう。そうだとすれば、そうならないような共通政策を提案すべきなのは、両党の支持率からして、共産党の側です。でも共産党がそのような共通政策を提案するのは無理そうなので、結局野党共闘は無理筋だと言わざるを得ません。

それでも野党共闘を進めたいというのであれば、①無党派層の支持を集めることができる、②自民党の政策と差別化できる、③立憲民主党の支持者が逃げない、④共産党の支持者が許容できる、という連立方程式の解を提示してください。

No title

>こんな麻生の悪魔のゲームを許しているのも、野党がバラバラだからだ

ブログ主さんは野党がまとまれば自公政権を倒せると信じておられるようですが、それは間違いです。日本は民主制の国であり、民主制の国における政治闘争は、まとまれば選挙闘争に勝てるというルールではなく、対立する政治勢力よりも、より多くの有権者を自分達の政治勢力の支持層にした方が勝ちというルールです。まとまれば支持層が増えるわけでもないですしね。例えば民進党と旧希望の党が合流し、国民民主党ができましたが、支持率はむしろ低下したでしょう。

Twitterで「野党の政党支持率を全部足しても自民の半分ほどしかない【注1】のに、連合すれば自民を倒せるとか本気で考えている限り、政権交代はないよ。そもそも野党の支持を増やさないと」という意見(反自公のリベラル系の方のご意見)がありましたが、全くその通りで、普通に考えるとそうなんですよね。なんで反安倍の人たちは、前述の方のご意見のようにもっと普通に物事を考えることができないんですかね。

【注1】・・・半分どころかトリプルスコアくらいの大きな差が開いていますけどね

また、ブログ主さんが考えておられる野党がまとまるというのは、野党が一つの政党に合流するという意味なのでしょうが、イギリスのような完全小選挙区制にでもしない限り、それは無理筋な話だと思いますよ【短期的には可能なのでしょうが】。日本と比較的選挙制度の近いドイツも複数の政党が乱立していますしね。日本の多くの有権者もそのようなことは望んでいないでしょう。前回の衆院選前の世論調査では、野党の選挙共闘ですら多くの有権者は否定的で、民進党の支持層に限っても約半数が野党共闘に否定的でしたからね。

政治家や政党は有権者の代表であるがゆえに、野党共闘に否定的な有権者の意思を全く無視するわけにはいかないので、ノイジーマイノリティな反安倍の人たちの思惑通りには、スパッと簡単には野党共闘はできないんですよ【私自身は広い意味での野党共闘、国政選挙における野党の選挙区調整には賛成の立場ですが】。日本は反安倍主義者、政局至上主義者の独裁国家ではなく、民主制の国ですからね。

民主制における選挙闘争の根本は理念やビジョンや政策を提示し、その理念やビジョンや政策を支持する人々をいかに増やすのかということであって、戦前の大政翼賛会のように、政治信条の違いに全く関係なく様々な政治勢力が一つの政党にまとまる【ちなみに「ファシズム」を日本語に直訳すると、結束主義です】ことではありません【注2】。反安倍の人たちにはその民主制における選挙闘争の根本が欠如しているんですよね。だから反安倍派は自公政権を倒せないんですよ。

【注2】・・・似たような理念を持つ政治勢力が一つの政党にまとまることは欧米諸国でもよくある話ですが、それはその理念を実現するためであって、日本の野党のような単なる政局至上主義による合流ではありません。理念なき政局至上主義による合流だと多くの有権者から信頼されないし、市民からの寄付金も集まり難くなりますからね。日本共産党が政党交付金をもらわず、かつ経団連や連合のような大きなスポンサーがバックについているわけでもないのにも拘らず、全国に候補者を立てることができるくらいの財政的な基盤や全国組織があるのは、共産党にはブレない確固とした(左翼的な)理念があるからです。
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