2018-04-20(Fri)
森友問題のお膝元 豊中市でトリプル選挙!
私の事務所からも徒歩3分で豊中市である。
関西ではそこそこ有名な都市ではあるが、なんといっても去年からその知名度が全国区になった。
そう、あの「安倍晋三記念小学校」の禍々しい赤い校舎の写真とともに、全国津々浦々の人たちの記憶に刻まれた。
べつに豊中が悪いわけではないのだが、北海道や沖縄くらい遠くの人たちにとっては、すっかり豊中=森友みたいな感じだろう。
なんで森友学園の籠池氏が 安倍晋三記念小学校を豊中に作ろうとしたのかというと、近くに空港があったからだ。
もう少し正確に言うと、近くにある大阪国際空港(=伊丹空港)の騒音問題で長年空き地になっていた土地があったからだ。
ちなみに、大阪国際空港なのに通称は兵庫県の伊丹空港。
滑走路の大半は兵庫県伊丹市、ターミナルビルは大阪府豊中市。ちなみにダイハツの本社がある大阪府池田市もちょっと引っかかっていて、池田市空港という住所がある。
千葉県にある東京ディズニーランドよりもややこしい。
それはさておき、騒音対策で国土交通省の大阪航空局が所有していた例の土地を、2013年に近畿財務局が公募をかけ、森友学園が手を上げた というのが森友と豊中のなれそめである。
その後の、大阪府+維新、財務省+自民 の数々の不正は、ここでは繰り返さない。
ただ、粛々と進められていたこの不正が、なぜここまで明るみに出たのかというと、ここでまた豊中市が登場する。
豊中には、木村真というスゴい市議がいたのだ。
彼は、極右の小学校が自分の街にできることが我慢ならず、様々な情報を探っているうちに、なんとあの8億円値引きを探り当てたのである。
木村真市議は無所属の議員だ。
少し古い表現をするならば、革新系無所属 って感じだろうか。
彼のまわりに集っている市民や弁護士とともに、「森友学園問題」を考える会を結成し、今日に至っている。
「森友学園問題」を考える会は、木村さんをはじめ3人の市議が深く関わっていた。
同じく無所属の 熊野いそ議員と、共産党の山本いっとく議員である。
この3人を中心に、森友問題はいまや安倍政権の命脈を絶ちきろうかというところまで肉薄している。
とくに、国会で共産党が森友問題で鋭い追及ができたのは、現場に山本いっとく議員がいて、じゃんじゃん情報を提供していたからである。
■
そんな豊中市で、なんでまたトリプル選挙なのか。
まず、市長の任期がこの4月までだった。
淺利という3期もやった市長がさすがに引退することになり、そこに2人の候補が名乗りを上げた。
一人は、副市長だった長内繁樹氏で、これはまあ 順当なところ。
そしてもう一人は、なんとあろうことか、森友問題で口利き疑惑の張本人である中川隆弘氏(大阪維新の府議)である。
なんとまあ、よくも立候補したもんだと思うが、証拠を隠滅するためには市長になるのが都合が良いのか?? とうがった見方もしてしまう。
森友問題を考える会は、維新の中川候補に公開質問状を送ったけれども、開けずに送り返されてきたらしい。
そこで、なんとしても維新の市長は阻止しようと、大阪方式で野党は長内候補を応援。
自由党大阪府連も、長内候補を推薦。
長内氏も、自民党の候補ではあるけれども、イデオロギッシュな安倍系のジミンというよりは、市役所の職員という色が強いようで、大阪方式をとるには良い候補だったような。
吹田の後藤市長もちょうど同じパターンだった。
自民の候補だったけれども、市の部長だった人で、共産党と政策協定を詰めて自共共闘で維新の現職に勝った。
ここ数年の吹田市の状況を見ていると、比較的平穏な進め方をしているように見えるので、これはこれでアリなのだろうと思う。
ちなみに、「京都府知事選では あんなに相乗りを批判してたじゃないか!!」という怒りの声もあるかもしれない。
大阪以外の人は、維新のエグさを知らないから、そんな呑気なことが言える。
維新は、最盛期の民主の票を、ごそっと持っていったあげく、橋下が消えた後でもさほど票を減らしていない。
だから、こと大阪では、1人区の選挙で自民と維新が出ているところでは、どんなに頑張っても野党共闘では勝てないという現実がある。
同時に、維新の議員は自民党にいけるなら行きたいだろうけれど、維新の票は決して自民に行かないということがある。
議員は限りなく与党に近い「ゆ」党でも、実は票は野党なのである。
だから、ひとつひとつの選挙で維新の議員や首長を減らしていくことが、野党がほぼ壊滅状態の大阪を回復していく戦略であり、そのためにはできる限りの政策協定をしながら 比較的穏健な自民候補を推すということに、当面は甘んじるしかないのである。
■
話しがそれてしまった。
豊中市長選挙の話。
府議である維新の中川氏が立候補したので、府議に空席ができた。もともと、1人欠員だったので、豊中選挙区で2人の大阪府議を選出するための、補欠選挙をすることになった。
これが、ふたつ目の選挙である。
この府議補選には、3人の市議が名乗りを上げた。
ちなみに、市長選にはさらに松岡信道氏という市議が立ったので、なんと市議が4人も減ってしまった。
ということで、任期はあと1年なんだけれども、市議の補欠選挙もやることに。これがみっつ目。
市長選、府議補選、市議補選 というトリプル選挙が、かの森友問題の地元、豊中市でくり広がられているのである。
さて、ここで注目したいのは、府議の補選に、さきほどから名前を出している 共産党の山本いっとく市議が立候補したということ。
2人の定員に3人が立候補であり、ここは大阪方式ではなく、自民 vs 維新 vs 野党+市民 という構図である。
もちろん、それでも厳しいのは厳しいけれども、今の風を受ければ十分に可能性はある。
もちろん、木村市議ら森友問題を考える会は、会の仲間として山本いっとく候補を全力応援。
自由党大阪府連も、もちろん山本いっとくさんを推薦し、渡辺義彦さんは事務所開きにも駆けつけている。
(府連のブログ)
投票は、2日後の日曜日 4月22日である。
私自身、山本いっとくさんとは何回もお会いして話したことがあるけれども、共産党にしては(失礼)とても柔軟で信頼に足る人物だと思っている。
そんなわけで、豊中市の方、豊中市に知り合いのいる方、ぜひとも森友問題の足下で安倍晋三たちの不正を暴いてきた、山本いっとく候補を よろしく なのだ。
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関西ではそこそこ有名な都市ではあるが、なんといっても去年からその知名度が全国区になった。
そう、あの「安倍晋三記念小学校」の禍々しい赤い校舎の写真とともに、全国津々浦々の人たちの記憶に刻まれた。
べつに豊中が悪いわけではないのだが、北海道や沖縄くらい遠くの人たちにとっては、すっかり豊中=森友みたいな感じだろう。
なんで森友学園の籠池氏が 安倍晋三記念小学校を豊中に作ろうとしたのかというと、近くに空港があったからだ。
もう少し正確に言うと、近くにある大阪国際空港(=伊丹空港)の騒音問題で長年空き地になっていた土地があったからだ。
ちなみに、大阪国際空港なのに通称は兵庫県の伊丹空港。
滑走路の大半は兵庫県伊丹市、ターミナルビルは大阪府豊中市。ちなみにダイハツの本社がある大阪府池田市もちょっと引っかかっていて、池田市空港という住所がある。
千葉県にある東京ディズニーランドよりもややこしい。
それはさておき、騒音対策で国土交通省の大阪航空局が所有していた例の土地を、2013年に近畿財務局が公募をかけ、森友学園が手を上げた というのが森友と豊中のなれそめである。
その後の、大阪府+維新、財務省+自民 の数々の不正は、ここでは繰り返さない。
ただ、粛々と進められていたこの不正が、なぜここまで明るみに出たのかというと、ここでまた豊中市が登場する。
豊中には、木村真というスゴい市議がいたのだ。
彼は、極右の小学校が自分の街にできることが我慢ならず、様々な情報を探っているうちに、なんとあの8億円値引きを探り当てたのである。
木村真市議は無所属の議員だ。
少し古い表現をするならば、革新系無所属 って感じだろうか。
彼のまわりに集っている市民や弁護士とともに、「森友学園問題」を考える会を結成し、今日に至っている。
「森友学園問題」を考える会は、木村さんをはじめ3人の市議が深く関わっていた。
同じく無所属の 熊野いそ議員と、共産党の山本いっとく議員である。
この3人を中心に、森友問題はいまや安倍政権の命脈を絶ちきろうかというところまで肉薄している。
とくに、国会で共産党が森友問題で鋭い追及ができたのは、現場に山本いっとく議員がいて、じゃんじゃん情報を提供していたからである。
■
そんな豊中市で、なんでまたトリプル選挙なのか。
まず、市長の任期がこの4月までだった。
淺利という3期もやった市長がさすがに引退することになり、そこに2人の候補が名乗りを上げた。
一人は、副市長だった長内繁樹氏で、これはまあ 順当なところ。
そしてもう一人は、なんとあろうことか、森友問題で口利き疑惑の張本人である中川隆弘氏(大阪維新の府議)である。
なんとまあ、よくも立候補したもんだと思うが、証拠を隠滅するためには市長になるのが都合が良いのか?? とうがった見方もしてしまう。
森友問題を考える会は、維新の中川候補に公開質問状を送ったけれども、開けずに送り返されてきたらしい。
そこで、なんとしても維新の市長は阻止しようと、大阪方式で野党は長内候補を応援。
自由党大阪府連も、長内候補を推薦。
長内氏も、自民党の候補ではあるけれども、イデオロギッシュな安倍系のジミンというよりは、市役所の職員という色が強いようで、大阪方式をとるには良い候補だったような。
吹田の後藤市長もちょうど同じパターンだった。
自民の候補だったけれども、市の部長だった人で、共産党と政策協定を詰めて自共共闘で維新の現職に勝った。
ここ数年の吹田市の状況を見ていると、比較的平穏な進め方をしているように見えるので、これはこれでアリなのだろうと思う。
ちなみに、「京都府知事選では あんなに相乗りを批判してたじゃないか!!」という怒りの声もあるかもしれない。
大阪以外の人は、維新のエグさを知らないから、そんな呑気なことが言える。
維新は、最盛期の民主の票を、ごそっと持っていったあげく、橋下が消えた後でもさほど票を減らしていない。
だから、こと大阪では、1人区の選挙で自民と維新が出ているところでは、どんなに頑張っても野党共闘では勝てないという現実がある。
同時に、維新の議員は自民党にいけるなら行きたいだろうけれど、維新の票は決して自民に行かないということがある。
議員は限りなく与党に近い「ゆ」党でも、実は票は野党なのである。
だから、ひとつひとつの選挙で維新の議員や首長を減らしていくことが、野党がほぼ壊滅状態の大阪を回復していく戦略であり、そのためにはできる限りの政策協定をしながら 比較的穏健な自民候補を推すということに、当面は甘んじるしかないのである。
■
話しがそれてしまった。
豊中市長選挙の話。
府議である維新の中川氏が立候補したので、府議に空席ができた。もともと、1人欠員だったので、豊中選挙区で2人の大阪府議を選出するための、補欠選挙をすることになった。
これが、ふたつ目の選挙である。
この府議補選には、3人の市議が名乗りを上げた。
ちなみに、市長選にはさらに松岡信道氏という市議が立ったので、なんと市議が4人も減ってしまった。
ということで、任期はあと1年なんだけれども、市議の補欠選挙もやることに。これがみっつ目。
市長選、府議補選、市議補選 というトリプル選挙が、かの森友問題の地元、豊中市でくり広がられているのである。
さて、ここで注目したいのは、府議の補選に、さきほどから名前を出している 共産党の山本いっとく市議が立候補したということ。
2人の定員に3人が立候補であり、ここは大阪方式ではなく、自民 vs 維新 vs 野党+市民 という構図である。
もちろん、それでも厳しいのは厳しいけれども、今の風を受ければ十分に可能性はある。
もちろん、木村市議ら森友問題を考える会は、会の仲間として山本いっとく候補を全力応援。
自由党大阪府連も、もちろん山本いっとくさんを推薦し、渡辺義彦さんは事務所開きにも駆けつけている。
(府連のブログ)
投票は、2日後の日曜日 4月22日である。
私自身、山本いっとくさんとは何回もお会いして話したことがあるけれども、共産党にしては(失礼)とても柔軟で信頼に足る人物だと思っている。
そんなわけで、豊中市の方、豊中市に知り合いのいる方、ぜひとも森友問題の足下で安倍晋三たちの不正を暴いてきた、山本いっとく候補を よろしく なのだ。
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