2024-09-18(Wed)

れいわ新選組の支持率が急落・・・ 目をそらしてはいけない

トランプの2度目の暗殺未遂も衝撃だが、れいわ新選組支持者には悲痛な衝撃を与える調査結果が出た。



れいわ 168万票 支持率はわずか1.1%

れいわ新選組はこれまで2019、2021、2022年の3回の国政選挙で、およそ220万票を獲得してきた。いろいろ努力しているわりに票は伸びず、支持率は2%、得票率は4%程度で推移してきた。

状況が変わったのは、昨年2023年4月の統一地方選挙からだ。関東を中心に60人近い地方議員を当選させ、結党以来避けて通ってきた足元での組織化に手をかけたことが、如実に支持率の上昇傾向を生み出した。
その後は、国会での活躍も徐々に報道される機会も増え、全体的な上昇傾向は続いていった。
今年4月22日の私の記事から再録する

政権交代の期待から逃げ回る立憲民主党。。。。 れいわ新選組はいかに

国民の期待を裏切り続ける立憲のダメっぷりを批判しつつ、自民党とその権力構造をラジカルに暴いてきたのが れいわ新選組であり山本太郎だ。(4/18の)前代未聞の国会質問は、傍聴した大石あきこ議員によると「室内の委員全員が質疑前から終わりまでシーンとした重く冷たい空気。そのど真ん中でSM女王様連呼からの、アメリカ隷従路線立ち止まれのちゃぶ台返し」だったと。

れいわ新選組がすごいのは、このような国会での活動だけではなく、ほぼ毎週金土日の週3でデモや街宣を全国で続けていることだ。こうした活動が、まだ小なりと言えども着実な支持の拡大になり、共産や公明と同格の大きさになってきたと言える。
(再録以上)

ところが、上記の記事でも少し触れたが、3月中旬のピークに、その後は急降下。
上記の統計では、400万から160万、なんと半分以下、6割減ということになってしまった。

これについても、4月22日の記事から再録する

(以下再録)
なんで最も先鋭的にたたかったれいわ新選組が、もっともダメっぷりを披露した立憲と同じ推移をたどるのか。
これはやはり、「政権交代への期待」に応えていない ということなのだと思う。

れいわ新選組の熱烈な支持者は、「政権交代できないのは立憲のせいだ!れいわ新選組には責任はない!」と言うだろう。
たしかにそのとおりだ。
立憲は政権交代に本気じゃないどころか、「二度と政権なんて取りたくない。万年野党で平和な議員生活を送りたい。」と思っているはずだ。
こんな連中が野党第一党である限り、政権交代の期待に答えられるわけがない。
だから、「立憲では絶対に政権交代できない」というれいわ新選組と山本太郎の状況認識は正しい。

だが、毎日の生活に追われ、卑怯な裏金議員に腹を立てる多くの国民にとって、「誰の責任か」なんていうことは関係ない。
「期待に応えられるのか、られないのか」のどっちなのか だ。
その単純な天秤に載せられたとき、れいわ新選組もまた、「政権交代の期待に応えていない」と見られたのである。
これは私の目には、山本太郎の戦術ミスだと思う。
(再録以上)

この半年前の推測が、まさに現実になってしまった。
この5年間の努力は何だったんだと言いたくなる。

立憲のせいだとか、マスコミが悪いとか、それはその通りだけれども、でもそんなこと織り込み済みじゃないのか。初めからわかってチャレンジしてきたのじゃないのか。
一喜一憂するな? なるほど。しかし、れいわ新選組は同好会や市民運動じゃない。選挙で選ばれて政権を取るための政党だ。5年も闘って、何十人もの地方議員を生み出しておきながら、支持率がピクリとも上がらない、なんなら下がっていることを直視しなければ、政権交代を語る資格はないだろう。

一言でいえば、れいわ新選組は内向きすぎる。
200万人の支持者と、国会内の活動、それで頭も手もいっぱいいっぱいになっているように見える。
消費税廃止デモは、それを乗り越えていくきっかけになると期待したけれども、そのためには徹底的な告知、宣伝が必要だ。それなしにいくらデモをやっても、金太郎あめの繰り返しになってしまう。
3月にやった大坂市此花区(万博カジノの地元)でのデモの準備過程は近くで見ていたけれども、あのすさまじい活動量があったからこそ、此花デモは雨の中でも圧倒的な注目を集めていた。(私は別動隊で周辺をうろうろしていたので、街中の注目はこの目で見た)
そんな活動量を、全国で続けることができているのか。。。

国会の活動も、よく言えば真面目過ぎる。
現有勢力でできる範囲で妥協せず、あれもこれもやろうとするので、おのずとオーバーワークになり、外に顔を向けた時には体力ヘロヘロということになる。
何よりも、立憲との交渉ごとを、国会内で終わらせてしまっている。
徹頭徹尾れいわ潰しに来る立憲との交渉は、ぜんぶオープンにしてしまえばいいのだ。
それでより一層孤立したところで、今よりも悪くなるのか?

沖縄4区の候補者問題も、立憲の予定候補が、会計責任者の名前を勝手に使って押印までしていたという確実な証拠まであるのなら、刑事告発すればいい。
デニー県政をなんとか維持するために、オール沖縄は立憲の予定候補を降ろすことができないという事情があるはずだ。その事情も汲んで、衆人を納得させるためには、その予定候補の罪をはっきりさせればいいのだが、なぜか手前でとどまってしまう。

一番大事なことは、200万の支持者ではなく、今は支持者ではない人たちを、どう納得させるか、という外向けの発想をもつことだ。
立憲とのことだって、「外の人にどう見えるか」を意識してプレゼンをしないから 「孤立主義のれいわ新選組が立憲に批判されている」というマスコミ報道がそのまままかり通ってしまうのだ。



いざ選挙になれば、選挙区に候補者が立つので、この統計通りの数字にはならない。
とはいえ、かなり厳しい数字であることは言うまでもない。関東以外では比例復活も難しいかもしれないような数字だ。

社民党は地方組織があるから、一度落ちてもギリギリ持ちこたえる体力がある。一度は消滅の危機だったが、得票2%の可能性が見えてきた。
しかし組織のないれいわ新選組は、一度人気が落ちたら盛り返すのはものすごく大変だ。どこかの境界線を越えてしまうと、雪だるま式に落ち込んでしまうリスクがある。

今、まだ踏みとどまれるこの時に、しっかりと現実を見据え、200万人以外の国民の声に耳を傾けるべきだ。

■ガザ虐殺をやめろ

イスラエルメディアが自国の攻撃に異議を…パレスチナで民衆が殺されるほど、ハマスはより強大になる…イスラエルが即刻戦争をやめるべき理由
川上泰徳 集英社オンライン

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No title

よく観察すると、自民党の支持率の回復に合わせて、野党全体の支持率が下がっています。れいわの支持率が特異的に下がっているわけではありません。
よって、今回のれいわの支持率低下をもって、山本太郎の戦術ミスにつなげて批判することは不適切です。

山本太郎は、覚悟をもって現在の戦術を選択しています。人の少ない地方を訪れて対話することは、都会で大勢を集める派手なイベントとは異なる地味な活動ですが、彼はその意義と効果を深い次元で理解して実行しています。

はやる気持ちはわかりますが、見切りを急がず、粘り強い観点をもつことが大切だと思います。




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