三室戸寺

ここは、ツツジ、アジサイの名所であるから、多くの人が訪れるのはもう少し先のことになる。
ただ、寺のホームページでは、山桜も咲いているとあったので、行ってみることにした。
昨日も書いたように、桜の名所は、食べ物臭と喧噪でいっぱいになりがちだが、ここは名所ではないおかげで、そうしたものとは無縁である。

こんもりしているのがツツジ、手前に低くぼうぼうとしているのがアジサイだろう。
この日は入園は禁止になっていた。それぞれの季節に入れてくれるのだろう。
できれば傍へ寄ってみたかった。

石段(一番上の写真に写っている)を登って、本堂などがある場所へ出る。
パノラマ写真をとってみた。


ここも桜が見ごろである。
桜を目当てに来る人が多いわけではないから、じっくりと見られる。
伽藍のあるところから見下ろすと、石庭と池泉が魅力的である。
石段下(上りは石段を使ったが、下りはスロープを使った)に降りて、庭を歩く。
まずは池泉。
鯉がたくさんいる。噴水もあった。

石庭には足を踏み入れることはできない。
ここもパノラマ写真で。


山寺という区分になるのだろうけど、こぢんまりとしていて荒れたところはない、というか、隅々まで手入れが行き届いている。
ここまで写真を見ていただいたけれど、この寺を、それもツツジ、アジサイの季節を外して訪れる値打ちは、その静かさ、山と林の空気にあると思う。
とりわけ、この静かさは、いろんな種類の鳥の鳴き声で印象付けられる。
ところで三室戸寺の入山料は500円だったけれど、ツツジ、アジサイの季節も同額なんだろうか?
季節で料金差を設けたら、喜捨ではなくて営業とみなされて課税されるんじゃないだろうか。とすれば多分同額なんだろう。ツツジ、アジサイの維持費は年間の入山料も充てられているとしたら、季節外れの入山料こそ喜捨かもしれない。