ニューイヤーコンサート 2025
ちょっと記事にするのが遅くなったが、今年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートについて。
昨年は能登地震が起こったためライブ中継はなくなったが、今年は定時に放送された。
今年はヨハン・シュトラウスⅡ(1825年10月25日―1899年6月3日)の生誕200年ということで、シュトラウスⅡの演奏機会の多い作品がたくさんとりあげられたように思う。
ではあるけれど、そうした中で特に目を惹いたのは、コンスタンツェ・ガイガー『フェルディナンドゥス・ワルツ』だったろう。長いニューイヤーコンサートの歴史で、女性作曲家の作品がとりあげられるのは初めてのことだそうだ。
この曲は皇帝フェルディナンドにささげられたものだそうで、そのせいか(フェルディナンドの退位)、現在はピアノ譜しか残っていないとのことで、オーケストレーションはデルナーという人が行っている。
曲は落ち着いた曲想に思った。
バレエは、はじめに出されたのはゼンメリンク・ズートバーンホテルという、今は営業していないホテルで撮られたもの。特に変わった振付ということはないと思う。加速度円舞曲をバックに優雅である。
もう一つのバレエは、ポルカ・シュネル『あれかこれか』。ウィーン産業技術博物館というところでの撮影。蒸気機関車の前で、機関車の大きな動輪にも助けられてか力強い踊り。
ヨハン・シュトラウスの時代は、蒸気機関車をはじめ多くの近代技術が実用化される時代で、シュトラウスは 『観光列車』というポルカを作っている。父シュトラウスも『鉄道の愉しみ』というワルツを作っているらしい。
今年も団員に女性が目立った。
リッカルド・ムーティは受け取った花束をすぐにチェロの女性に贈っていたが、他にも多くの女性がいた。目新しいところではファゴットかな。
ハープは去年も女性だが人が変わっている。
凄いのはたぶんヴィオラだと思うが、最後尾に並ぶ4人が全員女性。その前に2人ヴィオラがいるのだがうち一人は女性。見たところヴィオラは6人のようだったから、5/6が女性!

今年は我が家にサラウンド環境を整備したので、ビデオをサラウンドで再生した。
なんとなくムジークフェラインザールの音が感じられるような気がした。
(そこで音楽を聴いたことは全くないのだけど)

といっても私は録画を後から見ている。一人暮らしでなくなったので自分で視聴時間を決められないのである。
今年はヨハン・シュトラウスⅡ(1825年10月25日―1899年6月3日)の生誕200年ということで、シュトラウスⅡの演奏機会の多い作品がたくさんとりあげられたように思う。

この曲は皇帝フェルディナンドにささげられたものだそうで、そのせいか(フェルディナンドの退位)、現在はピアノ譜しか残っていないとのことで、オーケストレーションはデルナーという人が行っている。
曲は落ち着いた曲想に思った。
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もう一つのバレエは、ポルカ・シュネル『あれかこれか』。ウィーン産業技術博物館というところでの撮影。蒸気機関車の前で、機関車の大きな動輪にも助けられてか力強い踊り。
ヨハン・シュトラウスの時代は、蒸気機関車をはじめ多くの近代技術が実用化される時代で、シュトラウスは 『観光列車』というポルカを作っている。父シュトラウスも『鉄道の愉しみ』というワルツを作っているらしい。
このどちらか/両方を聴きたかった。『観光列車』はAmazon musicにある。
今年も団員に女性が目立った。
リッカルド・ムーティは受け取った花束をすぐにチェロの女性に贈っていたが、他にも多くの女性がいた。目新しいところではファゴットかな。

凄いのはたぶんヴィオラだと思うが、最後尾に並ぶ4人が全員女性。その前に2人ヴィオラがいるのだがうち一人は女性。見たところヴィオラは6人のようだったから、5/6が女性!
率でいえばハープは1/1=10割だけど。

今年は我が家にサラウンド環境を整備したので、ビデオをサラウンドで再生した。
なんとなくムジークフェラインザールの音が感じられるような気がした。
(そこで音楽を聴いたことは全くないのだけど)
第 1 部 | |
ヨハン・シュトラウス1世 | 自由行進曲 Op.226 |
ヨーゼフ・シュトラウス | ワルツ『オーストリアの村燕』 Op.164 |
ヨハン・シュトラウス2世 | ポルカ・フランセーズ『城壁撤去』 Op.269 |
ヨハン・シュトラウス2世 | 入り江のワルツ Op.411 |
エドゥアルト・シュトラウス | ポルカ・シュネル『軽やかに、匂やかに』 Op.206 |
第 2 部 | |
ヨハン・シュトラウス2世 | オペレッタ『ジプシー男爵』序曲 |
ヨハン・シュトラウス2世 | ワルツ『加速度円舞曲』 Op.234 |
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世 | オペレッタ『すみれ娘』~『愉快な仲間の行進曲』 |
コンスタンツェ・ガイガー /W.デルナー編 | フェルディナンドゥス・ワルツ |
ヨハン・シュトラウス2世 | ポルカ・シュネル『あれかこれか!』 Op.403 |
ヨーゼフ・シュトラウス | ワルツ『トランスアクツィオネン』 Op.184 |
ヨハン・シュトラウス2世 | アンネン・ポルカ Op.117 |
ヨハン・シュトラウス2世 | ポルカ・シュネル『トリッチ・トラッチ・ポルカ』 Op.214 |
ヨハン・シュトラウス2世 | ワルツ『酒・女・歌』 Op.333 |
アンコール | |
ヨハン・シュトラウス2世 | ポルカ・シュネル『インドの舞姫』 Op.351 |
ヨハン・シュトラウス2世 | ワルツ『美しく青きドナウ』 Op.314 |
ヨハン・シュトラウス | ラデツキー行進曲 |
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:リッカルド・ムーティ |