クロザル

kurozarudantai.jpgまたまた、サルの話題。
前に、「猿の著作権」でも登場いただいたクロザルである。

NHK-BS3に「ワイルドライフ」という番組がある。信頼できる学術研究成果と素晴らしい映像で構成されている番組で、この番組の素材は地上波の「ダーウィンが来た」とも共用されているようだ。
随分前のことだが、この番組でクロザルが取り上げられた回を見た。

写真を見ただけでも、なんとひょうきんなサルだろう、と思うわけだが、番組では、このサル独特の行動が紹介されていた。

クロザル同志が接近すると、他の動物ではたいてい、威嚇行動や防禦行動が起こるのだが、クロザルでは、まず友好を図る行動が起こるという。
鏡を使った実験では、チンパンジーなどは鏡に向かって威嚇行動をとるのに、クロザルはにたーっと笑う。仲良くしようということだそうだ。
そんなことばっかりでは、長生きできないだろうが、敵(番組ではニシキヘビとの戦いが紹介されていた)はちゃんと認識しているようだ。

また、赤ちゃんが泣かない。考えると、自然界で赤ちゃんがびーびー泣いてたら、敵に手ごろな獲物がここにいるぞと教えるようなものだから、当然なのかもしれない。

なぜ、ヒトの赤ちゃんはびーびー泣くのだろう。
敵に見つかりやすいだけでなく、泣く赤ちゃんをうるさがって育児ノイローゼとか育児放棄とかが問題になったりする。
お乳が欲しいときには、泣かずに甘えた声を出すほうが適応的なのではないだろうか。
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