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2015年10月13日

Postgres Advanced Security Packテクノロジープレビュー版をリリースしました

本日、「Postgres Advanced Security Pack」というパッケージのプレビュー版をリリースしましたので、ご紹介させていただきます。

■「Postgres Advanced Security Pack」とは何か?


「Posetgres Advanced Security Pack」は、オープンソースで公開されている PostgreSQL のセキュリティ関連の拡張を複数まとめてビルド、RPMパッケージにしたものです。

PostgreSQLの拡張モジュールは、別々の開発者によって個別に開発・配布されているため、自分自身の環境で導入しようとすると手間がかかったり、あるいは単に知られていなかったりしますが、それらの問題を解決して、より簡単に導入できるようにすることを目的としてパッケージ化したものです。

このパッケージを使うことによって、PostgreSQLデータベースにセキュリティ関連の拡張を簡単に追加することができます。

現在、本パッケージには以下の3つのEXTENSION(拡張)が含まれています。

2015年9月23日

sql_firewall 0.8.1をリリースしました

先月リリースした sql_firewall の修正版としてバージョン0.8.1をリリースしました。

sql_firewallの詳細については、前回の記事を参考にしてください。
0.8.1における修正点は以下の通りです。
  • Fix sql_firewall.c to suppress `unused-const-variable' warning on OS X.
  • Fix sql_firewall_import_rule() to check file status before importing a rule file.
  • Fix JumbleRangeTable() to jumble query with relation name instead of oid.
  • Fix JumbleExpr() to use function name on query jumbling instead of the oid.
  • Fix README to add the Compatibility section.
  • Add COPYRIGHT and ChangeLog.
sql_firewallは、クエリの種類を「クエリID」と呼ばれるハッシュ値を使って識別しています。

以前は、クエリIDの生成がテーブルや関数の OID に依存していたので、テーブルや関数の DROP & CREATE をすると、例えそれらの名前が変わらなくてもクエリIDが変わる、という現象が発生していました。(これは sql_firewall の元となった pg_stat_statements でも同様です)

バージョン0.8.1では、この点を修正し、テーブルや関数を作り直してもクエリIDが同一に保たれるようになりました。

2015年8月27日

PostgreSQL用SQLファイアーウォール「sql_firewall」リリース

先日、sql_firewallというPostgreSQLの拡張モジュール(EXTENSION)をリリースしました。 このモジュールは、PostgreSQL上で実行可能なSQLを制限することで、SQLインジェクションを防ぐことを目的としたものです。

今回はこの sql_firewall について、その仕組みと使い方を簡単にご紹介します。

■sql_fiewallの仕組み


sql_firewallには、以下の3つの動作モードがあります。
  • 学習モード(learning)
  • 警告モード(permissive)
  • 防御モード(enforcing)