2006/07/22
フランスの猛暑は続いています。木曜日には夕立があって涼しくなるという天気予報は取り下げられて、まだ当分暑さが続くようです。
夕立なんか、ありませんでした! フランスの天気予報というのは、本当にいい加減...。
こういう暑いときの食事は、さっぱりしたものが欲しい。チーズには「フロマージュ・ブラン(fromage blanc)」、つまり「白いチーズ」と呼ばれるフレッシュ・チーズがおいしい。
できたてなので、スプーンで食べられる柔らいチーズです。腰のあるヨーグルトといったところでしょうか?
普通のチーズは、冷蔵庫で保管していたら(本当は入れない方が良いのですが)、少し前に出して常温にしなければなりません。でも、このフロマージュ・ブランは冷たい状態で食べられます。
それが暑いときには嬉しい!
☆ フロマージュ・ブランを楽天市場で検索してみる
フレッシュ・チーズなので、日本には余り出回っていないみたいですね...。
◆一番好きなのは山羊のフロマージュ・ブラン
牛のミルクから作ったフロマージュ・ブランが簡単に手に入るのですが、山羊のミルクから作ったものはもっとおいしいと思います。ヤギの臭さが全くないのに、牛よりも濃厚な味!
一度、レストランで食べたフロマージュ・ブランが驚くほどおいしいので、どこの農家で買ったのか聞いたら、山羊のフロマージュ・ブランだったのでした。
それ以来、山羊のチーズの産地に行ったときには、農家に行って買っています。その以前から山羊のチーズを作っているお気に入りの農家は何軒かあったのですが、フロマージュ・ブランがあるとは知らなかった...。陳列していないのだもの!
いつでもあるわけではありません。手に入ると感激します。山羊のフレッシュ・チーズは日持ちしないらしくて、生産者のところでしか手に入らないようです。
農家直売で買った山羊のフロマージュ・ブラン
フロマージュ・ブランは水分が多い。農家で買うできたてチーズは、穴の開いたカップを引き出す仕組みになった容器に入っている。
◆フロマージュ・ブランを食べる方法は2通り
フロマージュ・ブランをどう食べるか? 私は、全く勝手に、パリ風と、田舎風があると言っています。
【パリ風の食べ方】
お好みによりますが、まず生クリームを加えて、それからグラニュー糖かジャムなどの甘みを加えて食べます。つまり、ほとんどヨーグルトのような食べ方。
甘くして食べる良さは、チーズとデザートを食べたようになるからではないでしょうか? 家で食べるときには、毎回デザートがあるわけれはないので、とても便利。
でも、この食べ方には、私には決定的に見える欠点があります。
甘いチーズになってしまうので、ここでもうワインを飲む気がしなくなってしまうこと。フランスの食事で出されるワインはクレッシェンド。だんだん良いワインにしていって、チーズのときに最高のワインを飲むのです。そこで、甘いチーズなんていうのはいただけません...。
【田舎風の食べ方】
もう一つは、フロマージュ・ブランに塩コショウをかけて食べるという方法があります。
それだけでも良いのですが、できれば生クリームを加えることが多いです。さらに、ハーブなどをみじん切りにしたものを混ぜて食べると、もっとおいしくなります。
上の写真: レストランで出された状態。生クリームと薬味が別に添えてあって、自分が好きなようにとる。ここでは、シブレット、エシャロット、パセリが添えてあった。この他、ニンニクもよく使われる薬味。
下の写真: 私が薬味をのせた状態。これをかき混ぜて、スプーンで食べる。
塩コショウだと、ワインも飲めるわけです♪ でも、味が濃厚ではないチーズなので、すごいワインが出るチーズ・タイムのときにフロマージュ・ブランというのは、やっぱり、ちょっと残念...。
レストランでフロマージュ・ブランを注文するのは、お腹いっぱいになってきたというときかも知れません。冷奴を食べるみたいに、すんなりお腹に入ります。
ところでフロマージュ・ブランも選べるのは、田舎の庶民的なレストランが多いです。「これじゃ、ご馳走にならない」という感じがあるのでしょうね。
◆砂糖か、塩コショウか?
どちらの食べ方をする人が多いのかな?... レストランに行くと、まずお砂糖を持ってくることが多いような気がします。
日本でフロマージュ・ブランを紹介なさっている方が書いているのを見ると、圧倒的に甘くするのが多い感じがしています。
甘くする方が主流なのでしょうか?...
ブルゴーニュ人の友達の中には、誰かが砂糖をかけようとすると「フロマージュ・ブランにお砂糖をかけるなんて!...」といきまく人がいます。
確かに、塩を入れてつくるチーズに甘みを加えてしまうというのは不自然に感じます。思えば、チーズがいくらでもあるフランスなのに、チーズケーキを食べたことがないような気もします。
私は、いつも塩コショウで食べています。これに慣れてしまうと、甘くしてしまうことには抵抗を感じてしまうのです。結局、他の人たちも習慣でどちらかにしているのだと思います。
昨日のブログで書いたグロゼイユとカシスのジュレは、フロマージュ・ブランに入れるととてもおいしのだと言われました。レシピをくれたお家の息子さんは、そうするのが大好きで、一回の食事でジュレの一瓶分くらい使ってしまうそうです。
確かに、このジュレなら合いそう。試してみようと思いました。
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夕立なんか、ありませんでした! フランスの天気予報というのは、本当にいい加減...。
こういう暑いときの食事は、さっぱりしたものが欲しい。チーズには「フロマージュ・ブラン(fromage blanc)」、つまり「白いチーズ」と呼ばれるフレッシュ・チーズがおいしい。
できたてなので、スプーンで食べられる柔らいチーズです。腰のあるヨーグルトといったところでしょうか?
普通のチーズは、冷蔵庫で保管していたら(本当は入れない方が良いのですが)、少し前に出して常温にしなければなりません。でも、このフロマージュ・ブランは冷たい状態で食べられます。
それが暑いときには嬉しい!
タカナシ乳業・イズニーサントメール酪農協同組合 共同開発2261_01 フロマージュブラン・ドゥ... |
☆ フロマージュ・ブランを楽天市場で検索してみる
フレッシュ・チーズなので、日本には余り出回っていないみたいですね...。
◆一番好きなのは山羊のフロマージュ・ブラン
牛のミルクから作ったフロマージュ・ブランが簡単に手に入るのですが、山羊のミルクから作ったものはもっとおいしいと思います。ヤギの臭さが全くないのに、牛よりも濃厚な味!
一度、レストランで食べたフロマージュ・ブランが驚くほどおいしいので、どこの農家で買ったのか聞いたら、山羊のフロマージュ・ブランだったのでした。
それ以来、山羊のチーズの産地に行ったときには、農家に行って買っています。その以前から山羊のチーズを作っているお気に入りの農家は何軒かあったのですが、フロマージュ・ブランがあるとは知らなかった...。陳列していないのだもの!
いつでもあるわけではありません。手に入ると感激します。山羊のフレッシュ・チーズは日持ちしないらしくて、生産者のところでしか手に入らないようです。
農家直売で買った山羊のフロマージュ・ブラン
フロマージュ・ブランは水分が多い。農家で買うできたてチーズは、穴の開いたカップを引き出す仕組みになった容器に入っている。
◆フロマージュ・ブランを食べる方法は2通り
フロマージュ・ブランをどう食べるか? 私は、全く勝手に、パリ風と、田舎風があると言っています。
【パリ風の食べ方】
お好みによりますが、まず生クリームを加えて、それからグラニュー糖かジャムなどの甘みを加えて食べます。つまり、ほとんどヨーグルトのような食べ方。
甘くして食べる良さは、チーズとデザートを食べたようになるからではないでしょうか? 家で食べるときには、毎回デザートがあるわけれはないので、とても便利。
でも、この食べ方には、私には決定的に見える欠点があります。
甘いチーズになってしまうので、ここでもうワインを飲む気がしなくなってしまうこと。フランスの食事で出されるワインはクレッシェンド。だんだん良いワインにしていって、チーズのときに最高のワインを飲むのです。そこで、甘いチーズなんていうのはいただけません...。
【田舎風の食べ方】
もう一つは、フロマージュ・ブランに塩コショウをかけて食べるという方法があります。
それだけでも良いのですが、できれば生クリームを加えることが多いです。さらに、ハーブなどをみじん切りにしたものを混ぜて食べると、もっとおいしくなります。
上の写真: レストランで出された状態。生クリームと薬味が別に添えてあって、自分が好きなようにとる。ここでは、シブレット、エシャロット、パセリが添えてあった。この他、ニンニクもよく使われる薬味。
下の写真: 私が薬味をのせた状態。これをかき混ぜて、スプーンで食べる。
塩コショウだと、ワインも飲めるわけです♪ でも、味が濃厚ではないチーズなので、すごいワインが出るチーズ・タイムのときにフロマージュ・ブランというのは、やっぱり、ちょっと残念...。
レストランでフロマージュ・ブランを注文するのは、お腹いっぱいになってきたというときかも知れません。冷奴を食べるみたいに、すんなりお腹に入ります。
ところでフロマージュ・ブランも選べるのは、田舎の庶民的なレストランが多いです。「これじゃ、ご馳走にならない」という感じがあるのでしょうね。
◆砂糖か、塩コショウか?
どちらの食べ方をする人が多いのかな?... レストランに行くと、まずお砂糖を持ってくることが多いような気がします。
日本でフロマージュ・ブランを紹介なさっている方が書いているのを見ると、圧倒的に甘くするのが多い感じがしています。
甘くする方が主流なのでしょうか?...
ブルゴーニュ人の友達の中には、誰かが砂糖をかけようとすると「フロマージュ・ブランにお砂糖をかけるなんて!...」といきまく人がいます。
確かに、塩を入れてつくるチーズに甘みを加えてしまうというのは不自然に感じます。思えば、チーズがいくらでもあるフランスなのに、チーズケーキを食べたことがないような気もします。
私は、いつも塩コショウで食べています。これに慣れてしまうと、甘くしてしまうことには抵抗を感じてしまうのです。結局、他の人たちも習慣でどちらかにしているのだと思います。
昨日のブログで書いたグロゼイユとカシスのジュレは、フロマージュ・ブランに入れるととてもおいしのだと言われました。レシピをくれたお家の息子さんは、そうするのが大好きで、一回の食事でジュレの一瓶分くらい使ってしまうそうです。
確かに、このジュレなら合いそう。試してみようと思いました。
ブログ内の関連記事:
★ 目次: 乳製品(チーズ、バター)に関して書いた日記
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この記事へのコメント
テーマに乗っていただいてありがとうございます(^^)
ふったのいいけどずっと自分だけで書いていくことになるんではないかと思っていたところです(笑)
フロマージュ・ブランは最近では日本でも人気みたいでレストランで出されたり、スーパーでも雪印のがよく売られています。フルーツソース付です♪
山羊のフロマージュ・ブランはとっても美味しそうですねー。私はまだ食べたことないんですが。。
ふったのいいけどずっと自分だけで書いていくことになるんではないかと思っていたところです(笑)
フロマージュ・ブランは最近では日本でも人気みたいでレストランで出されたり、スーパーでも雪印のがよく売られています。フルーツソース付です♪
山羊のフロマージュ・ブランはとっても美味しそうですねー。私はまだ食べたことないんですが。。
前々からチーズのテーマがないと思っていたのです。好きな人はいるはずなのに・・・。この記事でテーマを選ぼうとしたら、偶然day_diamondさんのを見つけました。
フロマージュ・ブランは日本産もありましたか。楽天市場ではどうして出なかったのかな?
>スーパーでも雪印のがよく売られています。フルーツソース付です♪
⇒ やはり甘くするのが日本では普通なのかしら?
フロマージュ・ブランは日本産もありましたか。楽天市場ではどうして出なかったのかな?
>スーパーでも雪印のがよく売られています。フルーツソース付です♪
⇒ やはり甘くするのが日本では普通なのかしら?
やっぱり日本ではデザート系のイメージで甘くして食べる人が殆どだと思います♪
塩コショウもさっぱりしてて美味しそう♪
塩コショウもさっぱりしてて美味しそう♪
ご丁寧にお教えくださって、ありがとうございます♪
>塩コショウもさっぱりしてて美味しそう♪
⇒ いつか是非お試しくださいね。
>塩コショウもさっぱりしてて美味しそう♪
⇒ いつか是非お試しくださいね。
栗のペースト(アルデッシュのクレームドマロン)をたっぷり入れて、ぐるぐるかきまぜて食べるのが大大大大大好きです。
それがないときは、「生クリームとお砂糖」派です。
日本では、おいしいフロマージュブランを手に入れる機会がなかなかないので、手に入ったらどうしてもお気に入りの食べ方で食べてしまいます。
それがないときは、「生クリームとお砂糖」派です。
日本では、おいしいフロマージュブランを手に入れる機会がなかなかないので、手に入ったらどうしてもお気に入りの食べ方で食べてしまいます。
2006/07/22 | URL | すぎちゃん [ 編集 ]
私も最近、その美味しさに目覚めて近々日記に書こうと思ってた矢先です・・・先越されちゃいましたね(笑)
でもこんな風には書けなかったろうから、恥かかずにすみましたよ(^^;
本日もいろいろためになりました!
試してみようっと。
けど、山羊は無理かもです(肉は食べれない・・・)
でもこんな風には書けなかったろうから、恥かかずにすみましたよ(^^;
本日もいろいろためになりました!
試してみようっと。
けど、山羊は無理かもです(肉は食べれない・・・)
>栗のペースト(アルデッシュのクレームドマロン)をたっぷり入れて、ぐるぐるかきまぜて食べるのが大大大大大好きです。
⇒ クレームドマロンを入れちゃうなんて、すごいなあ! すごくこってりしていそう。大がいっぱい並んでいるので、よほどおいしいんでしょうね。いつか試してみようっと。
>日本では、おいしいフロマージュブランを手に入れる機会がなかなかないので、手に入ったらどうしてもお気に入りの食べ方で食べてしまいます。
⇒ フロマージュ・ブランは家庭でもできてしまうそうです。チーズを固める何とかというのがあれば良いけれど、それがなくてもヨーグルトを入れて作れるとか。乳牛を飼っている人からミルクとチーズの凝固剤をもらって作ってみたことがあります。でも、何が違うのか、買った方がおいしいなという味だったので、一度の実験しかしていません。
⇒ クレームドマロンを入れちゃうなんて、すごいなあ! すごくこってりしていそう。大がいっぱい並んでいるので、よほどおいしいんでしょうね。いつか試してみようっと。
>日本では、おいしいフロマージュブランを手に入れる機会がなかなかないので、手に入ったらどうしてもお気に入りの食べ方で食べてしまいます。
⇒ フロマージュ・ブランは家庭でもできてしまうそうです。チーズを固める何とかというのがあれば良いけれど、それがなくてもヨーグルトを入れて作れるとか。乳牛を飼っている人からミルクとチーズの凝固剤をもらって作ってみたことがあります。でも、何が違うのか、買った方がおいしいなという味だったので、一度の実験しかしていません。
>私も最近、その美味しさに目覚めて近々日記に書こうと思ってた矢先です・・・先越されちゃいましたね(笑)
⇒ 見方が違うとまた面白いので、ぜひ日記に書いてくださいな。
>けど、山羊は無理かもです(肉は食べれない・・・)
⇒ 山羊(ヤギ)の肉で作ったソーセージを食べたことがあります。おいしかったけど、やはり、なんとなく抵抗がありました・・・。
⇒ 見方が違うとまた面白いので、ぜひ日記に書いてくださいな。
>けど、山羊は無理かもです(肉は食べれない・・・)
⇒ 山羊(ヤギ)の肉で作ったソーセージを食べたことがあります。おいしかったけど、やはり、なんとなく抵抗がありました・・・。
東欧の方から教わって、夏によく作るのが、サワークリームとヨーグルトのカテージチーズ、刻んだ小葱とディルをたくさん混ぜるもの。これ、カテージチーズのかわりにフロマージュブランでも良さそうだな、と思いました。味は特につけないのですが。明日の朝はこれにしようかな。
2006/07/24 | URL | Saule [ 編集 ]
ディルって何かなと思ったら、フランス語ではアネットでした。庭にたくさん生えているのですが、魚料理くらいにしか使っていませんでした。今度、フロマージュ・ブランに刻んで入れてみようと思います♪
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