新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑・カ行
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[新機動戦記ガンダムW]
文字通り、キャラクター図鑑・カ行です。ネタバレ、憶測などを含みますので、それを容認できる方のみ、先へお進み下さいませ。
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最終更新日:2015年07月05日
新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑
太字がタイトル、()内は私の憶測である。
青字が最新更新部分である。
説明文では、『Frozen Teardrop』を本作、『ガンダムW TV版』を本編、『Endless Waltz』をOVAないしEWと記す。
-カ行-
-カ-
カテリナ・ピースクラフト
AC130-不明(享年不明)
ゼクス・リリーナの祖母、ナイナ・ミルの曾祖母に戸籍上あたる)AC130年春に誕生したピースクラフト家の双子の王女の一人(カテリナは双子の妹と言う認識)。美しい金髪と透き通る青い瞳を持っており、その容姿はリリーナに限りなく近い。動物全般を愛するが、本物のサムはなかなか懐いてくれないようである。またネズミや虫・爬虫類が苦手。映画も良く鑑賞したようである。
後の世では『閃光の女王(ライトニング・クイーン)』と呼ばれ、その渾名はAC195年にゼクス・マーキスの『閃光の男爵(ライトニング・バロン)/閃光の子爵(ライトニング・カウント)』へと引き継がれていくことになる。
AC130年、誕生後に双子は一緒に育てないと言う王家の仕来たりに従い、妹であったカテリアはドーリアン家が管理していたサンクキングダムの宇宙植民地の一つ・L-1C11234コロニーに送られ、「ドーリアン家のお嬢さん」と親しまれて育てられた。窮屈な王宮や欧州貴族の仕来たりから逃れた寛大な宇宙コロニーでの生活環境によって、自由奔放で明るく楽しく活動的な少女に育った。中には宇宙空間作業用のマニピュレーター付きの大型機に乗ってスペースポートの建造を手伝ったと言う逸話もある。
AC145年春、年老いた女性から若き日の後の指導者ヒイロ・ユイに家庭教師が変わったことを契機に彼から新しい別次元の視野の存在を教わることになり、無限の可能性を宇宙や世界に感じていたと言われる。
AC145年秋、ヒイロ・ユイが作業する現場にアストロスーツを来て現れ、そこで名前しか知らない双子の姉・サブリナと顔を合わせる。
AC145年冬、ドーリアン家に引き取られた双子の姉・カテリナとは表面上仲は良かったものの、実際には嫉妬や敵愾心だったと言われるが、互いの将来を語り合ったことを契機に、互いのことをずっと信じていくことを決意する。
ちなみにこの頃の彼女の将来の夢はアストロノーツ(宇宙飛行士)か、あるいは学校の先生であった。
同じ頃、彼女はヒイロ・ユイに対して恋心を抱いていたことを自覚し始めるが、ドーリアン家(サンクキングダム)の財政逼迫により、家庭教師として彼が解雇されてしまう。
AC145年11月26日、サンクキングダムが衛星軌道上からの核弾頭ミサイルで攻撃される事実を掴んだカテリナは、ジェイが残した《ワイバーン》に乗って出撃。27日午前0時に発射されるようセットされていた攻撃衛星を見事破壊し、核弾頭ミサイルも地球圏から遠ざけることに成功。
そのまま大気圏に突入し、サンクキングダム王国を占拠した反乱軍に宣戦布告をし、王政復古の宣言をした。
直後の数日間はウェリッジ侯爵の下に滞在。AC145年12月に入り、サンクキングダムを占拠、王はじめ王家関係者を人質にとった反乱軍に単独で接触。卓越した外交手腕と圧倒的なカリスマ性によって反乱軍と軍事同盟を結び、連合軍からの独立を目指すことを決める。なお、この反乱軍にいた参謀補佐官マルティック・レクス大尉とは意気投合し仲良くなると、晩年彼女の娘とマルティックが結婚。マルティックが後の世に語り継がれる『完全平和主義』を唱えるピースクラフト王になることになった。
AC146年1月19日バルト海に展開していた連合海軍第三艦隊へ単身切り込むと特製のEMP装置によって無力化、直後に反乱軍の一斉砲撃を起こさせ第三艦隊を敗退させ、空母や数隻の戦艦を接収し戦力を倍増。
AC146年2月、北海の連合海軍第四・第五艦隊にも同様の作戦で勝利を収め、AC133年から無敗が続いていた地球兼統一連合軍に敗北させることに成功した。
AC146年春、サンクキングダムと連合軍が停戦し終戦したことで反乱軍から離脱。サンクキングダムと、自由と平和を守るためサンクキングダム北部の森に秘密基地を構え《シャーウッドの森》を設立。マルティクスらと共に義賊として行動する。同時に公式記録上死亡したことになっているサブリナに自らの名を与え、自らは別の名前を名乗ることを決めた。
同じ頃、ヒイロ・ユイへの恋心を自覚しながら彼に相応しいのはサブリナの方だと悟っている。
AC146年5月頃、彼女は新たに《シス・マーキス》と自らを名乗るようになり、男装の麗人を演じ、自らを戦士として律するようになる。それでも内面は姉サブリナを想い続けており、夢に見る自分は普段の快活な女性ではなく常に「深窓の令嬢」であり、それはサブリナそのものと言え、それこそが彼女の理想の女性像であった。しかし、その都度完璧な姉と比較して不出来な自分への自己嫌悪に捉われ、「どうやっても適わない」と思っていた(サブリナにヒイロを託した理由もこの辺りにあると思われる)。
ただし、それは嫉妬や劣等感に限ったことではなく、そんな完璧な姉が自分の名(カテリナ・ピースクラフト)を名乗って表舞台に立ってくれていることや、これから先未来永劫、歴史ある国の王家の人間として国を背負っていく責務を押し付けてしまった姉への罪悪感もあり、軍服を纏い男装の麗人を演じているのは詫びていた証だとも言われる。
それでもサンクキングダムと連合軍の停戦や両親の逝去によってサブリナが王位継承した後、シャーウッドの森が活動の意味をなさなくなると時折、サンクキングダム・キャッスルを訪ねては小さな花束などの贈り物をしていた。
AC147年11月27日にはマルティクスと共に宇宙に上がり、アウトローたちと合流。アストロクルーザー《シャーウッド》を拠点に、再び《ワイバーン》と活動を開始すると、直後のAC147年11月末日には月面で処刑されそうになっていたヒイロたちを救出している。
しかしAC147年3月30日にサブリナの死去を知ると、サンクキングダムに戻る決意を固め、ヒイロやマルティクスと別れを告げて、仮面を脱いで「カテリナ・ピースクラフト」としてサブリナが作った女王の座を受け継ぐことを決意し、さらにカテリーナを育てることを決める。
晩年、ヒイロ・ユイとも交友はあったようで、ヒイロ・ユイが提言したAC173年の『《宇宙の心》宣言』の草案には彼女がヒイロに宛てた手紙が起点となったとも言われている。また、この二人に男女の関係や気持ちがあったのではないかとする説もある。
(「シス・マーキス」の項も参照のこと⇒シス・マーキス)
カテリーナ・ピースクラフト
AC147.11.27-不明(享年不明)
カテリナ・ピースクラフトを名乗っていたサブリナ・ピースクラフトとピースクラフト家に婿入りしたエリック・シャーゴールドとの間に産まれた娘にして、ミリアルドとリリーナの母親。一人娘でAC148年3月30日に起きたテロによって両親が死亡したあとは、サブリナに代わって歴史の表舞台に出たカテリナ・ピースクラフトによって育てられる。
AC148年3月には夫妻と共にサンカントの結婚式および披露宴に連れていかれていたが、長旅の疲れで微熱を出しており同30日には乳母に預けられていたおかげで爆破テロには巻き込まれずに済んだ。
その後、マルティクス・レクスと結婚し、マルティクス・レクスが養子としてピースクラフト王家に入ったことで彼は「ピースクラフト王」を名乗り、彼との間に授かったミリアルドとリリーナを出産した。
晩年、どのような生涯を送ったかは不明で現在は名前だけ確認されているだけである。
カトリーヌ・ウード・ウィナー
MC0015-存命(MC歴:7歳=14歳前後?)
カトル・ラバーバ・ウィナーの年の離れた妹(一説にはカトル用の“スペア”ではないかとも言われる)。
その容姿はかつてのカトルにそっくりだが、性別は女性。トロワ・フォボスが初見で少年か少女かと判断に迷う中性的なイメージであったが、綺麗な金髪碧眼を持つ。
リリーナ・ピースクラフトの完全平和主義に賛同しW教授らを裏切り、強奪した《プロメテウス》に搭乗しデュオの乗る《魔法使い》に一撃を加えるも、W教授の《白雪姫》とトロワ・フォボスの《シェヘラザード》によって行動不能となる。
キャラクターの詳細や搭乗機については参照こちらを参照⇒カトリーヌ・ウード・ウィナー
カトリーヌ・ウィナー
名前のみ登場。イリア、カトル(W教授)、カトリーヌなどの母。カトルのみ試験管ではなくその身で出産したが、そのことが原因で命を落とす。
カトル・ラバーバ・ウィナー
AC180-存命(MC0022時)
本編・EWに登場した《ガンダムサンドロック》《ガンダムサンドロック改》のガンダムパイロット。MC-0016年頃、ウィナー家の古い資源衛星の内部から解体されたまま保存されていたガンダニュウム合金製モビルスーツを発見すると、火星圏の紛争が地球圏に飛び火しないようプリベンターに協力。
以後にW教授となり、MS開発に尽力している。
キャラクターの詳細や搭乗機については参照こちらを参照⇒カトル・ラバーバ・ウィナー
カーンズ・カラント
不明-AC195(享年不明)
AC145年、量子コンピュータによる遺伝的アルゴリズムを拡張した初期プログラムの開発をしていたトマス・カラントの弟。学生時代は、肉体的に劣っているのに誰かれ構わず喧嘩をふっかけては返り討ちにあう、という不思議な学生だった。その頃ヒイロ・ユイとも知り合い、返り討ちにあった時たまたまヒイロ・ユイに半ば強引に保健室へと連れて行かれたこともある。
AC146年の頃にはヒイロを「先生」と慕っており、第二次地球使節団の乗ったシャトルの事故現場にも一緒に居合わせていたが、その後行動を共にしたかどうかは不明。
AC186年秋にアディンによって実行されたアルテミス救出作戦に、アルテミスら脱出用シャトルの用意と操縦を担当していた。この頃から、自らコロニーの革命闘士を名乗っていたようである。
AC186年の頃にはすでの反乱軍の中でNo.2としての立ち位置として活動し、辛うじて生きながらえたアイン・ユイの補佐をしていた。またどこからか入手した兄の『PPP』を使おうとしたこともあったようだが、それは指導者ヒイロ・ユイやアイン・ユイによってプログラムの封印を依頼されたジェイ・ヌルによって阻止されている。
本編ではホワイトファングの実質的な創設者であり指導者として登場。コロニー落としによる本来のオペレーション・メテオにも関与していた節があり、コロニー独立運動の武闘派であった。OZの最新鋭宇宙要塞であるリーブラ占拠事件であるアルテミス・レボリューションによってリーブラを手に入れると、OZの最後の砦であった宇宙要塞バルジを攻略。ほぼ同時期にミリアルド・ピースクラフトを指導者として迎え入れ、組織の指揮をあげるなど卓越した手腕を持っていた。
しかしながら、最後にはリーブラを地球に落とす寸前までこぎつけるものの、五人のガンダム技師たちによるエンジン爆破に巻き込まれ、行方不明となっている。
-キ-
キャシィ・ポォ
不明-存命(MC0022時)
プリベンターに所属している女性エージェント。階級は准佐。プリベンター内でのコードネームは母と同じ「ウォーター」。『オペレーション・ミュートス』や旧暦のガンダムパイロット、あるいは新型機の『白雪姫』『魔法使い』などを知るなど、今回の一件に深く関連する。
母親は本編登場のサリィ・ポォだと言われていたが、その正体はサリィ・ポォの母親「キャサリン・ポォ」の保存されていたDNAデータから複製されたクローン人間だった。ただ、ファザーは「おまえはキャシィ・ポォ。それ以外の人間の『型』にはめる必要はない」とクローンだろうがスペアだろうが関係ないと伝えていた。
自分をカタチにはめて行動するように育てて来た母に反発する気持ちもあるようだが、幼い頃に母と死別したあと、母の強引な教育のせいで結果的に母が望んだ通りプリベンターのエージェントとなってしまった。火星支部に派遣された際、五飛から母の形見としてルビーのピアスを譲られ、その後はそれを常に身に付けているなどその心情は複雑なようである。
ファザーが驚くほどの電子情報戦技術を持っているほか、意外にもコーヒーを淹れるのが上手。母親譲りの神掛かった霊感に近いものも垣間見える。
何だかんだ思うところはあっても、上官である老師・張を「勇猛果敢な上司に恵まれたことを誇りに思う」と認識しており、ゼクスとの戦闘中も彼の勝利を信じて疑わず母親譲りの勝気な発言をするなど彼を信頼している。
ドロシー・T・カタロニア大統領の許可と老師・張の命を受けて『オペレーション・ミュートス』を発動する為に三つのデータファイルを持参して、火星にあるプリベンター火星支局北極冠基地へ向かう。
自分の任務に対する責任感を持っており、それ故に『贖罪の輪舞I』ではファザーが持参したデータの閲覧を求めている。
目覚めたヒイロに『劣化サリィ』と呼ばれて激怒するも、ヒイロが同一時間でキャシィが閲覧の終わらないファイルをすべて閲覧終了していることなどから、自分よりも遥かに優秀であることを認めている。
しかし彼女自身も極めて優秀で、ファザーからの命を受けて火星連邦の監視衛星をハッキングし五飛とゼクスの戦闘をモニタリングしようとした際に、「最後までバレずにやれたら大した物(自分やヒイロでは最後までバレないのはさすがに無理だと明言)」というほど厳重なセキュリティが組まれた監視衛星を五飛とゼクスが接触する前に完了させるほど情報技術、あるいは《バベル》での潜入任務を成功させるなどエージェント能力に秀でている。
また上官として慕う老師・張からは突き放された言い方をされることも多いが、現状で他のガンダムパイロット以外で(あるいはそれら含めて)彼が認める数少ない人物の一人であり、ゼクスとの戦いを終えた後には珍しく彼が彼女にコーヒーを求めた。
キャスリン・ブルーム
AC177-MC-0022年時存命。
本編、EWにも登場した女性。トロワが本編で任務に都合が良いからと選出し身を寄せて隠れ蓑としていたサーカス団の花形スター。物怖じしない性格で、臆することなくトロワと接し、ガンダムで自爆しようとしたトロワを鉄拳制裁で想い留め、記憶を失ったトロワを庇うためにデュオやカトルにも喰ってかかった。本作でも自爆しようとしたドクトルT(トロワ)の行動を見抜き、喰ってかかっていた。
その背景には幼い頃に生き別れた弟トリトンの存在が大きいと言われる。トロワにそのトリトンの影を重ねているとも言われ、トロワを心配していたのもそれが影響していると言われる(トロワもその出生が、実はトリトンではないかと言われる)。
当初は任務のために身を寄せていたサーカス団であったが後にトロワにとってかけがえのない『帰るべき場所』となっており、本編ならびにEW終盤ではその認識を持って戦っていた。
EVE WARSやマリーメイアの反乱後、トロワが真っ先に連絡を取ったり、帰還したりした先は彼女の下であった。その後もトロワらと共にサーカス団をしていたものと思われる。
AC197年4月7日においた『「次の政府(エピオン・ド・テロス)」事件』の際には、プリベンターに属していた五飛と再会。五飛の「旨くないスープを謝謝」と言われた際には、「トロワに何かあったら、またあのスープ飲ませるわよ!」と自身でも料理の腕があまり良くないことの自覚はあった模様。
トロワと共にMC0014年に火星へ移住。その後、トロワがボランティア活動を開始しようとすると一度は地球へ帰るよう促されたが、それを固辞。トロワの“帰る場所”であり続けるため、彼と共に行動を共にするようになった。戦闘訓練はその後受けたものと思われる。
MC0014年 NEXT WINTERの頃には火星に来ており、盛大に飲酒運転で事故を起こしたデュオ(ファザー)を発見し、救急医療のある病院施設に連絡を着けた。火星でもジプシーサーカス(移動型サーカス)として活動していたようだが、インターネットの検索には引っかからなかったため、すでに極秘裏に動いていた可能性が高い。
MC0021年、名無しだったトロワ・フォボスにドクトルTの要請を受けて短時間でガンダムパイロット並みの技量とエージェントとしての能力の訓練を行った。
MC0021年では40代前半のはずだが、かつてと同じレオタードに似たサーカスのプリマドンナ衣装を着ており、かなりの美女になっていた。髪は伸ばしているようで、ウェーブのかかった髪はロングヘアーとなっている(かつてのキャスリンはボブヘアーだった)。
劇中挿絵ではかなり若く描かれ、トロワ・フォボスは30代に入ったばかりと言っても差し支えないと表現するほどであった。ドクトルTに名前を紹介されると「ミス! ミス・キャスリンよ!」と強調しており、ファミリーネームを言われることに何か思い入れがあるのか、それともドクトルTに「姉さん」と呼ばれたからなのかは不明。
また、動転した時などはうっかりドクトルTをかつての名「トロワ」と叫んでしまうこともある。
トロワ・フォボスの訓練を引き受け、それを可能な程教官としての技量がある模様で、教官として教えることが出来る程自身も様々なテクニックを身につけている。《ショーフック2》ではソナー・レーダーなどの補佐業務にあたっている。
キャサリン・ポォ
不明-AC189.08.01(享年不明)。
サリィ・ポォの母にしてキャシィ・ポォの遺伝子提供者。L-1コロニー群の医療設備であるメディカルセンターでドクターをしていた。アディンとは同じくらいの年齢で元々はアオイ・クラークと行動していた「チーム・アオイ」の一員でもあった。アディンには極秘裏に依頼の仲介などをしていたようだが、一方でメディカルセンターの主な出資者であるバートン財団の意向には逆らえない部分もあった。
メディカルセンターではジェイたちの依頼を受けて主に再生医療の延長線上として《スペア》の研究を進めており、クローン人間の開発を目指しており、娘のサリィ・ポォを幼いころから見て手伝いながら育てて来た。
スペアのためのクローン技術を確立させつつあったため、バートン財団によって拉致同然に研究結果の二体のクローン(レイア・バートンのスペアとアディン・ロウ・ジュニアのスペア)と共に連れ去られた。その後、サリィやゼクスらによって救出されかけるが、戦場の流れ弾が不運にも命中し亡くなった。
キュレネの風
火星マリネリス峡谷の北側に位置する大砂漠にあるパラ・テラフォーミングの小さな町『キュレネ』で活動している男。地球圏のプリベンターにも火星圏の火星連邦にもどこにも属さないフリーで活動している。
短い金髪でサングラスをかけ、ロングコートを肩にかけ、無精髭がはえた自嘲癖のある口元をしているらしい。その正体は、ミリアルド・ピースクラフトである。
(詳細は「ミリアルド・ピースクラフト」の項を参照のこと⇒ミリアルド・ピースクラフト)
キーリア・カタロニア
不明(享年不明)。
サンカント・クシュリナーダの弟。トレーズの叔父にあたる、ロームフェラ財団の変わり者と言われていた人物。階級は連合軍大佐⇒AC184年に准将⇒AC186年連合軍最高司令官(元帥)となる。
一度はカタロニア家への婿入りを拒否していたが、その後は逆に婿入りしその後ろ盾を利用して地球兼統一連合軍の統括元帥に上り詰める。
トレーズの士官学校時代には教官をしており、特に最新のモビルスーツの操縦や戦略・戦術論に熱心だったようである。またサンカントから「騎士道精神とかそういうものは任せる」とエリックに語っており、実際にそういった精神を持ってトレーズと接していたのであれば、そういったものを重要視していたトレーズの精神に大きな影響を与えた一人ともいえる。
キーリアから見てトレーズは甥であるが、甥と言うよりも優秀な生徒としてトレーズにはかなり目をかけていた。後に連合軍最高司令官として連合軍統括本部で元帥を務めるが、その裏にはおそらくトレーズの弟・ヴァンがおり、トレーズの才覚を見抜いていたことからの抜擢と思われる。
-ク-
クラレンス・セプテム
不明(享年不明)。
AC148年当時少佐で《ヴェルソー》で司令官を務めていた。AC187年当時、将軍として月面基地の最高責任者だったもののコロニーの破片落下事故の際には大した対応は出来なかった。
-ケ-
-コ-
コーデリア・フィッツジェラルド
AC176-MC-0022年時存命。
のちのレディ・アン。士官学校を飛び級トップというだけは語りつくせぬ圧倒的な成績で卒業後、AC-187年には連合宇宙軍基地に赴任しており、当時の階級は准尉。自分をマスコット的な『お嬢さん(メイデン)』と呼ばれることを嫌い、『淑女(レディ)』だと常々言っていた。
当時から非常に優秀で、銀縁眼鏡をかけ赴任から一か月で優秀な軍人となり冷徹さを演出する一方で、「彼女がオペレータ席につくと月面のあらゆる状況が全て把握できるのではないか」と言われるほど的確な情報がくるともされていた。また迷っている上巻にはさり気ないリードとフォローで補佐していき、あたかも上官が自分で判断したかのように誘導しながらコントロールもしていた。
AC-187年4月7日のG-03554コロニー落下事故の際には、意図的に反乱軍にこの情報をリークすることで利権争いと管轄違いを理由にして動かない連合の代わりに、この未曾有の災害を防ごうとしていた。またこの時、初めてトレーズと知り合っている。
ちなみに名前はその後トレーズとの邂逅と発言によってレディ・アンへと改名した。
AC-189年春には少尉へ昇進しバルジへの転属命令が出ていたが、ピースミリオン級の巨大戦艦建造が反乱軍によって行われているのではないかとの情報を得て一か月転任を先延ばしにして捜索していたが、その成果が出ないままバルジへの転属となってしまった。
レディ・アンとしての項目も参照のこと。
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