GOSICK 総評 ソヴュール王国。かつてセイルーン王国と呼ばれる国のあった土地に建立された欧州の小さな小さな独立国。その国の聖マルグリット学園に、日本から一人の留学生が訪れる。久城一弥。軍人家系の三男坊として生まれた彼は、何もしていないのに日本人らしい真っ黒な髪と瞳と春先に留学してきたことで“春来たる死神”と呼ばれ倦厭されてしまう。そんなある日、彼は学園内にある巨大な図書館塔に足を踏み入れる。その最上階...
GOSICK 第24話(最終話)『死神の肩越しに永遠をみる』≪あらすじ≫コルデリアに命を賭けて愛されるヴィクトリカの存在に憎悪を燃やすブライアン・ロスコー。足を踏み外し奈落の底へ落ちた彼をヴィクトリカはなんとか救い出すものの、彼女にはオカルト省のグレヴィールの手が迫る。しかし、グレヴィールは「逃げると決めたなら逃げ切って見せろ、そのモンストル・シャルマンの頭脳を使ってな」と兄として最初で最後のセリフを残し、...
GOSICK 第23話『灰染めのチェスにチェックメイトを告げる』≪あらすじ≫ヴィクトリカがオカルト省に連れ去られ、久城一弥が強制帰国させられて時は流れた。1925年初春、今まで王宮で実権を握っていた科学アカデミーのロジェは、ブロワによって灰色狼としての正体を明かされ失脚。一転して実験をオカルト省が握ると、ソヴュール王国はポーランドへと侵攻を開始したドイツと事実上同盟を結び、戦火に自ら飛び込む道を選んだ。ブロワの...
GOSICK 第22話『クリスマス・キャロルは窓辺の幸いを飾る』≪あらすじ≫聖マルグリット学園で開かれるクリスマス・パーティ。この日ばかりは、いつもは倦厭される春来たる黒き死神も、金色の妖精も、みんなの輪の中に引きずりこまれて一緒に楽しむ一日。ヴィクトリカから、コルデリアに託された指輪をプレゼントされた一弥。一弥も、ヴィクトリカにはソブレムで買ってきたペンダントのプレゼントを用意していた。それを部屋まで取り...
GOSICK 第21話『聖夜の鐘は刻を追いたてる』≪あらすじ≫ニコルの墓を暴いたヴィクトリカは、そこで防腐処理が施され綺麗なままの肉体と腐敗が進む頭部を見つける。さらにその胸におかれたペンダントから一枚の紙切れを手に入れる。劇場に戻ったヴィクトリカは、そこで謎解きを始める。劇で語られる、ソヴュール国民が知る事実とそれに隠された本当の真実。ヴィクトリカはそこでココ・ローズの謎に隠された真相を解き明かしていく。...
GOSICK 第20話『ファントムの幽霊(ファントム)に導かれる』≪あらすじ≫ソヴレムの劇場に辿り着いたヴィクトリカは、ココ・ローズの謎を解くことを強要される。ヴィクトリカは、この謎を利用してオカルト省が――強いては父ブロワがさらに権力を得ようとしているのだと考えるが、今ここで父に抗っても何にもならないとし謎を解く決心をする。一方、一弥はこっそりとヴィクトリカの後をつけてきたセシルから彼女が再び父親の命で学園の...
GOSICK 第19話『薔薇色の人生は新雪に埋もれる』≪あらすじ≫クリスマス。それは聖なる夜であると同時に、ヴィクトリカにとっては自らの誕生の夜であり、コルデリアにとってはおぞましい男・ブロワ公爵に望まぬ子を産まされた夜。1924年、冬。一弥はクリスマスがヴィクトリカの誕生日だと知り、彼女に何かプレゼントを贈ろうとソビュールの首都ソブレムに足を運んだ。途中、ゾフィーのバイクに乗せてもらった時、ゾフィーもソブレム...
GOSICK 第18話『漆黒の列車はいくつかの嘘を運ぶ』≪あらすじ≫崩落する「ベルゼブブの頭蓋」を後にし、水没寸前で汽車・マスカレイド号に乗り込み脱出を果たした一弥とヴィクトリカ。彼らと相席するのは、一弥が「ベルゼブブの頭蓋」に来る際にも出逢った少女と中年の女性、さらに髭を蓄えた屈強な男性と金髪の御曹司のような青年。彼らは本名を名乗らず少女が《孤児》、女性が《かかし》、屈強な男性が《騎士》、青年が《木こり》...
GOSICK 第17話『螺旋の迷宮にその箱はねむる』≪あらすじ≫無事、「ベルゼブブの頭蓋」へ移送されてしまったヴィクトリカと再会を果たした一弥。二人はそのまま「ベルゼブブの頭蓋」で開催される夜会・ファンタスマゴリアに参列する。ファンタスマゴリアでは、不審に「ベルゼブブの頭蓋」を嗅ぎまわっていた謎の時計商サイモン・ハントと一緒になって、魔術と称する彼らの“奇術”トリックをヴィクトリカと共に見抜いていく。そんな中...
GOSICK 第16話『落下させるマリアは蠅の頭をもつ』≪あらすじ≫ブロワ侯爵の差し金によって学園からリトアニアの修道院「ベルゼブブの頭蓋」へと移送され、幽閉されてしまったヴィクトリカ。何も知らなかった一弥は思い悩んだ挙句、彼女を救いだすべくグレヴィールの手を借りて、独り「ベルゼブブの頭蓋」へと向かう。グレヴィールにヴィクトリカが食事を拒絶し日に日に弱っていることを聞かされた一弥は「ベルゼブブの頭蓋」へ急ぐ...