今日は、当番と研修と特に映画で疲れました。
今日はくたびれています。朝は9時から電話当番。午後1時から研修。そして夕方からは、映画に行きました。映画は、これです。
研修は、「デジタル性被害」について。いわゆるSNSによる被害です。ぱっぶすの金沢さんによるZOOMでの講義「デジタル性暴力の現状と支援」でした。
インターネットの普及により、昔では考えられなかった被害が広がっています。それは、ここ広島でも。これらについての教育もしないと、まったく無防備な若者たちの被害はますます広がることと思います。
そして、今日の疲れの最大の原因は、映画でした。「あのこと」。私にとっては、何十年ぶりかのフランス映画。2022年ノーベル文学賞受賞のアニー・エルノーの自伝小説「事件」を映画化したもので、2021年第78回ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞受賞作品です。
1960年代、まだフランスでは、人工中絶が法律で禁止され、中絶をした医師や医療者、本人などは、罰せられていました。そんな中、優秀な大学生である主人公が妊娠してしまい、中絶を求めて、独り闘います。どの医療者も彼女の望を聞いてくれませんでした。海で泳いだり、自分で性器に金属を突っ込んでみたり、流産させようといろいろと試みますが・・。
つらい映画でした。自分自身の若い時を思い起して・・。ひどく疲れました。
映画での妊娠の相手の男の態度もそうなのですが、女性たちは、世界中でこんな思いを背負わされてきて、その流れでの今の社会がある・・。でも、アメリカでのこの度の最高裁での決定により、多くの州で中絶が非合法化されている現実。イスラムの世界での女性の立場。そして、性教育もままならない今の日本。
それらが一挙に私に押し寄せて来て、本当にしんどい思いで、映画館から歩いて帰りました。これは、男性が見るべき映画です。
次には、これを見に行こうと思っていたのですが、
思い入れが強い私には、あまりにしんどいので、間にこれを挟もうと思います。「人生フルーツ」の映画を作った同じテレビ局のドキュメントです。これは横川シネマです。
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