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「女のコだもん!!からだと心のハッピー★ノート」

2012_02280013 私が監修した本が出来上がりました。イラストレーター、MONさんの作。MONさんは、これまで花王のサイト、「おとなになるということ」と、同名の花王の初経教育用の冊子のイラストを手がけられています。サイトはそのまま継続していますが、冊子は、やはり私の監修で、ナプキンと一緒にかわいいポーチに入れて、長い間希望の小学校に配布されていました。でも、その冊子も手当てのため中心のプリントに変更されて、がっかりしていました。


2010_09290002 それに、集英社のこの「大人になること」も絶版になって悲しいことでした。ここに詳しく述べています。 そんなとき、この本の企画と監修のお話があって、喜びました。MONさんのかわいいイラスト、やさしく楽しい会話中心で、私の意見もしっかり入れて頂きました。体験談も豊富です。

 初経や体の変化について、前向きに明るく捉えてほしいし、自立した素敵な大人になってほしいとの願いがこめられています。集英社みらい文庫、小学中学年から。定価570円+税です。ご紹介しますね。


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オペラ「はだしのゲン」のご案内です。

Img267 「はだしのゲン」のオペラのご案内です。

 私は、「英語ではだしのゲンを読む講座」に行き続けています。本当に、なめるようにしてゲンを読んでいます。今、全10巻のうちの8巻目まで来ました。ゲンは中学生になり、もうお母さんも亡くなってしまいました。ゲンは友人たちとたくましく生きようとしています。本当にゲンはいい子で・・・。

 広島カープも出てきます。市民がたる募金などでみんなでお金を出し合ってカープを支える姿、熱狂的なカープファン。それは原爆の廃墟の中で、家だけでなく、家族を失ってしまった市民たちの立ち上がるための、生きるための支えになっていました。

 私の家は観音にありました。カープの試合は観音の球場でありました家の前の道路を、多くの人がゾロゾロと徒歩で、または自転車で球場の行き帰りする姿を見ていました。私たちは、いつもラジオでカープの試合を聞いては一喜一憂していました。もう、なつかしくて。

 でも、単にカープやファンの話だけでなく、そこにはすごい球を投げる野球少年である友人が出てきます。その少年も白血病に侵されて・・・と。

 読めば読むほど、読み続けて行くごとに、このはだしのゲンの素晴らしさ、すごさに感嘆しています。何ともすごいものを中沢啓治さんは書いて下さったと思います。もっともっと世界中の人たちに読んでいただきたい漫画です。

 24日土曜日のゲンの母親役は、いつも私が「さくら会」のご案内をしている、その主催者の藤田真弓さんです。絶対に何があっても見に行かなければ、と思います。多くの方に見ていただけますように・・・ご案内です。


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「思春期の妊娠」のデータから。

 今、論文を書くのに、資料をいろいろと集めました。私のクリニックの中のことばかりでは説得力を持ちません。また、数字上のことばかりでもこれは机上の空論になってしまいます。(いわゆる大学のえらい先生の中の性教育についての文章にこんなのが見られますが・・・)

 そんな資料の中にアット思うものがあったので。書いているのは、「思春期妊娠」というタイトルです。

 冊子「母子保健の主なる統計」から。20歳未満の人工妊娠中絶は、ゆっくりと数は減っています。実数と〔〕の中は率です。率はその年齢の女子の総人口千対を示します。

2007年23985(7.8) 2008年22837(7.6) 2009年21192(7.1) ちなみに2009年、すべての年齢の人工中絶は計223405(8.2)です。

 それに対し、「母の年齢別、出生数及び率」で、年齢が15歳未満、すなわち14歳までの出産は

2007年 39  2008年38  2009年67でした。子どもがどんどん減ってきているのに、この67という数字は衝撃的でもあります。

 さらに、厚生労働省 雇用均等・児童家庭局母子保健課作成の冊子 平成23年「最近の母子保健を取り巻く状況」から。こどもの虐待による死亡事例、中でも0日・0か月の死亡事例から。平成15年7月から平成22年3月内に把握した日齢0日から月齢0ヶ月(生後1ヶ月未満)児の死亡事例は、

○この期間内に虐待死した0日・0か月児は77人であり、日齢0日時が67人、日齢1日以上の月齢0か月児が10人である。加害者は、実母が最も多い(87%)。

○日齢0日の事例の実母の年齢は、平均28.2歳で19歳以下が17事例(25.4%)と最も多く、続いて35歳から39歳が13事例(19.4%)であり、二極化の傾向。

○日齢0日の事例では、望まない妊娠が54事例(80.6%)(複数回答)である。

○同居家族が妊娠に気づいていた事例は、19歳以下では13事例中1事例、20歳以上では30事例中3事例である。(実母の年齢不明は除く)

 これらから、妊娠してしまった少女がだれにも言えず、一人抱え込み、ついに一人で出産し、生まれたばかりの赤ちゃんを殺してしまったと言う姿が浮かびます。その少女は、犯罪者になりますが。その相手の男性は・・・?

2012_02250007 靴を買いました。これまで冬の間日常の生活では、どた靴みたいなブーツをはいていたのですが。りんごと洋ナシが左右別々についています。おもちゃみたいですが、でも、やわらかい革で軽くて、足にフィットして、とても気持ちよくって、結構高価でした。私の足は、外反母趾がきつくて、合う靴を探すのが大変なのです。しばらくこれにお世話になります。


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ひまちゃんからの電話。

 昨日、ひまちゃんから電話があって、お話ししました。寂しくて、ずっと泣いてると。それはそうだよね、とお話ししながらも、胸が詰まります。

 「こうの先生、ありがとう。いろいろとありがとう。ブログに書いてくれてありがとう。」と。皆さんのコメントを読んでうれしかったそうです。

 これまでの市営住宅にそのまま住めるようになったと。ヘルパーさんの力を借りて一人で暮らすと。ひまちゃんが望んでいた通りになってよかったです。

そして、なんと最後に

 「こうの先生、体に気をつけてね。」と言うのですよ。

 「ちょっとお、ひまちゃんが私にそんなことを言うの? それは私が言うことよ。」と言って、二人で大笑いしました。ひまちゃん、しっかりご飯を食べてね。食べること。それが一番大事なことだから。と言いました。また、少し時間がたったら行ってお話して、一緒にランチをして、と思っています。

 お友達が沢山いること、それがひまちゃんを支える一番大切なことと思います。時間がある人が、ぜひそうしてくださったらなあ、と思います。

2012_02250002 昨日、シャレオのステージで「ふれ愛プラザ感謝祭」が開かれました。ふれ愛プラザは、シャレオの中にあるお店。県内各施設、作業所の商品の販売をしています。森本ケンタさんのコンサートや、さまざまなオークションがありました。私は、昼時間に行ったので、コンサートは見られず、オークションもちょうど買いたいと思うのが無くって。その広場と、後からふれあいプラザのお店のほうにも行って、こんなものを買って帰りました。


2012_022500052012_02250006豆粒みたいな小さなお雛様、かわいいです。これも音♪さんのお雛様と一緒にクリニックに飾りました。フェルトのお弁当の中身、これもクリニックにおきます。なんか、フェルトの食べ物がいっぱいになりました。 右の写真は、500円で袋詰め放題のお菓子、こんなに入りました。ティーバッグはルイボスティーです。

 私は今日は一日中クリニックに篭って原稿書きです。小児科の雑誌から依頼されている論文の締め切りが迫っています。



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江戸情緒老舗くらべで。

2012_02220002 今、広島そごうで開かれている「江戸情緒老舗くらべ」。お昼に時間があるときには行っています。これは、イート・インの深川味なんとか。深川どんぶりはアサリがいっぱいです。でも注文したのは、お赤飯やおかずがいろいろついている1260円の。しかし、いつも思うのですが、こんなイベントの時の食事会場では、どうしてこんなに待つのかというほど、待たされますね。行列して待って、中に入って待って・・・。あんまり行列があるときはやめますけれど。

 やっと来た!!と思ったら、どんぶりにお味噌汁にお漬物だけの、どう見ても840円の。これ、違いませんか?
お赤飯がついていると思ったのですけど。と言うと、では、ちっょとサンプルを見てきます。としばらく待たされて、「ちがいましたので、下げさせてもらいます。」と、持って行っちゃった。それからまた、待って待って・・。やっと来ましたね。

 散々待ったあげくのこれ、おいしかったです。でも、お味噌汁以外は冷たいのですね。冷たい、もう作ってあったものばかりだと思うのですが、どうしてこんなに時間がかかるのでしょうね。まあ、おいしかったから、許してあげる

2012_02240001 昨日は、お寿司。いつも、築地のおすし屋さんが来るのだけれど、今回は、銀座のおすし屋さんでマグロ中心です。昨日は行列が無かったので、食べました。これは、「竹」1680円のでした。まずまずでした・・・。銀座のおすし屋さんで食べたぞ!というためのものかな?


 憂鬱なことが多い毎日。食べることくらい、ちょっとストレス発散にもと、贅沢をしました。


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下関で講演でした。

 昨日は、下関市で講演でした。

2012_02230002 山口県には、いつも自分で運転して車で行くのですが、昨日は、ちよっと寝不足もひどくって自信がなくって、新幹線で行きました。新幹線では、新下関と、下関市の間に随分距離があるということ、新幹線からJR在来線に乗り換えるにも結構な距離あるかなければならないことなど、行ってみて初めて分かることだらけでした。

 少し早めに行ってランチは、唐戸市場でふぐの刺身定食を食べようと思ったのが、時間的に少し無理であきらめました。それなら駅前のデパートの食堂で、と思ってうろうろしたのですが、それでも何にも食べる気がしなくって、結局デパ地下の魚屋さんで、バッテラ4切れ入ったのを買って、階段の下に置いてあるいすに座って食べました。

 講演は、下関市内の小・中・高校の教師対象で、「若者の性と性教育」。二時間、しゃべりまくりました。

 帰り、時間があるのでどこか、と思ってまたうろうろしたのですが、結局またデパ地下で握りずしとふぐの刺身を買って帰りました。

 またまた在来線、新幹線、それぞれ本数も少なくて随分待ち時間もあり、それも「こだま」なので、結局とっても時間がかかりました。やっぱり自分で車で行ったほうが早いということがよく分かりました。

 新下関から小倉に行き、そこで「のぞみ」に乗る、または途中の駅で「さくら」や「ひかり」に乗り換えるという方法も考えたのですが、結局最後まで「こだま」で帰りました。それは、すきすきの座席で、のんびりするのも悪くないと思ったからです。

 いつも早く、早くとせかされているような生活で・・・。家で遅い晩御飯をたべました。結局、家を出て帰るまで9時間。2時間の講演をして帰っただけです。

 その間、ずっと頭にあったのは、ひまちゃんととらきちさんのこと。今、お葬式かなあ、ひまちゃん、火葬場でつらいだろうなあ、どうやって耐えてるだろうか、とか。

 これからのひまちゃんのこと、どうするのかゆっくり考えたらいいと思っていたのですが、思わぬ方向に事態は急速に動いているようです。心配で・・・。ひまちゃん、頑張れ!!自分の思いは、はっきり伝えること。そんなことを個メールで送ったのですが・・・。


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ひまちゃんの最愛の人、とらきちさんが・・・。

2012_02220005_2 ひまちゃんの最愛の人、とらきちさんが昨日亡くなりました。病気を発症して二年、手術、抗がん剤、放射線療法と、頑張り続け、戦い続け、ついに力尽きました。

 私がここのところ県北に行っていたのは、とらきちさんとひまちゃんに会うためでした。二年近く前、初めてお家に行ったのは、とらきちさんの今後の治療をどうしたらいいか、アドバイスを求められたからでした。手術で取った臓器の病理組織の所見を読んで、それをどう考えるかと。

 本来なら、排尿時の痛みなどで、気付くはずなのが、とらきちさんは下半身の麻痺ゆえ、防衛反応としての痛みを感じることがなかった・・・、それゆえ、分かったときには、かなり進行していたのです。

 それから、ことあるごとに病院やおうちに行き、お話しをしてきました。相思相愛の二人です。職業を身につけるために入った施設で二人は知り合い、愛し合い、そして結婚。ひまちゃんの素敵なドレス姿の結婚式の写真も見せて頂きましたよ。二人は、楽しく明るい家庭を作っていました。そんな二人に襲いかかった、あまりにつらい出来事でした。

 病気で苦しいはずのとらきちさんは、自分のことよりも、ひまちゃんのことが心配で。入院中には、ひまちゃんになんと二年間で二千ものメールを送って来てくれたと。それは、ひまちゃんの宝物だと言ってました。

 そんなとらきちさんは、最後には行くたびにどんどん弱ってしまっていました。ひまちゃんもとてもつらい中、懸命に看病しました。

 闘いすんで、とらきちさんはとてもやすらかなお顔で休んでいらっしゃいます。遺影は、ひまちゃんが撮った写真なのだと。とっても素敵な笑顔です。

 写真を撮ってもいいかとたずねた私にひまちゃんは、写真を撮って、そしてブログに書いて、と言いました。みんなに知らせて、と。

2012_02220006 これからは、もう、とらきちさんからヒマちゃんにメールが来ることはありません。どうぞみなさま、ひまちゃんのブログにコメントを送ってあげて下さい。

 ともに闘ったひまちゃんも、疲れ切っているでしょう。とりあえずは、ゆっくり休んで。そして、また、あの明るい詩や川柳を作ってみんなに発表してくれるときが来ますように。ひまちゃん、とらきちさん、本当にお疲れさまでした。

  合掌。



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子宮けい癌予防ワクチンの助成が一年延長になりました。

 今年度、3月31まで適用されている「子宮頸がん予防ワクチン・ヘモフィルスインフルエンザワクチン(ヒブワクチン)・小児用肺炎球菌ワクチン」の助成が、24年度も延長されるが決まりました。

 これによって、平成25年、3月31まで無料で接種することができるようになりました。以下、子宮頸がん予防ワクチンについて、注意すべきことをお知らせしますね。

 対象は中学1年から高校1年になる年齢の人。すなわち、今の中学1年から高校1年生までの人は今すぐにでも。4月から中学1年になる人は4月からということになります。それから、今の高校1年生は、今年3月までに少なくとも1回目をうっておかないと、4月以降は接種することができません。

 今の高校1年生の人は、要注意ですね。でも、これまで2回は無料でうてても、3回目が4月以降になって、有料になるという人が、無料で受けられることになってよかったです。

 それから、これも要注意です。この措置は、あくまでも通達でなされるもので、法律で決まったものではありません。ということは、今後も永久に続くものかどうか分からないということです。来年度も、今度中1になる人だけになるのでは?と懸念されていました。今はまだ中学生だから、高校生になって受けさせよう、なんて思ってたら、そのときはもうこの制度が適用されないということがありえます。

 講演に行ったときに、中学生に接種をしたかと聞いたら、接種した人が半分もいなかったので、本当にびっくりしました。せっかく高額な接種を無料でしてくれるというのですから、この機会にちゃんとうっていてほしい、と思います。

 若い人の子宮頸がんが増えています。子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルスによって起こされます。ウィルスだから、ワクチンができたのですね。

 
Photo  私のところでも(もう何回かここにデータを出したのですが)、がん検診で引っかかった人、要精密検査となった人は、20代が一番多いのですね。今では、もっと20代の人が増えています。今、子宮頸がん検診は、20代からとなっていますが、私はこのデータを見て、10代から必要だと思っています。

今のうちにワクチンを接種しておきましょう!!


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私の耳が遠くなったのか・・・。

2012_02130019 先週のことになるのですが。月曜日、突然友人から、栗原小巻の「アンナ・カレーニナ」のその日のチケットがあるので、見に行かないかとお電話を頂きました。ちょうど韓国語のある日だったのですが、その魅力はいかんともしがたく・・・。先生にお休みする旨電話を入れて、観劇することにしました。

 アステールプラザ、大ホール。診療を終えて開幕前に駆けつけることができました。昔読んだトルストイ、行くまでにI Padでアンナ・カレーニナについて復習をしておきました。だから、ストーリーが一応わかっていたので・・・。

 主役の栗原小巻さん、とっても美しくて。身のこなしも優雅で、なんとも素敵でした。衣装も素敵。それはそうなのですが・・・。でも、せりふが。ほとんど聞き取れなかったのです。肝腎の主役のせりふが甲高くて、早口で、一本調子で、聞き取れなかったのです。だから、ストーリーもなんとも理解不能でした。青年将校と恋に落ち、駆け落ちすることはわかっていても、もう駆け落ちした後なのかしら、戻ってきた後なのかしら、それすらも分からなかったのですよ。

 舞台も薄暗く、これは演出なのでしょうが、視力が十分で無い人にはとても見えにくかったでしょう。一生懸命聞き取ろうとして、疲れて、そしてだんだんと腹が立って来ました。もう少し、ゆっくりしゃべれば聞きとれたのかも知れませんが。皆さん、よく分かったのかしら。

 アステールブラザの大ホール、1200席。地声でするのには、広すぎたのではないかしら。席はちょうど会場の真ん中あたりで、そう悪く無いところです。ネットでいろいろと調べてみると、他の土地では600席くらいの劇場で上演されているようだし。

 それとも・・・私はそれ以来、ずっと悩んでいます。私の耳が年とって悪くなっているのだろうかと!!私に声をかけてくれた友人は、何とか聞き取れると言いました。そしたら、やはり私の耳が老化しているのだと、落ち込みそうです。でも、後ろの人は、さっぱりわからんと言ってたし、隣の男性はいびきをかくほど寝ていたし。

 ホールの音響のせいなのか、栗原小巻の発声のせいなのか、それとも、本当に私の耳のせいなのか・・・。これからもっとお芝居、演劇を見たいと思っているのに、なんだか怖くって。情けないことです。


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昨日は・・・。

2012_02190006 二週続いての県北です。雪の中、ゆっくりと車を走らせました。住んでいる人には大変なのでしょうが、私たちはそう言いながら、久々の雪景色に見とれました。きれい・・・。

2012_02190004 その地のお店でお好み焼きのランチ。私だけ「ねぎ増量」で、他の皆さんにうらやましがられました。私はどこに行っても、うどん肉玉イカ天ねぎかけです。久々のお好み焼き、おいしかった!!です。

 帰り、何としても行きたかったみかまるフェルトさんが出展されている「ほのか」。急ぎ行ったけど、閉店の15分過ぎでした。でも、初対面のみかまるさんにお会いでき、片付けてある品を出してもらって見せてもらいました。


2012_02190007  昔から、みかまるさんのブログのファンで、とにかく一度現物を見てみたいと願っていました。残っている作品を分けていただきました。お魚釣りがもう売れていたのが残念でしたが、でも、大満足です。ご迷惑をおかけして申し訳なかったけれど。一つ一つの作品をアップで撮って出したいところですが、それはみかまるさんのブログで見て頂いた方がよいと思うので・・・。みかまるさん、ありがとうございました。

 今日、東京にいる息子が青梅マラソンを走るというので、心配していました。無理して死ななければいいけれど、と。夜、電話で無事完走したと聞いて、やれやれ一安心でした。タイムを過ぎると、バスに拾われて強制的に載せられると、それだけはイヤだと言っていたらしいけど、それも無くちゃんと走って、大したものです。

 夜は、し残している韓国語の勉強と、原稿書きと・・・。目いっぱいの日曜日でした。


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お花のお雛様

2012_021800052012_02180004 キャー!!すごい!!見たとたんに声が出ました。よってきたクリニックのスタッフもみんな大騒ぎです。お花のお雛様。

フラートのゆくちゃんの作品です。フラートは、観音の熊野種苗店です。そこのフラワー教室で皆さんこれを作ったのだそう。すっごいねえ、と、見入ってしまいました。オアシスを細長く切ったのを重ねて段を作り、横など見えるところには赤いテープが貼ってあって毛せんに見立ててあります。以前、フラワーのクリスマスツリーも頂いたことがあります。

 フラートさんのサイトから、フラワー教室をクリックし、さらにそこにある「作品のサンプルはこちらから」というところもクリックしてみて下さい。

 ゆくちゃんとなれなれしく言っているけれど、昔からの知り合いというか、娘のお友達なものだから。それに、アキハバラ塾の私と同じ二期生です。私は劣等性だけれど、ゆくちゃんはこんなきれいなホームページを作って、大活躍です。

 いつか、時間があるときに私も教室に行きたいと思いながら、なかなかです。

 またまた夏休み前の一番貴重な時期の講演がキャンセルされ、少し落ち込んでいたのですが、このお花ですっかり癒されました。

 昨日も、「一人でどうやって育てるの?どこに住んで、どこで働いてお金をもらうの?働く間の子どもはどうするの?」と泣きじゃくる少女にゆっくり話しをしました。こんな現状をきっと多くの教育者は知っているのだから。私の話を生徒に聞かせればいいのに。きっとその方が、生徒たちのためになるのに、と思います。

 今日も朝から県北に行きます。雪が少し心配です。


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まるで遺書のような・・・道上先生の言葉

2012_02180006 「人は、自分の死期を悟るのか」ということについて、ずっと頭から離れないでいます。また、みちがみ病院、前道上院長のことなのですが。みちがみ病院では、毎月「FumFum」という機関紙を出しています。患者さんに自由に持って帰って頂いているとのことなのですが。表紙の素敵な絵も含めて編集もすべて、前院長のご長男、今の常務理事の道上岳史さんが作っています。この色使いなど、すごいものだと思うのですが・・・。

 その2月号は、前院長の追悼の特集がされています。それにかかれていることを読んで、ドキッとしました。

『昨年11月25日の未明、前院長道上文和は志半ばにして、60年余年の生涯を終えました。前日まで変わりなく診療を行い、これからの地域医療、日本中の女性、お母さん、子どもたちのために何ができるか、目を輝かせ夢を語っていました。突然の出来事でした。

 直接的な自覚症状は全く無かったのですが、ここ数年、体力の低下は自覚していたようです。壁に貼られた昨年の目標は「健康」で、直前の11月18日の日記には、「体力が落ちている。65迄が勝負だ。65になったら少しゆっくりすべきである」と書かれています。将来の夢は、「70になったら現場を離れて世界中を飛び回る」ことでした。・・・』

 さらに、その直前10月29日のスタッフへの提案書にかかれています。

『元気で、明るい、前向きなお母さんを育てたい
入っただけで、いやされ、元気になる、そんな病院

妊婦さんが、安心して、喜んでもらえるように
妊婦さんが、ああ、今日来てよかったと、思ってもらえるように

妊婦さんを思う、当院の熱い思い、理念
その理念を抱いて、日々仕事がしたい

私も、思い通りに体が動いていかない・・老齢化
しかし、理念は続く、人は続く      』

 まるで遺書のようなこの「理念は続く、人は続く」というのを読んで、うーんとうなってしまいました。先生は、死を自覚されていたのだろうか、と。全く突然の出来事で、ほぼ即死状態だったとのことですが。それに、私より4歳お若いのですが、体力の低下や老齢化を自覚されていた・・・。それは、やはり過労によるものかも知れません。それとも、何か自覚症状があっても、それを無理に抑え込んで仕事にまい進されていたのでは、とそう考えると、つらいものがあります。

 つい、このページを読んでいると、涙ぐんでしまいます。スタッフの皆さんの多くがこの冊子を持って帰って、先生の写真が載っているページを家に貼っているのだと伺いました。・・・合掌。

 さ、私も気持ちを切り替えて、そして無理をしないように日々を過ごしましょう。


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みちがみ病院で一日過ごしました。

 昨日は、一日中、光市のみちがみ病院で過ごしました。

 院長亡き後も、優秀な沢山のスタッフ(なんと、助産師は13人、職員総てで88人も!!)が一丸となって働いています。

 新しい院長は、小児科の上田一博先生です。上田先生は、元広島大学の教授、安佐市民病院の院長をなさっていた先生です。安佐市民をリタイアされたあと、ふるさとの光市に戻られ、みちがみ病院で小児科のドクターをしていらっしゃいました。とても包容力のある人格者のドクターです。

 前院長が作り上げたシステムはゆるぎなく機能しています。私も、そのシステムに乗って診療をすると、とてもしやすくて。久しぶりで大丈夫かと思いながら行ったのですが、全く大丈夫でした。

2012_02160014 月のスケジュールを見ていると、みちがみ病院では、週一回のマタニティーヨガと二回のマタニティービクス、他に一般のエアロビクスや、フラダンスなどもしていました。そして、昨日は、午前にマタニティーヨガ、午後午後一時半から三時までマタニティービクスが行われるとありました。これなら、私の昼時間にいける!!で、飛び込みで参加させてもらいました。体型だけは、妊婦並みの私です。日ごろから運動不足で、何かしなければ、と思っている私。マタニティービクスなら、そうきつくなくできるかもと思って。


2012_02160012妊婦さんは、皆さん自分で血圧を測り、病棟から来られたスタッフが、一人ずつ赤ちゃんの心音を聞き、そして一人ひとり今の妊娠週数とお腹の張り具合を報告し、それから始まります。先生は、私が20年前に開業したときに、私のクリニックのまん前でエアロビクスのインストラクターとして就職したという、ベテランの、元気のいい、気配りもばっちりの方です。

 私は、午後の診療まで、皆さんと同じように体を動かしました。マタニティーと言っても、馬鹿にできない、汗びっしょりの運動でした。音楽にあわせて体を動かすというのは、とても気持ちがいいものです。これはいいや!!これからも、行くたびに参加させてもらおうと思います。そのために、スニーカーを買わなくっては。私は昨日は飛び込みだったので、はだしでしましたが。


2012_02160009 2012_02160010 病院では、患者さんと同じ食事を頂きました。朝と昼です。もちろん、お産をした方と同じでは、とても食べ切れませんので、少しずつのこしましたが。お昼のナンとカレー、タピオカや杏仁豆腐の入ったたっぷりのフルーツ、絶品でした。


2012_02160015診療後、晩御飯まで頂いて帰りました。陰に隠れて見えませんが、ポークのしょうが焼きのあんかけと、麦ご飯です。産婦さんたちへの思いがいっぱいの食事でした。ご馳走様でした。

 これからも、月の一回のペースで診療に行きます。


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小学生からの質問

 今、光市のみちがみ病院にいます。朝早くに来るのはしんどいので、昨夜診療後ここに来ました。今日は一日中ここで診療です。道上先生が全く突然に急死なさって、残った方たちが懸命に病院を支えていらっしゃいます。すこしでもお手伝いができればと思って来ました。私が診療している間、他のドクターたちがお休みできれば、と思います。

 院内に入って、顔見知りの助産師さんにお会いしたとき、思わず涙が出そうでした。助産師さんは、まだ先生がいらっしゃらないという実感がわかないと言われていました。

 とても患者さんが多くて、忙しい病院です。がんばって診療しなければ・・・。

 今朝は早く起きて、今日締め切りの介護保険の申請の書類書きをしました。いまから投函に行きます。

 ところで、私は今、花王の体の相談室の見直しをしています。私のブログの体の相談室は、それをそっくり転載しているのですが。医療や社会はどんどん変化していきます。質問や回答が古くなったものも沢山あって。何しろ膨大な量なので、少しずつですが。私の転載したほうは、もう少しあとに更新することになります。

 もう忘れかけていましたが。改めて見直ししていると、こんな質問と私の回答がありました。転載しますね。

『 まだ小学生なんですけど(6年)、近所の同級生の男の子と抱き合ったり、一緒にお風呂に入ったり、寝たりするんですけど大丈夫ですか? その子は私の好きな人です。セックス、Hとかしてみたいです。何歳からできるんですか? コンドームつければ、中学生とかでもできるのかな? 教えてください!(福井県福井市 ひ・み・つ☆)』

『 ひ・み・つさん、私は、あなたのしつもんにまじめに答えますね。

あなたは、もう月経はあるのでしょうか。まだかな? まだでも、もう6年生なのだから、もうすぐでしょう。月経があるようになったら、それはすぐ、赤ちゃんができるからだになったということなのです。

 セックスって、何のためにすることなのか知っていますか? とても好きな人同士が2人ですることなのだけれど、でも、それは赤ちゃんができるようにすることなのです。

 もちろん、あなたも言っているように、コンドームなどで、赤ちゃんができないようにすることはできます。それは、あなたたちの誰が、どこで買いますか? それから、その使い方は誰が教えてくれますか? きちんとした使い方をしないと、失敗してしまって、赤ちゃんができるかもしれません。コンドームをちゃんと使うというのは、とてもむずかしいことなのですよ。そしたら、どうしますか? あなたたちは、お父さんとお母さんになりますか?

 私はとても気になるのだけれど、あなたたちがいっしょにおふろに入ったり、いっしょに寝たりするのは、お父さんやお母さんは知っているのでしょうか。もし知っているのだったら、このお返事をお母さんたちに見てもらってください。

 私は、小学生が赤ちゃんを産んだのを2人も見ています。でも、2人とも、とても赤ちゃんは育てられないので、養子として、よその人に引き取ってもらいました。

 もし、あなたのお母さんたちが、あなたたちのことを知らないとしたら、それはひみつでしているということですか? そして、あなたはひみつでこんなことをしてもいいのかなあ、と少し迷っているのかな? ないしょでしていること、知られたら困ることは、してはいけないということではないでしょうか。

 男の子といっしょにおふろに入ったりするのは、小学2年生くらいまでで、6年生の今は、もうやめたほうがいいと思います。

 「小学生に、セックスについては教えないほうがいい」という人たちがいます。でも、私は、小学生でも月経がある人が多いのだから、ちゃんと教えたほうがいいと思っています。だから、あなたにもまじめにこたえなければ、と思ったのです。わかってくれましたか? できたら、またお便りくださいね。』


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性教協広島サークルセミナーより①小学校の授業その4.

彼の授業を受けての子どもたちの感想です。

「今までは、ほめられるといい子で、みんなと同じようにしていることがいいことだと思っていました。今回の学習で、自分らしく生きるというのは、自分のしたいことを選び、本当の自分を出して、自分なりの人生を送ることだと思いました。みんなとちがう所がいいところだと思うと、自信が持てるようになりました。」

「ぼくは、ブラウンさんの詩を読んで、受け取ったことがあります。それは、自分の考えを持てる人になろうということです。「こうしないといけない。」というとがあっても、自分には特ちょうや個性があるから、それをもとに自分で決めるということです。いろいろな違いは、個性なんだから、それが自分と思って人生を送りたいです。自然な自分でいることが大切なんだなと改めて感じました。」

 よく、教育の現場では、「自己肯定感」という言葉が使われます。でも、それは具体的には、一体どうしたら育つものなのかがなかなか提示されません。彼の授業は、ずばりそれに答えるものでした。私はこの授業をうけながら、自分自身の思春期のとき、どうしてあんなに苦しかったのか、それを感じ続けていました。もし、私が思春期前にこのような授業を受けていたなら、どんなに生き易かったことでしょう。

 私は、世間体を一番に大切にする母によって、がんじがらめにされていたと思うのです。

 さて、これらの授業に入る一番初めに、彼は生徒にアンケートをとっています。

今の時点でかかえている体とその変化についての悩みや不安、これから起こる体とその変化について持っている思い、知りたいことを明らかにする。

 それを通して、みんなも同じように、悩んだり、不安に思ったりしていることが感じられるようにします。

その二時間のあと、「自分の性器を知ろう」で、男女それぞれの外性器、内性器の名称と役割を明らかにします。
そして、男女の内性器を類比します。男女の形状とはたらきがよく似ています。性腺原基から分化していく仕組み→基は同じ性腺原基だったことに気付くようにします。そして、新しい生命を作り出す生殖器が、自分にも備わっていることから、自分や性について肯定的にとらえられるようにします。

 そこまでの三時間のあと、「第二の誕生」に入ります。二次性徴、射精や月経開始などの二次性徴がいつ始まるかは、人によって違うことに気付くようにします。そして、二次性徴の意味を考えます。

 それらの4時間の後、「ぼくのペニスって変?」に入ります。ペニスが化膿したというトラブルを提示します。そして、ペニスの皮と包茎について、明らかにします。その説明には、ジャージの袖口を使います。その上で、化膿した理由を考えます。そして、皮をむいて、汚れや垢を落とすことを伝えます。さらに、多くの大人が包茎はよくないと考えており、手術を勧める広告があることに触れます。

 これこそ、本当にやってほしい授業でした。思春期に入る前にこそ、これらのことを教えてもらっていれば、多くの若者が大金を払って不必要な手術をうけなくともすむのです。

 これについて、会場から、いろいろな意見も出ました。こどもが赤ちゃんのときに、小児科のドクターがプルンとむいて、包茎でなくしてくれたという人もいました。

 私は、東京都の包茎の治療に膨大な治療費を契約させられた人への仲裁の報告集を提示しました。なんと、300万円以上も払わされた人もいるのですよ!!(ネットで、包茎・手術・被害者と入れて検索すれば出てきます)

 これらの体の変化の学習をした上で、先述した「性別」や「自分らしく生きる」(国語)になるというわけです。

 本当に見事な授業報告でした。多くの学校では、通り一遍の初経教育がされているだけという状況の中で、こんな授業を受けることができた生徒たちは、とてもシアワセだと、本当にそう思いました。

 尚、彼のこれにの授業については、次の季刊「SECSUALITY」で報告されます。私のつたない報告よりも、授業計画などもきっちり記載されたそれを、読んでほしいと思います。

また、村瀬先生の講演などのお話もしますね。

2012_02130014 セミナーのあと、みんなで打ち上げに行った福屋の裏の「永遠家」。それは新鮮でおいしいご馳走をたらふく頂きました。それなのに、とてもお安くて。でも、私の席が窓のすぐそばで、外からの冷気が寒くって震えました・・・。



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性教協広島サークルセミナーより①小学校の授業その3.

 彼の授業の中で、広島市の男女共同参画室が作った「みんなかがやけ」が使われていました。びっくり。とてもうれしくて。その使ったところのコピーを送ってもらいました。

 いろいろなしごとをしている人が写真入りで紹介されています。

女性の造園技師さんは「さいしょは、べつのしごとをしていましたが、花や木のしごとをするのがゆめだったので、はたらきながら学校へ通い、造園技師のしかくをとりました。造園技師には、女の人がまだ少ないですが、自分がやりたかったしごとなので、がんばっています。」

男性の看護師さんは、「小さいころは野きゅうのせん手になるのがゆめでした。高校生になってはじめて看護師というしごとを知りました。患者さんから「あなたがいてくれて、あん心した。」と言ってもらえる看護師を目ざしてがんばっています。」

男性の保育所の先生は「小さいころから子どもがすきで、中学生のころには保育所の先生になることをきめていました。わたしも子どもたちのお父さんだと思って、かわいがったり、しかったりしています。毎朝、子どもたちの「おはよう」の声を聞き、え顔を見るとファイトがわいてきます。」

女性のパイロットは「中学生の時、ひこう中のコックピットから見た外のけしきをテレビで見て、ひこうきのそうじゅうせきにのってみたいと思いました。ゆめがかなってしあわせです。のるたびに天気、風などがちがい、きちょうさんから教えていただいてべん強しています。」

 この本の最後には、金子みすずの「みんな違ってみんないい」の詩が載せてあります。

 この本を作る過程で、市のPTAからの様々な圧力、妨害があって大変だったことを私は知っています。(その人たちを相手として私は裁判をしたのですがー当時のPTA会長を相手にした裁判は、私の著書「続 生きる底力を子どもたちに」に詳しく載せています。)

 その本がこういう形で使われている、本当に感無量でした。

また次の詩も授業で使われていました。

 大切なこと
        マーガレット・ワイズ・ブラウン

あなたは あなた

あかちゃんだった あなたは
からだと こころを ふくらませ
ちいさな いちにんまえになりました

そして さらに
あらゆることを あじわって
おおきな おとこのひとやおんなのひとに
                 なるでしょう

でも あなたに とって
たいせつなのは

あなたが あなたで あること

 そして、これらの授業は、学級通信として保護者の方たちにも報告してあります。計算してみると、夏休みなどを除いて週一回のペースで発行してあるこの新聞もまた素晴らしくて。先生の子どもたちへの熱意がひしひしと伝わってきます。

 この保護者むけの新聞に掲載されている、子どもたちの授業をうけての感想文、それから、これらの前に行われた「体の発育」の中の男の子の包茎の話しについていろいろと論議されたことについて、また報告しますね。

2012_02130017一昨日の日曜日、県北にご一緒した音♪さんに頂いた手作りのお雛様です。以前から音♪さんのお雛様はブログで見て、いいなあ、うらやましいなあ、と思っていました。もう、うれしくて。家の中だと勿体ないので、クリニックに飾りました。多くの方に見ていただくとうれしいです。


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性教協広島サークルセミナーより①小学校の授業その2.

 昨日のこたえ、あはは、皆さん正解!!でした。素晴らしい! コメントくださった皆様、ありがとうございました。

 私は、うん? 駆けつけたお父さんは実は、その病院の医師だった、ちょうど夜で家にいた、なんて考えて、でもそれなら、「手術をたのみました」がおかしいなあ、なんて。おかあさんといわれて、アット気付いたしだいです。ダメですねえ。自分の感性がどんどん硬化してしまいます。

 そういえば、と、すぐに思い出しました。

 息子が小学校の低学年のとき、私はまだ大学病院の医師をしていました。ある日、息子が「ママ、友達がママは医者じゃない言うんよ。男が医者で、女は看護婦さんなんで。女の医者はおらん。お母さんは看護婦なんじゃ言うて。なんぼ医者じゃ言うても、うそつきじゃいわれるんよ。」そして、「ねえ、ママ、みんなに医者じゃ言うてやってや。」と、なんとも情けない声と表情で言いました。

 私は、「いいじゃない。そのうち、友だちも○○が言っていることが本当だったって分かるときが来るよ。ほうっておきなさい。」と答えたのですが。まだまだ女の医師は少なくて、社会的にもほとんど認知されていない頃です。

 その頃、学校で、「お父さんのしごと、お母さんのしごと」というのがあって、教科書にお父さんや子どもたちが朝家を出るときにエプロンをしたお母さんが、いってらっしゃいと見送っている絵が描いてありました。

 そして、お父さんの仕事、お母さんの仕事を三つずつ書きなさいという欄があったのです。息子がそこのお父さんの仕事のところに「ちゃわんを洗う」と書いていました。そしたら担任の女性の先生が、ちゃんとそれに○をつけて下さっていました。私は、本当にありがたいと先生に感謝しました。

 そのころ、山口百恵が引退するとき。嘆いている私に、「どうして山口百恵は仕事を辞めるん?」と息子が聞きました。「たかはしよしひこも、結婚したら野球をやめるん?」と。四苦八苦しながらそれにこたえたこと。鮮明に覚えています。

 もう少し、このシリーズ続けます。実は、この夜中からお腹の体調不良です。痛くて目が覚めて、何度もトイレに通いました。きっと昨夜しこたま食べた「かきなべ」に当たったのだと思いました。それにしては、夫はなんともないので、夫は牡蠣のせいではないといいます。ふうん、なんなのでしょう、でも、原因は何でもつらいことには変わりません。こんなときにも仕事を休めないのが、開業医のつらいところです。

 朝ご飯は紅茶のみで、くだものもなんにもなし。ダイエットにはいいかな? よって、今日は食べ物の写真はなしです。


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性教協広島サークルセミナーより①小学校の授業その1.

 昨日の性教協広島サークルでの冬季セミナー、その後も参加者が増えて、満杯になりました。新しく参加した方も随分多くて、本当にうれしい限りでした。連休にもかかわらず、しかも有料でこの会に参加して下さった方に感謝です。

 講座も素晴らしくて。午前中の小学校の授業、小学4年生に8時間かけてして来た授業の報告でした。『二次性徴から性意識を見直す授業ー小学校4学年「大人に近づくわたしたち」よりー』

はじめにでは、なぜこのような授業に取り組んだか、それまでの生徒の状況はどうであったか、そして、1. 単元「大人に近づくわたしたち」の展開 (1)ねらい (2)学習指導計画(保健4時間,総合2時間,国語1時間 計8時間) さらに、おわりにとしての反省点や今後の課題について、丁寧に書かれた資料も配布されました。

一部引用します

(1)ねらい

 ○ 男女の性器や二次性徴における身体や心の変化について理解するとともに、これから迎える思春期の成長は、新しい生命を生み出す生殖器官や心の成長であることに気付く。(身体的側面)

 ○ 性器の形や成長の仕方には、個人差があることに気付き、身体や心の変化に対する不安や間違った知識を取り除き、自己や性に対する肯定的な意識が持てるようにする。(心理的側面)

 ○ 固定的な性(別)意識の矛盾に気付き、特性や個人差を認め合い、「自分らしく」生きる意味を考える。(社会的側面)

 小学4年生というと、初経教育がおこなわれますが、その体の変化だけでなく、「らしさ」に取り組んだ、素晴らしい授業だったのです。後の感想文を読んでも、みんな大絶賛でした。

 授業の「当てはめられない自分」(総合)の中で使われた一つの文章を引用しますね。皆さんも考えてみて下さい。

○文章を読んで、おかしいところを探す。

「ある日、交通事故でけがをした若者が病院にかつぎこまれました。それを聞いた若者の父親は、とってもおどろき、あわてて病院にかけつけました。その若者は、ひどいおおけがで、きん急に手じゅつをする必要がありました。そこで、その病院の中でいちばんうでのいい医者に手じゅつをたのみました。その医者と若者は、実は親子だったのです。」

 あはは、私も見事に引っかかりました。

○この文章を誤って解釈することによって、性別による職業意識に気付くようにする。となっているのですが。皆さん、お分かりでしょうか。ぜひ、コメントに意見をお寄せくださいませ。正解の方、いつか何らかのプレゼントをしますね。

本当は、もっと詳しくレポートしたいのですが、出かけなければならない時間が迫って来ました。また、明日、正解も含めてレポートしますね。

2012_01290004 紙屋町の「RESORT」に凝っています。レディースランチはハーフサイズのライスグラタンに小さなピザや手作りデザート、それに飲み物も付いて900円です。いろいろなグラタンにかえながら、頂いています。


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始まりました

始まりました
小学校4年生に行なった授業の報告がされています。
もう感動して、ウルウルしています。
会場はいっぱいです。後ろに補助椅子を出しています。
よかった‼

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ゴールデンウィークと当番医

 いやあ、眠れませんでした。私はこう見えても、ちょっと緊張したり、ちょっと心配なことがあると、たちまち眠れなくなります。今日の会で、村瀬先生とのトークをどう進めようかと考えていたら、脳が緊張していまいました。仕方ないので、本を読んでいたら、4時になって、それからいくらなんでもと電気を消してじっとしていました。で、6時半には起き出しましたので・・・頭ボケボケです。

 昨日は、夜、地域の医師会の会でした。様々な他科のドクターたちとご一緒するこの会は、皆さんがとてもやさしくて、好きなのです。皆さんの近況報告も楽しくて。

 私は、その報告の中で、すこし講演のことなどを話した後、思い切ってここのところ胸に引っかかっていることを話しました。

 実は、私は今度のゴールデンウィークに5月3日から韓国に行くことにして、旅行社に申し込んでいたのです。そしたら、3日に当番医だと知らせがあったのです。近年は、一年に二回の当番医です。春と秋と。それが私は春にゴールデンウィーク真っ盛りに当たるのです。

 びっくりして。昨年は、4月24日が当番医でした。一昨年は5月2日。その前は5月5日。その前は5月11日。5日、2日と二年間ゴールデンウィークが当たって、仕方ないかと思いながらも黙っていたのですが、昨年、4月24日で、やれやれこれでずれた、安心と思っていたのです。そしたら、今年またまた3日だと。この4年の内、3年もゴールデンウィークの当番医が当たってしまっています。

 これはひどい。その知らせ、当番医の一覧が送ってきたときの文書で、内科や外科はゴールデンウィークは別のサイクルでまわして、6から7年に一回当たるようになっていると。ご承知くださいと書いてありました。

 わあ、他の科は6~7年に一回なんだ、どうして私はこんなに当たりっぱなしなのかと、産婦人科の役員のドクターに相談して、医師会に電話しました。その応対もひどかったのですが・・・。私だったら、年上の人に絶対にそんな口の利き方はしないのですが・・・。でも、それはその方のせいではなくって、産婦人科のシステムの問題なのでしょう。

 それっきりなので、仕方ありません。旅行社には、3日はキャンセルしてもらいました。4日からと頼んだら、もういっぱいいっぱいでした。何とかならないかと、他に当たっているところです。スタッフにも申し訳ないことです。

 他科の先生たちにもそれはひどいと言って頂きました。もう今回はどうにもならないでしょうが・・・。こんな者もいるということだけでも分かってもらわなければ、と思います。

 さて、愚痴を言ってしまいました。そろそろ準備に行く時間です。今日は多くの方に集まって頂けますように・・・。

Img261 しつっこくてすみません。チラシをクリックして頂くと、大きくなります。


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高松で。そして明日は広島です。

 昨日は、高松に日帰りで行って来ました。

2012_02090004香川県と県看護協会主催の「思春期を考えるつどい」今年が28回目。一年に一回のこの会の、なんと私は3回目に講演をしているそうです。そういわれて思い出しました。当時の県の看護協会の会長さん、私が当時好きだった服、斉藤都世子さんのニットの服を着ていったら、会長さんも斉藤さんの服を着ていらっして、同じブランドが好きだということがわかって、気持ちがなごんだのです。その会長さんは、もう83歳になられていて、ご健在だと。今日の会に来たいと言っておられたのが、体調を崩されて来られなくなったと伺いました。

 25年前なのですね。ずっとこの会を続けてこられた県と県看護協会に敬意を評します。続けることが大切!!そう思います。

 と言ってふと気づきました。私も25年前だったら、前の病院勤務中。なんと、私はまだ30代です。それがアッと言う間にこの年です。長く続けてきたなあと、改めて思いました。帰りながら、もうそろそろ引退してもいいかなあ、なんて。

 今、教育界が性教育に後ろ向きでも、現場では本当に大変で。そのことを理解している健康・福祉関係の行政の方たちが頑張っていらっしゃる、そのおかげで私の講演会もあちこちで開いて頂いているのですが。ありがたいことです。これも厚労省と文科省の管轄の違いですね。一体いつになったら、文科省は変わるのでしょう!!

 明日の性教協広島サークルの会。そんな中でも、現場で頑張っている小学校の先生の実践の模擬授業があります。彼の模擬授業は以前受けたことがあります。生徒たちへの愛情あふれた、本当に情熱いっぱいの授業でした。彼に教えてもらった生徒たちは本当に幸せだと思いました。

 単に、体の変化だけでなく、たとえば自分が腹が立った、怒ったときには、どう自分自身を表現するか、アサーションに基づいたその授業は、とても素晴らしくて。医療の現場に篭っている私にも、とても新鮮で。私もですが、私の夫にも、それからすべての医療関係者も、こんな授業を受けてほしいものだと思います。人の心を大切にした会話。とても大切なことですね。

 村瀬先生のお話も久々です。先生は、広島大学の公開講座にも毎年のように来られています。一ツ橋大学での学生たちへの授業も、もう長い間取り組んでいらっしゃいます。エリートといわれている、受験勉強に頑張ってきた学生たちが、いかになんにも教育を受けていないか、その学生たちが、先生の授業を受けて、だんだんと気づいていく様子が、先生の著書「恋人と作る明日」(十月社)に書かれています。学生たちのレポートがとっても面白くて。

 もし、彼らが先生の授業を受けなかったら。そのまま社会に出て、パートナーができて、その彼女との関係作りをどうしていたことか、と怖い思いを彷彿とさせます。私の現場でも、そんなエリートと結婚した女性たちの、とてもしんどい状況を見てきています。

 明日、多くの方と出会えますように。


2012_02090003 昨日、高松駅について、会場まで少し時間があったので、駅の二階でうどんを食べました。海老天二匹が入ったてんぷらうどん、しこしことこしのある讃岐うどんです。広島食べる讃岐うどんは、どうも出汁が濃過ぎて。ここのはちょうど良かったのですが、その出汁が少なくて。讃岐うどんって、基本的にはつけ汁で食べるものなのでしょうかね。



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高松に向かっています

高松に向かっています
いつもなら、車で行く所ですが、先週のことがあるので、列車にしました。
瀬戸内海をのんびり眺めようと楽しみにしていたのですが。
何と、指定席は、半分地下に埋まっているのです。指定だけ二階建てになっていて、
二階はグリーン席でした。瀬戸大橋を渡る時も壁ばかりです。これなら、自由席の方がよかったと後悔しました。写真は、上に上がって撮りました。帰りは自由席にします。

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手紙②

  私たちは、「平和の夕べ」のプログラムとして、高齢化する被爆者の問題、被爆の原体験の継承をはかりながら、常に必ず原発の問題も欠かしませんでした。毎年、先生のお仲間でいらっしゃる、今中先生、小林先生たちに来て頂いてお話を伺ってまいりました。

 関連企画としては、毎年被爆電車に乗って電車内被爆者の実行委員の一人に話を伺うということ、さらに山口原水禁の企画に同調して、前日に上関原発予定地と祝島に行き、原発反対を頑張っている猟師さんたちとの交流も図って参りました。

 私は個人的には、上関、祝島、大分の地熱発電所、愛媛と島根の風力発電所、さらに広島県北の小規模水力発電所、島根原発などの見学に行き、また、これまでの被爆者運動の中での反原発の運動への取り組みなどの検証も行って参りました。

 そんなときに、あの大変な東電福島原発の事故が起こりました。

 昨年は漫画「はだしのゲン」の作者の中沢啓治さんのお話を伺いました。中沢さんは、チェルノブイリの被害者の甲状腺がんでもう直ぐ亡くなるという少女たちにも会っていらっしゃいました。

 さらに、この事故の前に8.6.での講演をお願いしていた小林先生に、この福島原発のお話しを伺いました。最後に私は質問をしました。「福島の子どもたちはどうなのでしょうか。そのまま福島にとどまっていいのでしょうか」と。
まだまだ大変な状況が続いている今、さらにこの問題を考え、行動しなければ、と思っています。

 そんな今、今年の8.6.には、どうしても○○先生のお話を伺いたいと、強く熱望しています。この前のKさんたちの会での中国新聞社ホールでの先生のお話は、必死で聞かせていただきました。

 さらに8.6.という広島にとってはとても大切な日に、ぜひ先生のお話を多くの方に聞いていただきたいと思っています。

先生には、沢山の講演依頼も殺到していることと思います。大変心苦しいのですが、どうぞ、先生には、私たちの熱い思いを汲んでいただきますように、伏してお願い申し上げます。

朗報をいただけますように・・・。

まだまだ厳しい寒さが続くことと思います。どうぞ、ご自愛くださいませ。

 2012年2月1日

                      河野美代子  』


Photo  そして、朗報をいただけました!! 今年の「8.6.ヒロシマ平和の夕べ」の「平和講演」は小出裕章先生(京大原子炉実験所助教)です!! 小出先生のお話を直接聴くことができます。ああ、もう、ほんっとにうれしいです。私たちは、またまたこの日本であらたな被爆者を沢山作り出してしまいました。原発は、次々と新たな問題が起こり続けています。8.6.の広島で、原発について、さらにキチンと受け止めたいと思います。(この素敵な画像は、ネットから頂きました。)


 もちろん、まだまだ他の方たちへの出演の依頼へのお返事を頂いています。これから折を見て、順にご紹介しますね。


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手紙①

○○○○先生

 記録的な大雪の厳しい寒さが続いております。

先生には、大変な激務の中、ご健勝のこととお察しいたします。

私は、先日来、M君が連絡をし続けています「8.6.ヒロシマ平和の夕べ」の実行委員、呼びかけ人の一人の河野美代子と申します。私は、広島市内で産婦人科のクリニックを開業しています。

この「平和の夕べ」には初めから参加しています。ぜひとも今年は○○先生のお話を伺いたいと、実行委員みんな熱い思いを持っています。その思いをお伝えしたく、この手紙を書かせていただきます。

 私たち実行委員は、ヒロシマの地において、かつて被爆者青年同盟という学生運動の一角で活動していた者が、何十年の時を経て、また集まったものが中心となっています。その後に新たな人たちも加わって来ました。幼児期に原爆孤児となり、その後生きることに精一杯だったという者、お兄さんが当時広島二中の生徒で、その日のうちに亡くなったものの、焼け焦げた真っ黒な弁当箱が残り、それを原爆資料館に寄付した人もいます。爆心地近くの電車の中で被爆し、奇跡的に生き残った、今ではただ一人の電車内被爆者の方もいます。今は田舎に篭り、牛を飼いながら仏教の勉強をし、僧侶になったものもいます。水と食にこだわり、有機農法の食材の宅配をしながら、食堂をも経営している者もいます。

 時を経る中で、みなそれぞれの人生を生きて来ました。私は産婦人科医ですが、大学を卒業してすぐ、被爆二世として、何らかの被爆者のことに携わりたいと、染色体研究室に入りました。そこでは、様々な近距離被爆者の方とその子どもたち、さらにその子たちの染色体分析を行いました。当時、ABCCが多くの被爆者の染色体の分析も行い、さまざまなデータを出していましたが、それらはすべて英文の論文で、国内向けには発表されていませんでした。それらの論文を読むうちに、明らかに被爆者の子、または孫に (クラインフェルターなどの)染色体の異常が多いという論文もありました。

 被爆者にさまざまな結婚差別などがあった状況で、誰に向けてそれらの情報を開示するかという難しい問題もあったでしょうが、ただひたすら「なにも異常はない」とする発表に強い違和感を持ったこともあります。

 私たちが「そろそろ何かしようや」と集まり、そろそろと始めた会ですが、年々参加する方も増え、市民の方に期待される会になってまいりました。(明日に続きます)


2012_02070014東北支援の会場で買っておいたレトルトのカレー、赤はトマトベース、黒はたまねぎをしっかり炒めて焦がしたものがベース。半分ずつ交換して食べました。レトルトとばかにできないおいしさでした。



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記念コインと記念切手。

2012_02070015 先日、お昼時間に本通りのニューに行ったとき、社長が(広島ブログの仲間でもあり、アキハバラ塾の塾生でもあります)「これ、上げましょう」と硬貨を下さいました。地方自治法施行60周年記念の500円の秋田県の硬貨です。うん?と見ると、何か似ています。


2012_02070016で、ハンドバックから出してみました。その前日、郵便局で買っていた記念切手です。私はよくふらりと郵便局に行っては、記念切手のおもしろいのがないかなあと見ては、気に入ったのを買っています。その中の一枚、地方自治法施行60周年記念の秋田県の切手です。秋田県のと、滋賀県のがきれいだなあと買ったものです。コインも切手も、白瀬 矗と竿燈まつりがデザインされています。それぞれ二枚ずつを持っていましたので、秋田県の一枚を社長に上げました。

 私は、それまで地方自治法の記念硬貨が発行されているなんて、全く知りませんでした。それにしても、コインと切手、偶然を面白いなあと思ったのです。ただそれだけのことです。

 でも、そのことを翌朝夫に話そうと思って、硬貨をだしたのです。「これ、秋田県の記念コイン」と。夫はちらりと見て、「使えるの?」と言いました。「使えるよ、500円の硬貨だもの」と言いました。「じゃ、秋田県のではないのじゃないの?」と言います。「地方自治法の何十周年かの記念の硬貨。日本国五百円と書いてある」というと、「じゃ、日本の硬貨だ。君は秋田県の硬貨と言った」というのです。「だって秋田県のデザインだもの」「君は秋田県の硬貨だと言った」というのです。

 イヤになりました。私が言いたかったのは、ニューの社長との硬貨と切手の偶然がおもしろかったので、それを話したいと思ったのに、話しがそこで折れてしまいました。「どうして、そんなつまらないことで、人の話を否定するの?秋田県が単独で硬貨を出したりできないことなど、だれでも分かるじゃないの。いちいち、そんな人の物言いにいちゃもんをつけて。話したいことが話せないじゃないの。」

 と言いました。その前にも、別府マラソンで猫なんとかさんが走ったのをニュースでやっていて、「猫はカンボジアから来て走ったんだって」というと、「カンボジアから来たんじゃない」と言いました。「カンボジアから来たのよ。そこに住んで、国籍も移して、オリンピックをめざしているのよ。」といいました。

「猫のことだって、カンボジアから来たんじゃないって、自分が知らないことは頭から否定するじゃない。ちゃんと人の話をきいてから話せばいいのに。自分がすべて正しいわけじゃないよ。」

 と言って、もうニューのことは話せませんでした。

 前から、彼の会話が気になって。人と話しているときに、人の話しをすぐに否定したり、途中で腰を折ったり。これは人を不愉快にさせるから。ちゃんと自分の話し方に気をつけないといけないと、言い続けているのですが。まだ自分でわかっていないようです。

 もう、口も利かないで黙って仕事に出ました。でも、腹が立ってさっさと仕事に出たので、忘れ物をしてしまいました。夫が後で持ってきてくれました・・・。


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昨日の一日

 昨日は、久々に講演のない休みでした。こんな日は、うれしくて朝早く目が覚めてしまいました。

 まず、ふきのとう味噌づくり。出来上がって、10時からクリニックで、11日土曜日の性教協広島サークルの冬季セミナーの資料の袋詰め作業。仲間が集まって、和気あいあい。楽しく作業を終了しました。

 その後みんなとアンデルセンでお昼ご飯。これも久々のアンデルセン、みんなでシェアしあいながら、楽しくおいしく食事ができました。

 今度はクリニックに篭って一人、レセプトの点検。月始めのこれをしなければ、お金が入りません。そうなると、自転車操業のクリニックがたちまち倒産となってしまいます。早く一ヶ月くらい入らなくても大丈夫、というくらいの蓄えを作りたいのだけれど、なかなかです。

 「新婚さんいらっしゃい」「パネルクイズアタック25」「別府大分毎日マラソン」「なんでも鑑定団」等のテレビをつけっぱなしでの点検で、これも久々のテレビが面白くて、レセプトがはかどりませんでした。

 レセプトが出来上がらないうちに、今度は大切なご夫婦と食事でした。「わたなべ」で懐石です。これも素晴らしくおいしかったのですが。ここはたたみで、骨のあちこちにがんが転移している方には、姿勢がつらかったようで、申し訳ないことでした。

 足や腰がつらそうでしたので、マッサージセンターにお連れしました。四人で一斉にマッサージをして頂いて、ご夫妻とも、気持ちがよかったとおっしゃったので、ほっとしました。

 そして、家に帰ってすぐにやまとの湯へ。こうして、長く、あれこれの休日の一日が終わりました。また、あれこれの一週間が始まります。

Img261 この会の広島サークルの先生の「小学校の性教育」、村瀬先生の「これからを生きるための性教育の基礎・基本」のそれぞれのレジュメを見ました。それは素晴らしくて、大いに期待しています。定員もう少しでいっぱいになるほど申し込みが来ていて、うれしいことです。私も、皆さんのお役に立てるように頑張りますね。


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ふきのとうみそ。

 自然のきれいなふきのとうを頂いて、早く作らないと、風味が落ちてしまうと、内心あせっていたのですが、おいしくできました。私の自己流です。

2012_020400022012_02040003くるみは刻み、いりゴマはすっておきました。これらをあらかじめ準備しておいて、ふきのとうを刻むとすぐにいためます。くるみ、ふきのとう、ゴマ、そしてかつおぶしをサラダオイルとごま油で炒めました。


2012_020400042012_02040005さっと痛めた後、味噌(今回は麦と米のあわせ味噌にしました)、砂糖、みりんを入れて炒めました。味を見ながら、砂糖とみりんを追加し、調整しました。はじめに炒めすぎたかな、少し風味が足りないなと思ったので、残していたふきのとうを二個刻み、それを直接入れて、もう少しいためました。これで、風味もぐっとよくなって出来上がりです。

2012_02040009クリニックのスタッフにおすそ分けです。温かいご飯に載せて食べると、くるみがプチプチして香ばしくて、ふきの春の香りが、アア、シアワセ!!です。

 今朝も早く起きて、もう一度作りました。今日は午前中クリニックで、性教育の仲間と、今週土曜日にある冬季セミナーの資料の袋詰めなどの準備をします。そこに持って行ってお分けしようと思います。

 こんなに寒くて大雪でも、植物はちゃんと季節を感じ、毎年の営みをするのですね。天の恵みに感謝です。


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携帯ミニトイレ。

2012_02040006_22012_02040007_2 私は、携帯ミニトイレを持っておりました。持っているのに、クリニックに漫然と置いていました。これでは、なんの役にも立ちません。昨夜、早速車のダッシュボードに入れておきました。もうこれで安心です。

 手のひらサイズのペタンコで、全く邪魔になりません。緊急、非常用に場所を選ばず使用できる、受け口が広いので男女問わず、子どもやお年寄りでも簡単に使える等と書いてあります。たしかに、これなら運転席に座ったままで使えます。

 受け口はやわらかい素材を使用してあり、袋は不織布とポリエチレンの二重構造で、中に入っている凝固剤が尿をゼリー状に固めるというものです。

 ジッパーを開けて、尿をいれた後ジッパーを閉めて同封のエチケット袋にいれて捨てます。尿が固まるというのがいいですねえ。容量は500ミリリットルです。

 他にも、ネットで調べると、様々なタイプの携帯トイレがあるのですね。中でも、私、ポンチョつきというのが気に入りました。これなら、すっぽりと隠れるので、外で誰にも見られないでできるし、尿だけでなくとも大丈夫。私、あの時に恐怖だったのは、おしっこだけでなく、下痢でもしているときなら、一体どうするのかということでした。この渋滞の車の中には、そんな人もいるのでは?と。これらは、車の渋滞だけでなく、これから起こるかもしれない大地震で水が出なくなったというときなどに必携かもと思います。

 他にも、大人用の紙おむつを用意しておくといいという人もいましたが、でも、それをはいて中するというのは、どうも、ちょっと抵抗があります。

 ところで、私のブログを読んで車に電話をくれた友人がいます。「どう?もう脱出した?」と。「まだよ。そのまま止まっとる」「トイレは?」「我慢しとる」「困ったねえ」と。そして、いろいろと考えてくれました。「あんた、車にペットボトルとかないん?」「あっ、あるよ。お茶とお水と。ええーっ、でもどうやってするん?男じゃないのに。」「それもそうじゃねえ」などと、笑わせるのです。笑うと腹圧がかかって苦しいのに。

「周りの車にね、私、いまからトイレですので見ないで下さいね、言うて回って、外でしたら」「そうしようか。でも、却って見たりして。あっ、こんなばあさんのをみてもしようがないか。」

などと、本当に苦しみながら笑いました。

 こんな山の中でも、電話やネットが繋がるというのは、本当にありがたいことですね。暗い中でこもっていると、孤独が一番つらいですから。


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皆様、お騒がせしました。感謝です。

 昨夜はお騒がせしました。もう、本当にくったびれました。家に帰ったのが、午後10時半。夫が前夜の残りの、酒かす入りの豚汁にお餅を入れて温めてくれていたので、それを食べたら、ほっとして、そのままコタツにもぐりこんで寝てしまいました。

 いや、くたびれました。夜、雪がシンシンと降って、じっとしているというのは、はじめはのんびりしていたのですが、だんだんと不安になりました。そんなとき、I Padで外と繋がっているというのは、心強いものでした。ありがとうございました。

 反省点。あの時、二号線に行っていたとしたら。それでもラジオの交通情報によると、二号線も大渋滞だったようです。それに、二号線は山の中をくねくね、急な坂もいっぱいあるので、却って雪のときはいやだなあと思いました。やはりやんじさんの言われるように、JRにした方がよかったのです。

 それから、失敗は、トイレ。講演の前にトイレに行ったままで、帰る前には行きませんでした。すぐに家に帰れるつもりだったのですが(何しろ家から東広島までは行きは50分でしたので)失礼する前には、必ずトイレに行っておいたほうがいいということ。

 車の中にはひとつ簡易トイレをおいておくこと。前に止まっていたトラックから、運転手さんが降りてきたと思ったら、高速の壁に向かっておしっこをしていたのが、とってもうらやましかったですよ。

 道路情報は、NHKとRCCのラジオで聞いていましたが、私の車には、道路交通情報のラジオがはいらないのです。それを何とかしなければ。何しろ、高速に入る前には、通行止めという情報は一斉表示してなかったのです。それに、テレビで交通情報の速報を流しても、ワンセグでは、山の中でテレビが受信できません。これをチデジにかえなければ。だから、車に閉じこもっている身には、一切、情報が伝わらなくって。

 どうして動かないのかと不思議でしたが、これは通行止めが解除されるのを待つ車が多かったのでしょうか。待つ車と志和から出る車に交通整理できたら、いいのですが。そんなことはしないのですね。通行止めが解除されても、渋滞三キロと表示されて、とてもノロノロでした。それに、何時間も車がとめてあって、通らなかったからでしょうか。道路は、がりがり、つるつるでした。渋滞のゆっくりでよかったのかも知れません。

 奥屋のパーキングに着いたときには、本当にほっとして。空港からのなどの高速のリムジンバスも次々と奥屋に入ってきて乗客がぞろぞろトイレに行っていました。皆さん、さぞ大変だったことでしょう。

 おなかがすいたのは、講演に後輩の山本雅子先生が聞きに来てくれていらっして、「酒ケーキ」を下さっていました。それの箱を空けて頂きました。少しお酒の匂いがして、大丈夫かな?飲酒運転にはならないかな?と思ったのですが、空腹のほうが。ありがたかったです。

 たかが、四時間閉じ込められただけですが、こんなの雪国の人からみたら、甘っちょろいことなのかも知れません。大雪の地方の方には、申し訳ないことです。


2012_02030001 取立てのふきのとうを沢山頂いています。昨日は、夕方家に帰ってふきのとう味噌を作ろうと思っていたのに、できないままでしたので、今朝作っています。私のは、くるみ入りです。


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無事、帰りました。

みなさま、ありがとうございました。やっと、無事家に帰り着きました。結局、西条からひろしま迄、5時間半もかかってしまいました。ヘトヘトです。

トイレは、お腹が痛くなって、もう思い切って外でしようとしたときにノロノロと車が動きはじめたので、奥屋のパーキング迄我慢しました。

とにかく、帰り着きました。またあらためてご報告しますね。コメント、うれしかったです。

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まだ同じ所です。

私はまだ同じ所にいます。もう、動けなくなって二時間半を過ぎました。志和から交通止めなのなら、志和から出してくれたらいいのに。どうして動かないのか、さっぱり分かりません。

今日はお昼を食べなかったから、お腹もすいたし、トイレはもう限界を越えています。雪は降り続いています。やっぱりマイナス3度で、そっとドアを開けて足を降ろしてみたら、道路はガリガリです。アーア、どうなるのでしょう。時間がもったいない‼

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閉じ込められています。

2012_02020002 山陽自動車道、西条と志和の間に閉じ込められています。もう一時間以上とまったまま。志和から先は交通止めだそうです。外はマイナス3.5度。雪がどんどん積もるし、車はびくともしません。帰れるのかしら。タスケテ・・・・。トイレに行きたい!!


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尾道「旬彩」での食事です。

2012_01310008日曜日の尾道での講演の後、連れていていただいたお店「旬彩」での食事です。尾道の港に面していて、ネットで見ると、お魚屋さんの経営らしく、だからとても新鮮なお料理でした。浜中先生たちとのお話しも弾んで、楽しくおいしくいただきました。


2012_013100062012_01310007前菜のうにが乗ったお豆腐は、めずらしくも、チーズのお豆腐です。チーズとうにがよく合うのです。


2012_013100092012_01310010 揚げ物のひとつ、いかの中にはうにが、太刀魚の中には、海老のすり身がつめてありました。うーん、美味。これらのひとつひとつの細かい心がうれしいです。


2012_013100112012_01310012和食にパスタ。これもびっくりで、でも確かに和食でおいしいし。


2012_013100132012_01310014 茶碗蒸しは超豪華。アナゴで巻いたお寿司。ほろりとして、なんとも美味でした。おわんは、珍しく味噌汁でした。これにイチゴがでましたが、写真撮り忘れです。

 今、私のブログはおかしくて、右サイドが出ません。一日ずつのにすれば出るのですが、毎日のが全部出ると右が出ません。どうしても直らずに、情けないことです。

 今日は、午後東広島で講演です。多くの方に聞いていただけますように。寒くて雪ということなので心配していましたが、これなら、車で行けそうです。


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新田稲実先生回顧展

 シリーズを書いている間にもいろいろなことがありました。

2012_01220003 新田稲実先生の回顧展が開かれました。二科会の重鎮だった先生ですが、私にとっては恩師のお一人です。というより、いつも励まされていた大先輩です。

 先生は、私が通っていた観音中学の美術の先生でした。兄や姉もお世話になりました。

 そして、時が経って、私が土谷病院に勤務していたころ、ひょっこりとたずねて来て下さったのです。先生のスケッチ画を何点も持ってきてくださいました。「上げる」と。

 実は、私の学生時代に先生の息子さんとの接点がありました。学生運動の真っ盛り。とてもしんどいことになった息子さんが、ある年のお正月、私の家に来られたことがありました。実家に帰ることもなく、一人暮らしている学生たちを何人か家に連れて帰り、母の手料理、お正月のご馳走を食べてもらったのです。その中に彼もいました。

 何年も経って、そのことを知られた先生が、「息子の一番しんどいときに親切にしてくれてありがとう」と言ってこられたのです。びっくりしました。

 それから、先生とのお付き合いが始まりました。私の子どもたちは、先生の家に行き、絵を習いました。習うというより、本当にのびのびと自由に絵を描かせて下さいました。

 母が健在だった頃、先生の個展に行き、母に買ってもらった絵は我が家に飾っています。ピンクとグレーのやさしい街の絵で、家の宝物です。

 二科展があるときには、必ず招待券を持ってクリニックに来て下さいました。年に何回かひっょこりと通りがかったからと来られて、私や姉と話をして帰られる、ただそれだけのことです。いつも温厚で、口数は少ないのですが。でも、何度も「息子に親切にしてくれて・・・」ということを言われました。

 今回会場で先生のお嬢様にお会いし、その息子さんも何年も前に亡くなられていたことを知りました。考えてみれば、息子さんが亡くなった後も何度もクリニックに来て下さっていましたが、一言も息子さんの死をおっしゃいませんでした。ただ、少しだけ、かつて息子さんを追い出した学校に対しての怒りを口にされたことがありました。

 そして、ほぼ二年近く前でしょうか。「体調を崩してね」と少しやつれて来られました。それっきりいらっしゃらなくなりました。二科の招待券もいただけなくなりました。先生、お具合が悪いのかねと言っていて、そのうち、先生が亡くなられたことを知りました。

 今回の回顧展も、もう締め切り間近のときにたまたま通りがかって知りました。気づいてよかったです。風をテーマの先生の沢山の作品を見ることができました。私なりにお別れが出来ました。いつも気になっていた息子さんのことも知ることができました。


2012_01220005 会場では、先生のお写真や絵を絵はがきにしたたものを自由に持ち帰っていいということでしたので、頂いて帰りました。これも宝物にします。


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