2015/06/21
車窓から + Tear Ceremony - How to Bury Your Dreams
ターミナル
2014 / 02 / RICOH GR DIGITAL 3
小屋
2014 / 02 / RICOH GR DIGITAL 3
壁面
2014 / 02 / RICOH GR DIGITAL 3
以前に一枚だけアップしてそのまま残りを載せるのを忘れていた写真。
確かグルスキーの展覧会を見に行った時に、会場は中乃島の国立国際美術館だったから、京阪に乗っていく道すがら車窓から流れていく光景を撮ったもの。行く場所が美術館ということもあって、以前ここはカメラ出しただけで即行で阻止されたことがあったから写真なんか撮れないのを知ってるし、さらに雨も降ってるという悪条件、重装備のカメラなんて持ち出す気にもならず、この日はいつものフィルムカメラじゃなくて、コンパクトのデジカメを持っていきました。
乗り物の窓から写真撮るっていうのは、高梨豊の「IN」だとか、ベルナール・プロスの「Train De Lumiere」とか頭に浮かんだりするけど、結構やってる人は多そうです。立つ位置と窓枠によって視野が制限される中でどういうふうに写真撮るかとか、そういうのがやってみたくなる動機なのかなと思うこともあるものの、この時のわたしの場合はいつも京阪乗っていて、どうも記憶に残るというか視線に引っかかる場所があって、一度そういう場所を写真という形にしてみたいという結構単純な思いつきでした。
電車に乗っていて、あぁここは写真にしたいと思う場所が目の前を通り過ぎ、何度も通過するたびにそんなことを感じてると、ならばと思い立って実際に電車を下りてその辺りまでいってみることもあるんだけど、これがまた近くまで行ってみると、電車の中からあの時見たものは何だったのかまるで幻か蜃気楼だったんじゃないかと思うくらい全然印象が違ってることがほとんどだったりします。
ガラス窓に隔離されて手が届かず、手が届く位置にまで行ってみるとまるで違う世界しか見当たらない。わたしにとって車窓から見る世界ってこういうもどかしさと、絶えず目の前から逃げていくイメージという感じがあるかもしれないです。だから撮りたくなる?
最近心斎橋によく行くことがあって、カメラはニコンの28mmレンズ搭載のコンパクトカメラ、AF600なんだけど、モノクロフィルムを詰めて久しぶりに電車の窓越しに写真撮ってみました。ファインダー越しに流れていく外の世界を眺めてあれこれやってるうちに、酔って気持ち悪くなってきて、電車は特急でほとんど止まらないからどうしようと思って冷や汗かいてました。眩暈の発作が起きるから電車の中でこういうことに熱中するとちょっとやばいところがあるので、普段は大人しくしてるんだけど、この時は知らないうちに思いのほか熱中してたみたい。でもいろんな要因ですぐに酔うわりに、電車に限っては本読むのは意外と平気だったりして、我ながら自分の体調に関してよく分からないところがあります。
三枚目のはグルスキーの展覧会を見終わって美術館から出たあとで、その周囲を歩いて撮った写真の一枚です。単純に陰の中という風にも見えない黒々としたイメージがかっこいいでしょ。
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使ったカメラはリコーのGRD3。3世代前くらいのGRかな。
リコーも昔からあるカメラメーカーだけど、フィルムカメラのほうはなぜか一台も使ったことがなくて妙に縁がないままです。オートハーフとか一度は使ってみたいカメラはあるんだけどね。今のところ今回のGRD3が唯一持ってるリコーのカメラとなってます。
そういえばペンタックスはリコーの傘下になったんですよね。HOYAに買われた挙句さらにリコーに売られるって、フィルムカメラの時はリコーよりも明らかにペンタックスのほうが大手のような感じだったのに。
他のデジカメだと、腕の骨を折って気が滅入ってた時に、オリンパスペンのデジタルのほうで、旧世代になったために安くなっていたものをアマゾンで見つけて衝動買いしたのがあります。でもこのデジペンのほうは買った当初に説明書を四分の一くらい読んだところで放置したまま。
手に取るとなるとフィルムカメラを取らない理由はないので、デジカメはいつも選択対象から外れてしまいます。せっかく買ったんだからそろそろ使えるようにしたい。でも2世代くらい前のデジカメの、旬を過ぎた説明書を読むとかあまり気乗りがしないなぁ。
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Tear Ceremony - How to Bury Your Dreams
何となく今回の写真に、特に三枚目の写真なんかに合ってそうで。
アンビエントっぽいインダストリアル系の音楽っていうところかな。
アメリカで80年代の後半くらいに活動していた、アンダーグラウンド的なバンドくらいの素性しか分からないです。
このPVの画面に出てるCD「The Last Bleak Days」は陰鬱なアンビエント系のコンピレーション・アルバムで、これの3曲目に収録されてます。でもノルウェーでリリースされたCDだからなのか、日本のアマゾンには置いてないみたいでした。