1. Hush, Hush, Sweet Charlotte 2. Try to Remember 3. Green Leaves of Summer 4. Jamaica Farewell 5. Croce de Oro (Cross of Gold) 6. Who's Gonna Shoe My Pretty Little Feet 7. Black Is the Color of My True Love's Hair 8. Longing to Hold You Again 9. Danny Boy 10. Can't Help Falling in Love 11. Scarlet Ribbons (For Her Hair)
今はこのLPレコードと「Gentle on My Mind」というLPレコードの2枚、コロンビア時代の代表作がカップリングされた、2in1のCDがリリースされてます。
わたしが始めて聴いた時、このCDの中で面白かったのが2曲目の「Try to Remember」でした。 60年に始まったオフ・ブロードウェイのミュージカル「ザ・ファンタスティックス」の挿入歌で、のちにブラザーズ・フォアの歌でヒット、広く知られることになる曲です。
パティ・ペイジの「Try to Remember」は凄い浮遊感があるんですよね。ふわふわと漂っていくような感じ。 曲は結構ヒットしてるので他の歌手が歌った「Try to Remember」はいろいろあって、もちろん全部聴いてるわけじゃないことを前提にしても、こんなに重さから解き放たれたように歌った「Try to Remember」はパティ・ペイジのものでしか体験したことがなかったです。歌の内容は過ぎ去った日々への追憶の歌で、ふわふわしてるだけのものでもないんだけど、パティ・ペイジ版の「Try to Remember」は初めて聴いた時からとても不思議な感触の、心地良い歌でした。
イーディ・ゴーメが歌う「It Came Upon a Midnight Clear」。 この曲は確かアメリカで初めて作られたクリスマス・キャロルじゃなかったかと。 賛美歌114番「天なる神には」というタイトルがついてます。 同じ歌をシナトラが歌ってるのもありましたが、聴いてみて、あまり洒脱に歌うと逆に雰囲気出てこないんじゃないかと、そんなことを思いました。
It Came Upon A Midnight Clear - Frank Sinatra
How Can I Keep From Singing - Enya
エンヤのはアルバム「シェパード・ムーン」に収録。 曲はエンヤが作ったのではなく、イギリス辺りのトラディショナルだと思うんですが、はっきりしたことは分からずです。 わたしはリベラの前身The St Philips Boy s Choirのアルバム「Angel Voices」に入っていたのをよく聴いてました。 エンヤはあまり好きな歌手でもないんですが、このPVみたいに現代の紛争地域などの映像を背景にして流されると、祈りの歌として切実な感じで心に入り込んでくるようです。
こちらはリベラ版のHow Can I Keep From Singing。CMのようで曲は一部だけですが、こちらのほうはより直接的にクリスマスしてます。 でも最後の方にちょっとだけエンヤ風の映像も出てきて、この歌はやはり「祈り」の歌ということなんでしょうか。 How Can I Keep From Singing [Waitrose Advert 2008] - Libera
「Song Of The Wind」はまさしくそういう官能的なギターの音で織り上げられたバラードです。 ここでも何回か書いてるかもしれないけどわたしはバラード好き、狂騒的な曲も好きなんだけど旋律感のある曲も結構好きなので、サンタナの他のバラード系の曲、たとえば「哀愁のヨーロッパ」とかも聴きます。でも「ヨーロッパ」はちょっとベタ過ぎる感じがして今一。バラードの中でもこの曲がやはり良い感じです。 ラテン・パーカッションに煽られながらの進行なので、バラードといってもスロー・タイプの曲じゃないんですが、音の有り様はやはりバラードとしか云いようの無いものだと思います。 ラテン・パーカッションとベースが作るうねるような音空間の中をギターの音が艶やかに直線的に伸びていくような演奏、この空高く一直線に突抜けていくような音の艶っぽい質感がとても心地良いです。 これ、ギター弾いてる人なら感覚的にわかると思うんだけど、おそらくギターを弾いてる当人が一番気持ち良くなってるはず。そういう音です。
虫の鳴き声の効果音を背景に、ハドリー・カリマンの拘束感の緩そうなサックスが歌いだし、ウッドベースが絡んで始まる1曲目「Eternal Caravan Of Reincarnation 」から全曲途切れること無しに続くコンセプト・アルバム。 デビューから数えて4枚目のアルバムに当り、サンタナのそれまでの3枚のアルバムはラテン・ロックというイメージのものだったんですが、このアルバムはそういうのから若干離れて「ジャズ・ロック」というイメージに近いものとして受け取られました。 サンタナがコルトレーンに凝っていて、結果ジャズ的な要素が混ざり合ったものになったとか。でも、わたしの印象ではジャズ・ロックというよりも、むしろプログレっぽく聴こえるアルバムでした。 このアルバムの後、サンタナは妙な精神世界に引き込まれてしまうんですが、そういうものへ進んでいきそうな感じも少し聴き取れるようなところもあるアルバムです。ひょっとしたらそういう部分がプログレっぽい感覚で聴こえてくるのかもしれません。 実際、このアルバムの制作時にもそういう精神世界への転換が原因だったのか、ニール・ショーンらオリジナルメンバー4人が脱退するという、新旧メンバーが入り乱れての制作となったそうです。
☆ ☆ ☆
アルバム「キャラバンサライ」の曲目はこういうの。
1. Eternal Caravan Of Reincarnation 2. Waves Within 3. Look Up (To See What's Coming Down) 4. Just In Time To See The Sun 5. Song Of The Wind 6. All The Love Of The Universe 7. Future Primitive 8. Stone Flower 9. La Fuente Del Ritmo 10. Every Step Of The Way