控え目にお湯に入ってきたチャンミンは
何故かヤバイくらいにエロくて直視できない
「…気持ちいい…」
「うん…」
俺のアレがヤバイ事になりそうで
必死に違う事を考える
「何でここを予約したの?」
「あぁ、カンタさんに聞いたら
ここがオススメだよって教えてくれて」
「…そうなんだ」
「美肌の湯らしいですよ」
「へぇ…」
「それに料理がまた最高らしいです」
「いいね」
「…ユノ?」
「…ぇ?」
「…気に入らなかった?」
「そんな事無いから」
「…でも、」
「なに?」
「…どうしてこっち向いてくれないの?」
「それは、」
寂しそうにそんな事を言うから
ウッカリ見てしまって…
「…ぁ…」
白い肌がほんのりピンク色に染まって
赤い唇が魅惑的で堪らない
「…ぇ?」
俺の胯間の変化に気付いたチャンミンは
一気に真っ赤に染まって
ガバッと立ち上がった
「…マジか」
目の前に現れたチャンミンのお尻
慌てて出ようとしたんだろうけど
逆に捕まえた
あぁ、チャンミンの色気にやられた…
クラクラする…
「ちょっ!?ユノ!?」
「…ねぇ、誘ってんの?」
「違っ、」
「…チャンミン、俺、」
「待て、ユノ、ちょっ、重い、」
「……逆上せたかも…」
「ぅえっ!?」
ヨタヨタしながら風呂から上がって
軽くバスタオルで拭いて
パタリと横になる
「…こんな…」
…こんな筈じゃなかったのに…
チャンミンは腰にタオルを巻いたままという眼福な格好で冷蔵庫からペットボトルを取り出して来た
「飲めますか?」
「…飲ませて…」
チャンミンはペットボトルを開けると
水を口に含んで、俺に飲ませてくれた
…珍しい…
「…大丈夫ですか?」
心配そうに俺を見つめるチャンミンが
もうあり得ない程に可愛らしくて
だけど気持ち悪いし動けないし
「…ごめん、大丈夫…」
「とりあえず着替えちゃいますね」
「ん…」
*****
ふと気づいたらチャンミンが心配そうな顔で見ていた
「…起きましたか」
「ごめん、寝てたか…」
「ふふ、疲れてるんですよ」
「ぁ、」
チャンミンは選んだ浴衣を着ていて
白い肌に紺色の浴衣が映える
「もう少しで食事ですよ」
「ん…」
「さて、ユノ、浴衣着ましょうか」
「あぁ、そうだな」
ゆっくり立ち上がると
チャンミンが浴衣を着せてくれた
「深緑の浴衣…似合ってますよ…」
「チャンミンの紺色の浴衣もいいね」
「…ユノ…」
「…チャンミナ…」
「早くご飯食べに行きましょう」
「…………ぅん…」
甘い雰囲気になるかと思いきや
腹ペコなチャンミンに肩透かしをくらいつつ
食事の為に部屋を移動して
沢山の料理が並ぶテーブルにつくと
現金なもので腹の虫が鳴いた
*****
「おなかいっぱいだ…」
「豪華なディナーでしたね」
部屋に戻ると布団が敷かれていた
「…チャンミナ…」
「ユノ…」
そっと唇を重ね
紺色から覗く白い素肌が艶かしくて
脱がすのがもったいない
触れるとほんのり色づく肌に舌を這わせ
浴衣の合わせの隙間から手を滑り込ませる
胸元を大きく広げてみれば
イケナイ事をしているような錯覚に陥った
それはもしかしたらチャンミンも同じだったのかも知れない
お互い変なテンションで
着衣のまま挿入して
「露天風呂で、しない?」
そんな俺の馬鹿な提案を
「…いいですよ…」
否定しなかったのだから
やっと浴衣を脱いで
それから露天風呂に入って
ある意味屋外での行為
確かに日本酒は美味しかったけれど
こんなにも羽目を外したのは初めてで
「あっ、ユノ、ぁ、」
「…チャンミナ…っ!!」
*****
翌日の夜には飛行機に乗った
「日本旅行は楽しかったですか?」
「うん、凄く楽しかった
チャンミンは?」
「泊まる場所を勝手に変更したりして
申し訳なかったなぁってちょっと思ってたんですけど
ユノが楽しかったなら良かったです」
「露天風呂良かったなぁ…」
「…逆上せてグダグダだったじゃないですか」
「いや、それは、」
「…でも、あの浴衣良かったですよね」
「ほんと、今回は花火大会で着た浴衣も旅館で着た浴衣も良かったから、また行きたいなぁ」
「ふふ、また長い休みが取れたら行きましょうね」
「雪の降る露天風呂とか良くない?」
「…寒いのはどうでしょうね…」
「…お風呂に入るんだから温かいだろ?」
「…っ…」
一気に耳まで赤く染まったチャンミンに
口元がニヤニヤしてしまう
「雪の降る露天風呂ではシないから安心して」
「…ぼっ、僕は、そんなっ、」
「でも、期待に応えられるように頑張るよ」
「知らないっ!!」
可愛らしいチャンミン
彼は本当に魅惑的で困る
-END-
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