契約結婚…49
- 2015/01/31
- 20:00
…side Y…両親が何を言いたいのかわからず途方にくれたすると秘書の声が俺を現実に引き戻した「社長、大丈夫ですか?」「あっ…ぁぁ…何だったんだ?」今日は何の日だったか?何の日でもない日だろ?「…今日が何の日か知ってるか?」「…ぁ…はぃ…」「えっ!?」秘書の返事に驚き詰め寄り答えを促すと困ったようにして言った「かっ…会長が、仰ってた日と違うかも知れませんが…」「いいから言えよ!!」今更違うかも知れないなんてどうでもい...
契約結婚…48
- 2015/01/30
- 20:00
…side Y…「…はぁ…」「ユノ?どうかしたんですか?」朝食を食べ終えて部屋で着替えようと戻るとチャンミンが不思議そうに近寄って来た白いシルクのナイトウェア俺のブルーのナイトウェアとお揃いなんだ俺の趣味じゃなく、母親の趣味…開襟タイプのそれからスラリとのびる首筋が何だか美味しそうだなんて何寝惚けた事考えてるんだよ「…ユノ、あの、今夜は…」「今夜?今夜は確か取引先の社長と会食の予定が入ってたな…先に寝てていいか...
契約結婚…47
- 2015/01/29
- 20:00
…side Y…「おはようございます」そう声を掛けたのに返事もしてくれない母親聞こえなかったのかと思いもう一度言ってみるとチラリと俺を見て言った「ユンホさんチャンミンさんとちゃんとお話ししてるのかしら?結婚式の事だけじゃないわよ?毎日エステに行ってるんだからとても艶々な肌をしてるでしょう?お店の子達がね、チャンミンさんが来るのをとても楽しみにしてるみたいなのよ♪スベスベで吸い付くような肌なんですってよ…って...
契約結婚…46
- 2015/01/28
- 20:00
…side C…僕はこの家に越して来てから毎日お義母様と夕食を食べるお義父様やユノは付き合いで少し遅くなったりするからあまり一緒に食べたりしないそれにしてもユノは忙しくて僕が越して来てから一度も一緒に夕食を食べていない「…はぁ…」夕食を僕が作る訳じゃないから普通の夫婦とは違うのかも知れないけれど何だか寂しい…寂しい?寂しいって何だよ寂しくなんか無いだって毎日お義母様とエステ行ってランチ行って楽しんで……そう、...
Treasure…34
- 2015/01/27
- 20:00
宿舎に到着してからどれだけの時間が過ぎたのだろうか僕はかなり酔いがまわっていて頭がふわふわする「…チャンミンさん…?」「…にゃぁに…?」「酔ってます?」「んー…酔ってるょ…眠くなってきたもん…」「…ちょっと横になりますか?」「横ににゃったら寝ちゃうにょぉ…」「チャンミンさんて結構お酒強いんですね(笑)」「えー?れも、何らか僕らけ酔っぱらってる気がしゅゆよ…?」「…そんな事無いですよ…(笑)」「らって…僕らけ…」「…...
契約結婚…45
- 2015/01/26
- 20:00
…side C……ちょっと抑えるべきだったか?山盛りの僕の皿を見てお義母様は一瞬戸惑っていた流石人気ビュッフェどれも美味しそうで悩んだ結果どれも食べる事に決めた「…チャンミンさんそれ…全部食べられるの?」「はい。」「…そうなの…凄いわね…」お義母様は食べながら喋る喋る喋る…女性は本当に喋りながら食べるのが上手い「そうだわ、チャンミンさんのお誕生日はいつなのかしら?」「2月18日です」「あら、今週じゃないの!!ユンホさ...
契約結婚…44
- 2015/01/25
- 20:00
…side C…僕はこんな場所でいったい何をしているんだろうかメンズエステかと思いきや何故かお義母様行きつけのエステ同じ時間に予約してあるから一緒に行きましょうとか何とか言ってついてきた…来なければ行ったフリとか出来たのになぁ…「お肌スベスベですね~♪何か特別な事でもなさってるんですか?」「…別に何も…」この会話も嫌だ…もう、帰りたい苦行のような時間はとても長く感じてすべてが終わった頃には僕はグッタリしているの...
契約結婚…43
- 2015/01/24
- 20:00
…side C…「んっ…?」目覚めたら何故か青い何かが目の前にあり僕の視界を遮っているそしてあたたかい…あたたかい?自分の置かれている状況が一瞬で把握出来、一気に心拍数が上がるどうやらユノに抱きしめられているようでどうやってここから脱出しようかと思案していた「ユンホさん!!」「ぅひっ!?」「ゃっ!?」突然部屋のドアが開いてお義母様が入って来たユノは驚いたのか僕をギュッと抱きしめるから僕も驚いて変な声が出た「ユンホ...
Treasure…33
- 2015/01/23
- 20:00
忙しい毎日僕は相変わらずファンの皆さんから施しを受けボーイズグループのメンバーからも疎まれているユノさんは僕に見方を変えてみるのもいいとアドバイスをくれたから今は何も考えずに仕事に打ち込んでいる事をありがたい事だと思う事にしてみた「…無理だ…」…ありがたくなんかない「何がですか?」「えっ?」ポツリと零した独り言にまさかの問う声ビックリして顔を上げるとボーイズグループのメンバーであるソンギが立っていた...
Treasure…32
- 2015/01/22
- 20:00
「落ち着いた?」「…はい」ソファーの上で抱き合っていたカラダを離すと優しく微笑むユノさんそこで、ふと気付いた…僕はユノさんなら大丈夫なんだ…あの居酒屋での出来事で僕は男性と二人きりになるのが怖いと思うようになったけどユノさんに抱き締められて眠ってしまったあの日からどうやら僕の中でユノさんは特別になったんだと思う「あのさ…物事をひとつの方向からじゃなくて、違う方向から見る事ができるようになるときっとチャ...