邂逅…5
- 2015/08/31
- 20:00
俺は地元に戻りタクシードライバーになった今も変わらずに俺の耳には彼がしてくれたピアスが輝いていて我ながら未練たらしいと思うだけど、それだけ本当に愛しているから俺は彼の事を過去になんかしたくないから外せないんだ*****あれから数年が過ぎたそういえば先日チャンミンの会社が大変な事になった社長は相変わらず豪腕社長だったらしいがその強引な手腕にクーデターのような事が起きたらしい新聞には社長もチャンミンも...
邂逅…4
- 2015/08/30
- 20:00
まるで夢のようだと思う最愛のひとをこの腕に抱いているなんて「ぁあ、ユノ…」俺の腰に絡みつく彼の脚背中に回された腕…離れたくない…あと数時間したら俺はここからひとりで出ていかなくてはいけないそんなの、嫌だこんなにも愛しくて堪らない彼を一人きりになんかしたくない…それならば、いっそ…俺は細く滑らかな彼の首に両手をかけたそれなのに彼は俺を見つめて微笑む…「…抵抗…しないのか?」「貴方と繋がったまま、全てを終えら...
邂逅…3(閲覧微注意)
- 2015/08/29
- 20:00
▲閲覧微注意▲苦手なかたは進まないでください読んでからの苦情は受け付けませんエレベーターを降りて進む彼の足取りは軽いスイートと思われる部屋のドアを開けると振り向いて言った「引き返すなら今ですよ」「俺は引き返さないチャンミン、おまえはどうなんだ」「ここまで来ておいて引き返すなんてありえない」ドアを閉めて中へと進めば広い室内に大きなベッド「…初めて…僕は初めて親の意に沿わない事をしています…」「…後悔してる...
邂逅…2
- 2015/08/28
- 20:00
それから俺達は毎日のように唇を重ねてほんの少しの幸せに酔いしれていただけど、そんな時間はあっという間に終わりを告げる「…社長…」チャンミン様を待っていた車に乗り込んで来たのはお父上である社長だった「…明日…チャンミンの結婚式があるのは知っているな…」「…はい…」「明日からチャンミンには別の運転手をつける」「…はい…」「どうしてか解っているだろう?」穏やかに話す社長だけと醸し出す雰囲気は鋭く重い「…アレは世間...
邂逅…1
- 2015/08/27
- 20:00
俺はしがないタクシードライバーソウルから離れた地方で暮らしているそろそろ結婚したらどうなの?そう母親は言うけれど俺の心はたった一人のひとの事しか求めていない昔の話しだけれど一生に一度の恋をしただけどその人は手の届かないひとで記憶の中のあのひとを想いながら今も生きている俺の耳に光るピアスが彼に永遠の愛を誓った証しそれがある限り俺は彼の事を求め続けるだろう花に例えたらカサブランカのような清廉で高潔なひ...