Calling…36
- 2015/05/31
- 20:00
…side Y…ふと、目が覚めた暗い寝室にひとりきりあの出来事はもしかしたら全てが『夢』だったのではないかと思うそう、夢。弟を失った俺が苦しくて、苦しくて夢見た幸福(しあわせ)をせめて夢の中だけでも…とチャンミン彼は実在する筈だ俺の部下で、キュヒョンと仲が良くて両親あんなふうに俺に対して思ってくれる事はこの先にあるのだろうか…どうやら、長い長い夢を見ていたようだ「…はは…夢と現実の境界が曖昧だなんて、本当に残念...
Calling…35
- 2015/05/30
- 20:00
…side C…「いいんですか?」「いいんだよ」泊まって行けばいいのにそう言ってくれたご両親にホテルを予約してある事を告げ僕達はユノの実家をあとにした「…何十年も…俺は透明人間のようなものだったんだ…親が謝ってはい、おしまい…なんて、出来ないよ」「…そうですよね…」だけどユノはふっ切れたのか何だかスッキリしたように見える「少し…時間はかかるかもしれないけどさ…」「大丈夫です」「え?」「僕がいますから」「…チャンミ...
Calling…34
- 2015/05/29
- 20:00
…side Y…両親の言葉は、過去の出来事を思い出させた彼等は俺の事を恨む事できっと精神のバランスを取っていたのだろうかと思うだけど、それを受け止めるには俺は幼すぎたんだ「…夢を見たの…」「…夢…ですか?」「そう、あなたの夢…」両親は肩を寄せてそっとお互いの手を握った「小さなあなたが、ずっと泣いてるのどうしたの?って声をかけたら『僕は人殺しだから誰も愛してくれない』って…」「…ぇ…」「それが何日も何日も続いた頃ド...
Calling…33
- 2015/05/28
- 20:00
…side Y…きっと許可されるって確信があっただって両親は俺の事なんか興味が無いのだから例えそれが『勝手にしろ』という意味を持っていたとしても報告だけはしたかったそれなのに目の前にはチャンミンに頭を下げる父親の姿と同じように頭を下げるチャンミン「…どうして…」戸惑う俺を見て困ったように微笑む父親どうして、そんな、「どうした、ユンホ」もしかして俺は自分に都合の良い夢でも見ているのだろうか?皆が微笑む家庭なん...
Calling…32
- 2015/05/27
- 20:00
…side C…弟さんのお墓の前でプロポーズムードとか何も無かったけどきっとユノは、弟さんの前で僕に誓いたかったんだと思ったら何だか嬉しくて、涙が滲むそれから僕らはそっとキスをして墓地を後にした*****「…緊張する…」「…何で僕よりユノが緊張してるの!?」「…いつもの事だから気にすんな」「…はぁ…」自分の両親に会うだけなのにこんなに緊張するなんて今までのユノはどう生きていたのだろうか「キュヒョナの話だと、お元気...
Calling…31
- 2015/05/25
- 20:00
…side Y……ひょん…?その言い方が、何だか懐かしくてふとチャンミンを見たら何故か一瞬だけドンジュに見えてやっぱりチャンミンとドンジュは何か繋がっているのだろうかと思ってしまう「…ドンジュ?」「…ひょん、サッキハボクヲタスケテクレテアリガトウ」そう言って微笑むのはチャンミンなのかドンジュなのか…「…おまえは…ドンジュなのか…?」そう問うても何も答えずに微笑んで視線を俺から滝に戻した「……」それから暫くしてふとチ...
キスの日(5月23日)
- 2015/05/23
- 23:00
すみません、少し遅れましたm(_ _)m『キスの日』(5月23日)今日は日本ではキスの日なんだそうだ…良い日だな…(笑)キスの日らしいからキスしない?ムードの欠片も無いな…どうやって誘えば気持ちよくキスをしてくれるのだろうか?リビングでビールを飲むチャンミンは何だか少し機嫌が悪い何かしたかなぁ?ここのところお互いドラマの撮影で忙しくて久々に同じ場所に居るというのに…「何かあった?」 「…別に何もありません」…そうは思...
Calling…30
- 2015/05/22
- 20:00
…side Y…「チャンミナ、今度の休みだけどちょっと一緒に行きたい場所があるんだ」「行きたい場所?」「…そう、行きたい場所…」「…わかった。そこは遠いの?」「土曜の朝に出て、日曜の夕方には戻って来る予定」「んー…了解」そんな話しをして数日詳しい場所とか訊かないところを見るとチャンミンは何処に行くのか見当がついているのかも知れない俺にしてみれば再び訪れるだなんて思ってもみなかった場所だ だけど俺は生きているの...
Calling…29
- 2015/05/21
- 20:00
…side C…ユノの話しは僕にとって衝撃的でなんて言えばいいのか解らないけど多分僕がユノなら同じように不信感を爆発させてしまうかも知れないと思っただから不満をぶつける、とか出来なくてでもそういう理由だったのかと思ったら何だかスッキリしたやっぱり、理由が解らないのはツライ多分ユノにとって、とても言いづらい事だったんだろうと思えるから話してくれた事に感謝しないといけないのかも知れない*****それから数日僕...