高浜原発、大津地裁が関電異議却下 引き続き運転できない状態
福井新聞(2016年7月12日午後3時35分)
関電の異議が却下されたことを受け、横断幕を掲げる滋賀県の住民ら=12日、大津地裁前
大津地裁(山本善彦裁判長)は12日、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止め仮処分を取り消すよう関電が申し立てていた異議を却下した。仮処分の効力は続き、高浜2基は運転できない状態が続く。関電は大阪高裁に抗告する方針。
同地裁は3月9日、住民が求めた仮処分の申し立てを認め、運転差し止めを命じる決定を出した。関電は「科学的、技術的検討を行っていない」として、決定の取り消しを求める異議と仮処分の執行停止を申し立てていた。執行停止の申し立ては6月17日、同地裁が却下している。
関電は6月の却下決定後、2基に装荷された核燃料の取り出しを表明している。4号機は8月上旬、3号機は同月下旬に燃料の取り出し作業を開始する。
高浜原発3・4号機 再び運転認めず 大津地裁
NHK7月12日 15時39分
福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機について、大津地方裁判所は「関西電力の説明では、原発の新規制基準が致命的な事故を避けるための対策として十分とは言えず、新規制基準で許可を受けたこと自体で安全性が確保されたとみることはできない」として、ことし3月に運転停止を命じた仮処分の決定に続いて、再び運転を認めない判断をしました。これにより高浜原発3・4号機は再稼働できない状態が続くことになります。
福井県にある高浜原発3号機と4号機について、大津地方裁判所はことし3月、稼働中の原発では初めて運転の停止を命じる仮処分の決定を出しました。これに対し、関西電力は決定の取り消しを求めて異議を申し立て、大津地裁の同じ裁判長が改めて関西電力と運転停止を求めた住民の双方から意見を聞く手続きを行いました。
12日の決定で、山本善彦裁判長は「災害のたびに『想定を超える災害だった』と繰り返されてきた過ちに真摯(しんし)に向き合うならば、致命的な事故を避けるための対策を講じることが必要だが、関西電力が説明した程度では、原発の新規制基準がこのような対策として十分とは言えない」と指摘しました。そのうえで、「福島の原発事故の原因に関する説明も不足しており、新規制基準で許可を受けたこと自体で安全性が確保されたとみることはできない」として、関西電力の申し立てを退け、3月の決定に続いて再び運転を認めない判断をしました。
これで高浜原発3・4号機は再稼働できない状態が続くことになり、関西電力は今の状態が長期化する可能性があるとして、来月から核燃料を取り出す作業を行うことにしています。
関西電力は決定を不服として、大阪高等裁判所に抗告する方針です。
関西電力 承服できるものではない
異議の申し立てが退けられたことについて、関西電力は「当社の主張をご理解いただけず誠に遺憾であると考えており、到底、承服できるものではありません」というコメントを発表しました。そのうえで、関西電力は「速やかに不服申し立ての手続きを行い、早期に仮処分命令を取り消していただくよう、高浜原発3・4号機の安全性の主張・立証に全力を尽くします」としています。
今後の手続き
関西電力の異議申し立てが退けられたことで、高浜原発は再稼働できない状態が続きます。
仮処分の手続きは、正式な裁判をしていると時間がかかって間に合わない緊急の場合などに使われるもので、決定が出ると、ただちに効力が生じます。ことし3月の決定で高浜原発は運転を停止しなければならなくなり、今回、異議の申し立ても退けられたため、再稼働できない状態が続きます。
関西電力が抗告すると大阪高等裁判所で改めて審理されますが、判断が覆らないかぎり、運転停止の効力は続きます。今後、大阪高裁が出す決定に対して、どちらかに不服がある場合、最高裁判所に抗告することができます。
仮処分の決定は正式な裁判で結論が示されるまでの暫定的なものとされていて、今後の判断によっては、さらに裁判で争われる可能性もあります。
滋賀県の住民の皆様に感謝いたします。
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自分の裁判官という司法での立場を掛けた判決だわな。
それにしても関西財界はこの人の事を悪口言ったんだから、どうしようもない財界人としかいいようがな。三権分立というものが何のか理解できていない人間共がこの国を支配しているということだ。まァ、トップが理解していないんだから仕方がないかな、、。
法の支配を本当のところは理解していないトップを代えよう!!
ご訂正を!
訂正させていただきました( ´ ▽ ` )ノ☆*:.。.
★福島第1原発「凍土壁」の失敗で東京五輪返上が現実味 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ 2016年7月28日)7月19日に開かれた原子力規制委員会の有識者会合で、東京電力が福島第1原発の汚染水対策の決め手となるはずだった「凍土壁」建設が失敗に終わったことを認めた。本来なら各紙1面トップで報じるべき重大ニュースだが、ほとんどが無視もしくは小さな扱いで、実は私も見落としていて、民進党の馬淵澄夫の25日付メルマガで知って慌てて調べ直したほどだ。これがなぜ重大ニュースかというと、安倍晋三首相は13年9月に全世界に向かって「フクシマはアンダー・コントロール。東京の安全は私が保証する」と見えを切って五輪招致に成功した。これはもちろん大嘘で、山側から敷地内に1日400トンも流れ込む地下水の一部が原子炉建屋内に浸入して堆積した核燃料に触れるので、汚染水が増え続ける。・・・(中略)・・・これが国際的に知れ渡れば、リオのジカ熱どころではない、選手の参加取りやめが相次ぐに決まっている。東京五輪は返上するしかないのではないか。=>それにしてもふがいない野党!=>★野党はどうして脱原発(国民の7割が賛成するテーマ)を前面にださない!!
http://www.asyura2.com/16/senkyo210/msg/304.html
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/186504
(1)競技場の予算巨大化問題でケチ=>(2)やり直し=>(3)競技場のデザイン盗用問題=>(4)エンブレムデザイン盗用問題=>(5)IOC献金不正問題=>(6)そして、日本史上前例無い、都知事の相次ぐ失脚!
★そもそもこの東京オリンピックは、核武装を狙う基地外「石原●太郎」が、フクシマ事故の被害を小さく見せるために、誘致したゴマカシイベントなのである。(オリンピック成功すれば原発・放射能問題を消せるとふんだ)逆に石原からみれば、原発・放射能問題が目立てば、脱原発となり、日本核武装が難しくなるからなんだ。★心は同じ安倍は「アンダーコントロール」とウソをついてオリンピックを誘致した。★しかしレベル7のフクシマ原発事故は、チェルノブイリと同じで、永遠に解決できない。だから、「アスリートを放射能まみれにさせられない日本以外の全ての国からの圧力」で、歴史上前例ないほど不祥事が相次ぐオリンピックなのである。呪われたオリンピックである理由は、「アスリートを放射能まみれにさせられない日本以外の全ての国からの圧力」なのである。
それにしてもふがいない野党!
★野党はどうして脱原発(国民の7割が賛成するテーマ)を前面にださない!!