fc2ブログ

米国政府がウクライナ戦争について吐いている16の真っ赤な嘘

ウクライナ紛争に関するデバンキング記事を訳してみた。想定読者は米国人だが、日本人が読んでも別に違いは無い。注は簡単なリンク以外省略したが、こちらも仲々有益な情報が含まれているので、ソースを確認したい方は元記事を当たってみることをお勧めする。似た様な記事は以前にも紹介したが、この種の嘘は何年、何十年と云う嘘の積み重ねの上に成り立っているので、今までプロパガンダに洗脳されて来た人相手に、一朝一夕に洗脳が解けるなどとは思っていない。だがこれだけ嘘が積み重なれば、論理的に考えることの出来る人であれば必ず何処かで綻びを見付けて疑念を持つ筈なので、「TVや新聞が言っていることは何かおかしいんじゃないか。本当のところはどうなっているんだろう」と思っている人達の足掛かりのひとつにでもなれば幸いだ。ひとつひとつの嘘を丁寧に解説していたらもっと長くなってしまうが、長いとそれだけ飽きる人も増えるだろうから、この記事の様に一問一答形式で手軽に読める記事で大枠を掴んで貰って、更に知りたくなった人はもっと詳しい記事等に当たってみれば良いのではないかと思う。
The 16 Biggest Lies the U.S. Government Tells America About the Ukraine War

 どんな戦争でも、最初の犠牲者は真実だ。真っ赤な嘘の実例は以下の通り。

 1)「ウクライナは民主主義である」

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、全ての野党を禁止し、第二公用語としてのロシア語の使用を禁止した。何故彼はドンバスでの何千人もの虐殺を止めると云う2019年の選挙公約を破ったのか? 選挙で彼に投票した相手に対しても? 彼が嘘を吐いたのは、言うことに従わなければ殺すとネオナチに脅されたからだろうか? それとも他の指導者達を暗殺し、彼を操り人形にしたCIAを恐れているのだろうか? 我々は全世界に核によるホロコーストを引き起こしかねない飛行禁止区域を要求する男の判断を信頼すべきだろうか? ゼレンスキーは政治的反対派の拷問と暗殺を監督している人間だ。

 2)「国家主権は神聖である」

 イディ・アミンがウガンダでジェノサイドを実行した時、国連はそれを止める為にウガンダの主権を侵害した。ウクライナがドンバスでジェノサイドを実行し、且つそれをエスカレートさせる計画を立てた時、ロシアはそれを止めた。米国は地球を核のホロコーストの縁に立たせるキューバの主権を侵害した。米国は最近の戦争で多くの国々の主権を侵害し、何百万人もの人々を殺害した。ウクライナによる少数民族のジェサイドを考えると、「ウクライナの主権は尊重されるべき」なのだろうか?

 3)「プーチンは戦争犯罪者である」

 彼が民間人の死を引き起こした戦争犯罪者だとするなら、2014年以来ドンバスで14,000人の民間人を殺害して来たウクライナのことをどう呼ぶべきだろうか? ゼレンスキーのことを戦争犯罪者と呼んでいる人は居るだろうか? 他の最近の戦争で米国によって何百万人もが殺害されているが、何百倍も酷いものだ。プーチンを戦争犯罪者と呼ぶことによって、バイデンは「戦争犯罪者と話し合うことは出来ない」と云う口実でプーチンとの交渉をストップさせており、その為にこの戦争を止めることが非常に難しくなっている。明らかに、米国はこの戦争がウクライナ人が最後の一人になるまで続くことを望んでいる。ランド研究所は、米国がアフガニスタンでアル=カイダの反体制運動を始めさせてソ連を破産させた様に、ロシアを「泥沼に嵌める」計画を立てている。

(画像は2022/02/24のロシア軍の特別軍事作戦開始以前にドンバスの2/3がキエフ軍に占領されていたことを示している。人口の1/3が境界線の標的ゾーンで苦しんでいた。)


 4)「世界はロシアの侵略を非難する」

 実際には、中国、インド、アフリカの大部分、イスラエル、ラテンアメリカの半分、及び他の多くの国々を含めて、世界の殆どはそうしていない。ロシアの二大政党もロシアの介入に反対していない(2番目に大きな政党は共産党)。

 5)「プーチンは核兵器を使用すると脅した」

 ロシアは米国と同じ政策を取っている。TASS通信の報道では、3月22日、クレムリンのドミトリー・ペシュコフ報道官は、ロシアは自国の存亡が脅やかされた場合にのみ核兵器を使用すると述べた。ロシアは「先制不使用」政策を採っていたが米国が同様にすることを拒否した為、その政策を捨てた。米国の大統領達は第二次世界大戦の終結以降、自国にとって脅威ではない国々に対して核兵器を使用すると度々脅して来た。

 6)「追い詰められれば、プーチンはシリアでそうした様に、化学兵器に訴えるだろう」

 ロシアはシリアで化学兵器を使用しなかった。ロシアはシリアの備蓄を破壊するか撤去するよう交渉した。シリアでの化学攻撃は、サウジアラビアと米国が支援する反政府勢力によって行われた。追い詰められている者が居るとすれば、CIAから偽旗作戦の訓練を受けたウクライナ人とネオナチだ。シリア報道と同じく、米国のマスコミは全く何の証拠も無しに、ロシア人を誤って非難している。シリア報道と同じく、ウクライナ領内で化学物質が放出されるとしたら、それは恐らくロシアを非難する為に敵がやったことだろう。

 米国はイラクが備蓄を破壊する以前、化学兵器をイラクに供与したが、これは1982年から83年に掛けて、何千人ものクルド人とイラン人を殺害する為に使用された。化学兵器の殺人者は米国であって、それを阻止したロシアではない。歴史は米国の偽旗作戦で溢れている。

 7)「プーチンは生物戦争に訴えるかも知れない」

 この告発は3月の第2週にメディアによって広められたが、ペンタゴンがウクライナのバイオラボに資金を提供したと云う恥ずかしい話が発覚して以来、メディアではそれ以上何も語られていない。米国は最初は、危険な標本がロシア人の手に渡らないよう破壊しなければならなかったと報告したが、後になると、標本は全く危険ではないと報告し、米国が糾弾されないようにした。どっちが正しいんだ? ロシアを非難する為に、ウクライナが偽旗作戦で病原体を放出するシナリオは、現在恐らく排除されている。ペンタゴンは米国内で機能獲得ウィルス研究を禁止された後、中国での研究に資金を提供した件について有罪だが、これはCOVID-19がラボからリークした可能性を示唆している。バイオ殺人者は2001年10月に米軍の炭疽菌株を使用した米国であって、ロシアではない。

 8)「ロシアはウクライナの民間人を標的にしている」

 ニューズウィークに拠ると、「プーチンは意図的に民間人を攻撃している訳ではない。………略4週間に亘って、キエフに向かって発射されたミサイルは殆ど無い。………破壊は可能性の極く一部に過ぎない。」バイデンがプーチン大統領を戦争犯罪で告発する切っ掛けとなったブチャでの所謂民間人虐殺は、ロシア軍が去って数日経ってから、協力者と目される者達を町から「一掃」していたウクライナ人によって実行されたものだ。

 9)「ロシアは偽旗攻撃を行うだろう」

 ロシアが標的を攻撃してウクライナを非難した証拠は無い。それどころか、ロシア侵攻の7日前に、OSCE(欧州安全保障協力機構)の監視ミッションは、ドンバスの分離主義者を非難する目的で、ウクライナが幼稚園に対して偽旗攻撃を行った証拠を提出した。殺された者は居なかったが、ドネツクに対するウクライナの砲撃は次の4日間で100倍に増加し、それがそれを阻止する為のロシアの侵攻に繋がった。産科病棟、アパート、コンサートホールへの攻撃は、偽旗攻撃、やらせ事件、または民間人が戦闘員によって人質にされた状況であった可能性が有る。或る産科病棟からウクライナ人の狙撃兵が発砲していたと云う報告も有る。解放されたマリウポリの住民達は、ウクライナの戦闘員が民間人を人間の盾として使用する為に、人道回廊を通って逃げるのを妨害していたと証言した。

 10)「プーチンがウクライナで勝てば、次はNATO諸国を攻撃するだろう」

 これは明らかに馬鹿げた主張で、ロシアは既に拡大し過ぎており、他の国を攻撃する能力は無い。ロシアはまた核戦争を望んでいない。ロシアの目的はドンバスを保護し、クリミアの承認を獲得し、ウクライナを非ナチ化し、ロシア国境近くに核ミサイルが配備されるのを阻止することだ。これらについて交渉するのではなく、プーチンの目的を誇張することによって、米国は戦争を長引かせ、ウクライナの破壊を引き起こしている。

 11)「ロシアは原子力発電所を脅やかしている」

 ロシアの兵士は、不注意または故意の被害を防ぐために、これらの発言所を「保護及び管理」するよう命じられていた。現場の写真は、ウクライナ人が最初に発砲し、ロシアの戦車を破壊、直後に2番目の戦車が撃ち返したことを示している。応酬によって訓練センターの建物が破損した。火災は原子炉の近くではなく、冷却用の電気が切られることは無かった。だが欧州のウクライナ戦争への介入を正当化する為に、恐怖を煽る誇大宣伝がやたらと行われた。

 12)「ロシアの侵略は全世界を脅やかす」

 若しロシアが、米国の核ミサイルがモスクワへ7分で到達出来る距離にウクライナに配備されることを防ぐことが出来れば、ロシアは人類に対して大きな貢献をすることになる。発射後のキャンセルが不可能な状態で「発射しなければ無駄になるぞ」と云う命令を受けて一触即発の警戒体制に置かれている米国のICBM固定ミサイルの様に、ウクライナにミサイルを置けば確認の為の警告時間が殆ど無くなる為、事故や誤算の可能性が高くなる。ふとしたはずみで終末へ真っ逆様だ。そうなれば全人類が心底恐怖していた筈だ。インドは3月にミサイル発射事故を起こして核を持っているパキスタンに着弾させたが、これは幸い弾頭を積んでいなかった。プーチンは2020年に、今後接近するミサイルは全て核ミサイルと見做すと警告し、接近するミサイルが命中しロシアの抑止力が破壊される前に、ロシアが報復発射することを要求した。

 地球を脅やかしているてるのは米国とNATOであって、ロシアではない。事実は次の通りだ。

 1)レーガン大統領は、米ソ両国が全ての核兵器を廃棄する条件として、米国が宇宙での「スターウォーズ」ミサイル防衛システムの配備を諦めると云うゴルバチョフ大統領の申し出を拒否した。
 
 2)クリントン大統領は、米国がルーマニアにミサイル基地を設置しないことと引き換えに、大規模核軍備を各自1,500発に削減し、他の全ての核保有国に全ての核兵器の廃絶を交渉するよう求めると云うプーチン大統領の申し出を拒否した。
 
 3)ジョージ・W・ブッシュ大統領は1972年の弾道弾ミサイル条約から離脱し、ルーマニアにミサイル基地を設置した。トランプ大統領は、ポーランドに別のミサイル基地を設置した。

 4)ブッシュ大統領は2008年に、オバマ大統領は2014年に、ジュネーブで開催された合意に基付く国連軍縮委員会に於て、宇宙兵器の禁止を求めるロシアと中国の提案に関する如何なる議論も妨害した。

 5)オバマ大統領は、プーチン大統領からのサイバー戦争禁止条約の交渉の提案を拒否した。

 6)トランプ大統領は米国を中距離核戦力全廃条約から離脱させた。

 7)クリントン大統領からバイデン大統領に至るまで、米国は1992年の包括的核実験禁止条約を批准していないが、ロシアは批准している。

 世界を脅かしているだけでなく人類全体を永遠に脅かしているのがロシアではなく米国であることに、これ以上疑問の余地が有るだろうか?

 13)「ロシアのニュースは統制されているが、米国には『報道の自由』が有る」

 米国の報道機関はウォール街の億万長者オリガルヒが所有しており、彼等が所謂ジャーナリスト達に報道すべき台本を与え、TVのリポーター達を利に聡いカネで雇われた役者に変えている。米国のメディアは、過去の米国の戦争(ヴェトナム、イラク、シリア、ガザ、イエメン、アフガニスタン)を見れば判る様に、ペンタゴンよりも危険で好戦的であることが証明されている。今やこれらの億万長者達はソーシャルメディアを検閲している為、私達は個人的な調査を行う際にも検閲されている。米国はTASS通信やロシア・トゥデイ(RT)等のロシアのメディアを閉鎖し、米国民が反対側の意見を聞き、誰が嘘を吐いて誰が真実を語っているかを自分の頭で判断することを邪魔した。真実を語っているのであれば、米国は何を恐れているのだろうか? ピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストのカール・バーンスタインに拠ると、CIAはNYタイムズとワシントン・ポストを手の内に収めている。

 14)「ロシアは米国へのサイバー攻撃を計画している」

 ロシアは、情報セキュリティに関して全ての国との対話と協力に対して開かれた儘であり、米国も例外ではない。クレムリンのアンドレイ・クルツキフがニューズウィークに語ったところでは、「この様な多国間サイバー計画に関するモスクワのヴィジョンには、ICTを武器として使用しないと云う一連の義務が含まれています。」クルツキフがデジタル領域でワシントンと協力しようとした4月の会議はこの点で重要だったかも知れない。

 15)「ロシアは子供を殺している」

 この数字は、NATOを戦争に引き摺り込みたいウクライナによる他のあらゆる誇張と同様に、誇張されている。米国やイスラエルによる意図的な子供の殺害とは異なり、あらゆる子供の死亡は偶発的なものだ。イラクで50万人の子供達を餓死させた米国の制裁に価値が有るかどうか尋ねられた時、マデレーン・オルブライトは、は「イエス」と答えた。2014 年のイスラエルの「境界防衛作戦」で、 イスラエル軍は2,200 人のパレスチナ人を殺害したが、その内80%以上が民間人で、その1/4近くが子供だった。

 16)「ロシアは戦術核兵器を使用するかも知れない」

 ロシアは通常爆薬でキエフを焼け野原にすることも出来たが、そうしなかった。何故今更核兵器を使う必要が?
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村 人気ブログランキング
良ければクリックをお願いします。
最新記事
カテゴリ
リンク
最新コメント
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR