英国のパンデミック政策を歪めた、ジャーナリストが運営し、諜報機関と連携する作戦(要点)
英国のCOVID-19「対策」が科学とは関係の無い所で行われている件についての、グレイゾーンのキット・クラレンバーグ氏の記事から要点を抜き出してみる。
The journalist-run, intelligence-linked operation that warped British pandemic policy
英国のCOVID-19「対策」を決定するSAGE(Scientific Advisory Group for Emergencies/緊急事態の為の科学諮問グループ)が、科学に基付いてではなく科学を無視して政策を決定したことについてはこれまでも何度か触れて来たが、SAGEとは別に、2020年5月に設立された怪しげなロビー活動グループ、iSAGE(Independent Scientific Advisory Group for Emergencies/緊急事態の為の独立科学諮問グループ)なるものが存在し、英国の世論に大きな影響を与え、非科学的なゼロCOVID政策を熱心に推奨して来た。この紛らわしい名称は意図的に選択されたもので、注意深く無い市民は彼等の声が政府の見解を代弁していると誤解した。複数のメンバーがSAGEのメンバーも務めていた為に混乱は更に拡大し、疫学・ウイルス学・公衆衛生管理等の知識や資格を持っていない人々の私的な意見に過ぎないものが、屢々権威有る専門家の声として誤って広められた。
2021年7月からメディアによってこの謎の組織の調査が行われたが、その結果、iSAGEの設立には The Citizens と呼ばれる別の謎の組織が関与していたことが判明した。これを率いているのはガーディアンのコラムニスト、キャロル・カドワラードで、Brexit投票にロシアの工作員が干渉したと云う全く裏付けの取れてない主張を行って、英国版ロシアゲート事件を作り出した張本人。PR企業 Firstlight Group 代表ザック・キングはiSAGE創設者サー・デヴィッド・キングの息子だが、ザックとカドワラードは「マスコミ問題の処理」を担当し、iSAGEの行動科学者が自身の活動にメディアを巻き込みたい時は、両者が協力した。The Citizens は2020年6月にクラウドファンディングを募って6万ポンド(約一千万円)を調達したが、この資金調達の不透明さには内部からも懸念の声が上がっていた。寄付金の使途目的は「科学をフォローし続ける」と云うだけで、具体的に何処に流れるのかは不明。
The Citizens は自称民主主義促進組織ルミネートから莫大な寄付を受け取っているが、2018年に創設されたルミネートは諜報機関と繋がりのアル米国のオリガルヒ、ピエール・オミダイアのグローバルなプロパガンダとレジーム・チェンジ・ネットワークの一部。ルミネートは2020年に The Citizens に「本当の Facebook 監視委員会」の為に15万ドル、「政府とビッグテックに責任を持たるインパクト・ジャーナリズム」の為に30万ドルを寄付している(現在はその記録は削除されている)。 カドワラードはフォード財団からも寄付を受け取ったと発言しているが、この記録は公式ウェブサイトには記載されていない。オミダイアの個人資産は2020年3月から7月の間に90億ドルも激増したが、これはロックダウン政策により主要な成長産業となった教育工学、デジタルヘルス、オンラインコンテンツへの広範な投資のお陰。ルミネートは2021年に更に30万ドルを寄付した。
The Citizens の公式サイトはずっと「構築中」になっていて全くやる気が感じられないが、にも関わらず、元MI6のスパイで元FBI請負業者のクリストファー・スティールの専用プロフィールを特集していた。ザック・キングはスティールが The Citizens や iSAGEで積極的な役割を果たしたことは無いと主張しているが、「必要に応じて呼び出すことの出来る無償専門家アドヴァイザー・ネットワークの一部」であることは認めている。
iSAGEが発足した2020年3月、JBC(Joint Biosecurity Centre/共同バイオセキュリティ・センター)なる別の組織が立ち上げられており、これは2003年に設立された共同テロ分析センターのシステムをウィルスの拡散追跡に応用したもの。最初は次期MI6長官と目されていたトム・ハードが率いていたが、彼は直ぐ内務省のテロ対策に映り、政府通信本部の上級工作員クレア・ガーディナーが後を襲った。その後英国の公衆衛生部門は、英国公衆衛生庁が健康安全保障局(JBCはその下位部門)に置き換えられたことによって安全保障部門に乗っ取られた。JBCはその構成員・会議の議事録・データ・分析・議論全てが非公開であるにも関わらず、何時でも説明や警告無しに、完全なロックダウンではないにしても様々な制限を課す権限を保持している。2020年10月に英国会でこの秘密主義を終わらせ情報を公開するよう求める動きが有ったが、政府はこの要請を却下した。
ガーディナーは2021年6月に正式な発表無しに辞任したが、それ以降誰がこのポストに就いているのか今だに不明。英国のCOVID-19「対策」に重要な影響を及ぼす政府機関を誰が率いているのか、一般の英国民は知らされていない儘だ。
The journalist-run, intelligence-linked operation that warped British pandemic policy
英国のCOVID-19「対策」を決定するSAGE(Scientific Advisory Group for Emergencies/緊急事態の為の科学諮問グループ)が、科学に基付いてではなく科学を無視して政策を決定したことについてはこれまでも何度か触れて来たが、SAGEとは別に、2020年5月に設立された怪しげなロビー活動グループ、iSAGE(Independent Scientific Advisory Group for Emergencies/緊急事態の為の独立科学諮問グループ)なるものが存在し、英国の世論に大きな影響を与え、非科学的なゼロCOVID政策を熱心に推奨して来た。この紛らわしい名称は意図的に選択されたもので、注意深く無い市民は彼等の声が政府の見解を代弁していると誤解した。複数のメンバーがSAGEのメンバーも務めていた為に混乱は更に拡大し、疫学・ウイルス学・公衆衛生管理等の知識や資格を持っていない人々の私的な意見に過ぎないものが、屢々権威有る専門家の声として誤って広められた。
2021年7月からメディアによってこの謎の組織の調査が行われたが、その結果、iSAGEの設立には The Citizens と呼ばれる別の謎の組織が関与していたことが判明した。これを率いているのはガーディアンのコラムニスト、キャロル・カドワラードで、Brexit投票にロシアの工作員が干渉したと云う全く裏付けの取れてない主張を行って、英国版ロシアゲート事件を作り出した張本人。PR企業 Firstlight Group 代表ザック・キングはiSAGE創設者サー・デヴィッド・キングの息子だが、ザックとカドワラードは「マスコミ問題の処理」を担当し、iSAGEの行動科学者が自身の活動にメディアを巻き込みたい時は、両者が協力した。The Citizens は2020年6月にクラウドファンディングを募って6万ポンド(約一千万円)を調達したが、この資金調達の不透明さには内部からも懸念の声が上がっていた。寄付金の使途目的は「科学をフォローし続ける」と云うだけで、具体的に何処に流れるのかは不明。
The Citizens は自称民主主義促進組織ルミネートから莫大な寄付を受け取っているが、2018年に創設されたルミネートは諜報機関と繋がりのアル米国のオリガルヒ、ピエール・オミダイアのグローバルなプロパガンダとレジーム・チェンジ・ネットワークの一部。ルミネートは2020年に The Citizens に「本当の Facebook 監視委員会」の為に15万ドル、「政府とビッグテックに責任を持たるインパクト・ジャーナリズム」の為に30万ドルを寄付している(現在はその記録は削除されている)。 カドワラードはフォード財団からも寄付を受け取ったと発言しているが、この記録は公式ウェブサイトには記載されていない。オミダイアの個人資産は2020年3月から7月の間に90億ドルも激増したが、これはロックダウン政策により主要な成長産業となった教育工学、デジタルヘルス、オンラインコンテンツへの広範な投資のお陰。ルミネートは2021年に更に30万ドルを寄付した。
The Citizens の公式サイトはずっと「構築中」になっていて全くやる気が感じられないが、にも関わらず、元MI6のスパイで元FBI請負業者のクリストファー・スティールの専用プロフィールを特集していた。ザック・キングはスティールが The Citizens や iSAGEで積極的な役割を果たしたことは無いと主張しているが、「必要に応じて呼び出すことの出来る無償専門家アドヴァイザー・ネットワークの一部」であることは認めている。
iSAGEが発足した2020年3月、JBC(Joint Biosecurity Centre/共同バイオセキュリティ・センター)なる別の組織が立ち上げられており、これは2003年に設立された共同テロ分析センターのシステムをウィルスの拡散追跡に応用したもの。最初は次期MI6長官と目されていたトム・ハードが率いていたが、彼は直ぐ内務省のテロ対策に映り、政府通信本部の上級工作員クレア・ガーディナーが後を襲った。その後英国の公衆衛生部門は、英国公衆衛生庁が健康安全保障局(JBCはその下位部門)に置き換えられたことによって安全保障部門に乗っ取られた。JBCはその構成員・会議の議事録・データ・分析・議論全てが非公開であるにも関わらず、何時でも説明や警告無しに、完全なロックダウンではないにしても様々な制限を課す権限を保持している。2020年10月に英国会でこの秘密主義を終わらせ情報を公開するよう求める動きが有ったが、政府はこの要請を却下した。
ガーディナーは2021年6月に正式な発表無しに辞任したが、それ以降誰がこのポストに就いているのか今だに不明。英国のCOVID-19「対策」に重要な影響を及ぼす政府機関を誰が率いているのか、一般の英国民は知らされていない儘だ。
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