VimConf 2024に参加した感想と今年のふりかえり

年の瀬の大晦日にこの記事を書いています。 つらつらと今年のことも含めて書いていたら長文になってしまいました。

書いてあることを最初に要約すると

  • この一年はコロナ禍時時期に比べてアクティブにできたことがあった
  • いろんな人とお話しできてよかった
  • VimConfに参加して最高でした

ってことが書いてあります。

VimConf 2024が開催されるまでのできごと

前回はコアスタッフとしてVimConfに関わらせていただきましたが、コロナ禍になってからは個人的な事情もあってコアスタッフから離れました。

guyon.hatenablog.jp

VimConf Tinyの参加レポも書いていなかったということも思い出して、今、そこからふりかえっています。

いち参加者としてまた楽しみたいなと思って、久々に開催されたVimConf Tinyでは個人参加をしました。当日はセッション内容をゆったりと聞いて、懇親会ではお久しぶりな方々とゆったりお話をしたりして、それもすごく楽しかったです。

コロナ禍でそうした機会が減っていたなか、ゴリラさんの発表で「もっと勉強会やコミュニティが増えていくといいな」と語られていて「いい話をするなぁ」と思ったのと同時に、自身がVimを使い出してから好みや設定が整ってからは変化が少なくなったということや、コロナ禍も相まってリアルなコミュニケーションを主体としていたYokohama.vimも随分と開催していないことも思い出しました。

Tinyが終わってしばらく経ったある日、vim-jpのslackでemteeさんが「熱々の小籠包を食べたい」という何気ないつぶやきから、「横浜の中華街でYokohama.vimをやりましょう!」と機運が高まり、2023年の12月に開催できたのは、きっと自分にも周りの方にもVimConf Tinyの余韻が残っていたからで、勢い力って大事ですね。

そんなこんなで開催したYokohama.vimはとても楽しくて、場づくりくらいしかできなかったけど、やってよかったなと思えました。コロナ禍前はTwitterで見かける顔ぶれだと思ったのが、今はvim-jpのslackで見かける顔ぶれと感じるようになったのは、自分が投稿をする場所だったり日頃から接しているツール、ライフワークがここ数年で随分と変わったからかもしれません。

2024年の7月にはIKさんが「目黒.vimとか横浜.vim開催の時に顔出せればいいなと思ってます!」と、つぶやいているのを教えてくださって、Yokohama.vimを開催しました。

ここ数年まったく開催していなかったのに、数ヶ月後に開催できてなんてなんということでしょう! そこでも参加者の方々から「開催してくださりありがとうございます。楽しかったです。」と言ってもらえて、「いやいや、楽しませてもらったのは自分です」なんてことを思っていました。

IKさんに誘われて二次会的に元町のカフェでお茶をして、懐かしい話(IKさんが学生の頃に出会っていたので)をしたり、社会人になってからの出来ごとや心境を聞かせてくれました。 コロナ禍になった時「最近どう?」みたいなDMをしようかなと思っていたんですけど、リアルに会ってお互い伝えたかったことが言えるまで溜めておいてよかったなぁと。職場の上司や同僚など環境にも恵まれているようで、すごくやる気に満ち溢れている漢になっていて、刺激を受けました。

この7月開催の会で tomoyaさんから vim-jp radio に関する小話を聞かせていただき、初回放送をわくわくしながら待っていたのでした。今思えばこういう機会があったからそういう楽しいことにも巡り会えたんじゃないかなと。

そして、秋が深まりVimConf 2024が開催されるというアナウンスがありました。

VimConf 2024 開催にあたって

前置き

前置きが長くてすいませんでした。なにしろ数年ぶりのブログ記事なのでもう少し前置きを・・・ とう冗談はさておき、ブログ記事を書かなくなってしまったのは幾つかの理由があって、そのあたりにも少し触れておこうと思います。

「実は私、転職していました!」ということをこのブログにははっきり書いてなかったんですよね。VimConf 2018と2019でプラチナスポンサーをした「アットウェア」という会社に15年前に入社しました。

会社ブログに経験したことを書いたり、社内Qiita的なのがあって駄文はそこに書くことが多くなりました。そうやって書くネタが減ってしまったのと、IT系とは別趣味の個人ブログも書くようになったり、2016年のふりかえりエントリーを下書きに入れたまま年を越してしまい、めっきりとこちらのブログに書くことが減ってしまいました…

VimConf 2024のことを書きたくて、さっき、2016年のふりかえり記事を公開して、今こうしてふりかえり記事を書いています!

気持ちよく VimConf 2024 当日を迎えるために

VimConfのスポンサーをしたいと言い出したのは自分で、その想いは会社のブログに書きました。もしよければ見てください。

www.atware.co.jp

社内のことはさておきとして、2019年にコアスタッフをしていた時に私が担当をしていた「名札づくり」について、5年ぶりに当時のことを思い出しながらゴリラさんと引き継ぎのやり取りをしました。

コンセプトや自動化を含めたワークフロー的なものをまとめたスライドを作ってあったので、それで解説しながらローカル環境で再現させたものでデモし、当時使っていたコードと一緒にお渡ししました。

スライドからワークフロー言及部分を一部抜粋

しばらく経ってから、ゴリラさんから「うまくいきました!」と一報を受けて、小さくガッツポーズしました(笑)

そんなこんなで、会社でやることもやったし、個人でもやることやったという状況にできて、当日を安心し迎えることができました。

VimConf 2024 の感想

感想まで辿り着くのに長くなりました。 午前中の基調講演はあっという間という表現が適しているというくらい、聞き入ってしまいました。 OSSって継続して提供され続けるというのも、ひとえにメンテナーの方々あってのことなので、使い続けられる有り難みが身に沁みました。

午後のセッションも面白く、同じようなシチュエーションになったら真似してみたいテクニックや考え方もありました。「Switch between projects like a Ninja 🥷」で紹介してくださっていた、session機能は自ら意識的に使ったことなかったなと。発表はイメージができるように話してくださっているから、聴いていると「これは便利そう」と、真似したくなるんですよね。実際に試してしっくりきたり、何度も使い続ければそのまま設定や使う習慣が残っていき、頻繁に使わなければ忘れてしまうことも私は多かったので、今の自分には使う意識をもって手数を増やすのが大事だなと感じました。

そうやって、午後もあっという間に時間が過ぎて、楽しいLTも終わって懇親会になだれ込みました!

懇親会では「話題のネタにどうぞ」と渡されたカードにあった「あなたのお気に入りの設定」という会話で、自身でもなんとなくわかっていたけど、あらためて実感したことがありました。

自身のvim設定はかなり前に落ち着いてしまい、仕事や個人で使っているパソコンを変えるタイミングで、プラグインを少し入れ替えることはあるのですが、自身が基本としているキーマップはあまり変えず、設定がデフォルトなのか、それとも自分が設定したものなのか忘れてしまうほど、馴染んでしまっています。

以前は「環境ポータビリティ」という思考でサーバー上でも自分の環境を再現したくなっていましたが、今はサーバーにログインしない開発環境や運用環境が多くなり、ローカル環境で整えばそれでよしという、落ち着き(?)具合になっています。

パソコン移行時もクリーン・インストールしていた派でしたが、最近は丸っとそのまま環境を引き継ぎ、その都度ローカルでちょいちょい手直しをして、GitHubのconfigリポジトリにはpushせずじまいとなっていました。

Vimを設定の注ぎ足しで使い続けてきたんだけど、Neovimに乗り換えて設定も0から作り直すのも面白いかもなと思って、来年は私物のパソコンで環境を変えてみようかと。

また、懇親会ではお久しぶりな方にご挨拶できたり、声をかけていただけてうれしかったです。 ゆっくり話すには時間が足りませんでした。まぁ、これくらいが名残惜しくていいかもしれないですね。二次会では5人で秋葉原の飲食店へ、そこで今回の発表者でもあるdisuzuさんと隣席になりました。ここ数年のVimConfでは懇親会や会場でお話しする機会がなくて、面識もそこまであったわけではなかったのですが、Yokohama.vimを初めて開催した1〜3回目あたりで参加していただいた時のこと話したら覚えていてくださり感謝です。二次会ではVimの話だけでなくそれ以外の日常の話題もあって、自分だけでなく、みなさんそれぞれが色んなチャレンジや領域で頑張っているんだなぁと刺激を受けました。

Tinyから2024年にかけてのVimConfは自分にとっては地続きで、人と実際に会ったあとの連鎖反応で何かが起こるという連続で楽しい期間でした。そういった流れで、VimConf当日に次回のYokohama.vimをする機運が高まって、実際に翌月の2024年12月にまた開催できたのも驚きで、実際に熱量があるまま、お話を聞けたりして楽しかったです。

来年は自分が今やっていることを形にして、自分から楽しい話をできるといいなぁ。 読んでくださりありがとうございました。

VimConf 2018のスタッフになってみて

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VimConf 2018の裏方をやってみて感じた事や想い出をいくつか紹介したいと思います。

私がスタッフになったのは夏休み明けでした。

GitLabのIssueで作業とTODO管理をしてスタッフ向けのSlackと必要に応じてハングアウトを使ってコミュニケーションが行われていました。

仕事を抱えながらなので、各自の業務状況によりますが、Slackの反応は一次リアクションや意思決定力はとても早いように感じた事を覚えています。

また、前年の経験を活かして、スタッフ数が少ないという点を基本コンセプトを確かめることで、無理をして個人負担が大きくなりすぎないように、何かができなくなるよりもコンスタントに目的に進めてけるようにしていました。(全部に究極を求めすぎないように)

CFPの採択で燃え尽きる

平日夜に会場周辺のとある場所に集まり、自分たちがVimConf 2018をどうしたいか・ビジョンを(いい意味で)ぶつかり合わせました。 特にCFPは各自が内容を目に通したうえで、最初に各自が絶対に聞きたいCFPを1つ選び「なぜならば」と語りだし、採択の決め方はここでは差し控えますが、自然とPros/Consの話題になったり、選び方やセッションの流れや題材の偏りなどを意識した検討、セッション時間や時間割、気づけば2〜3時間が経っていました。

今回はCFP数が多くはなかったから、逆にひとつひとつのCFPに対して深く精査できたように思います。

CFPを通して着眼点や何を伝えたいか、発表がどうなるかまでイメージできるのがベターで、フリーフォーマットでも書き方に個性があることがわかりました。

CFP採択はどんなVimConfにしたいかに直結してくるので、熱くなり発表者に併せて、タイムテーブルと枠ができあがってくる頃が熱さマックスで、一番心に残っているシーンでした。

チケット販売開始

チケット販売サービスを使ってEarly birdとStandardチケットを売り出しましたが、購入者の反応や売れ行きがどのようになるかはドキドキものでした。Early birdに至っては販売30分で完売してしまい、事前にあれこれ考えていたことは杞憂となりました。逆に嬉しい悲鳴というか、購入したいと考えていた方に機会を提示できるか?ということで、Standardチケットの販売日と時間帯も検討を重ねた末に決めました。

Standardチケットは即日完売せず、数日で過半数が売れ、さらに残り少なめの状態で1週間〜2週間かかって売り切れるという結果になり、購入機会とスタッフとしても色んな意味で安心できた販売(と完売までの)スケジュールでした。

チケットが売れていく様子はとても盛り上がり、購入したというツイートがあると喜んでいたのはご想像のとおりです。興奮したなぁ。

名札づくり

当日までのTODOがたくさんあるなかで、私が引き受けられそうなものを選んだのですが、これが以外とでかいタスクとなりました。

チケット購入フォームから画像アドレスを記入していただいたのですが、そもそもhttpから始まらないものや、リンク切れ、画像は参照できるものの、curlでダウンロードできないURLなども存在しました。

チケット購入情報を元にスクリプトで画像取得やリサイズなどを行うなどして、デザインに合わせた配置など、それなりに手をかけて仕上げました。200人規模の名札を昨年は手動でやったらしく、とてもきつかったということを聞いていましたので、バリアブル印刷(年賀はがきのような差し込み印刷)を使って、参加種別や名前と画像を変更できるようにしました。

このあたりのやり方や苦労は別の機会でもご紹介できればと思います。

当日のバタバタ

びっくりしました。時間のなさに。 スタッフが会場入りできるのが朝9時で、当日の受付開始が9時30分ということで、準備が完全ではない中、列ができはじめました。

参加者のチケット販売システムのアプリから、QRコードを読み取って名札を渡し、ノベルティを渡すという作業のはずが...

  • 馴れていなくてQRコードを手早く読み取れない
  • 読み取り後にチケット番号と名札に印刷したコードのマッチングがわかりずらかった

など想定外のことがおこり動揺しました。チケット順で渡しやすいように並べてあった名札が渡しきれず、名札を渡す作業が詰まってしまうとオープニングに間に合わなくなってしまうので、壇上に並べて配布するという昨年の手法をとらざるをえませんでした。

ノベルティ詰めでもあったことなのですが、何も考えずに流れ作業でやる為には、ある程度馴れと自己組織化が必要で、圧倒的に余裕がなさすぎでした。

これは、来年への課題持ち越しとなりました。

最後に

まだまだ、エピソードはたくさんあって書きたい事が山盛りなのですが、ひとまずこれで区切ります。 続編があるかもしれないですし、ないかもしれない。。。

無事終えてやっと一息つき、このエントリーを書く事ができました。

みなさんが席に座ってツイートしてくださった感情や場の空気感、最高でした! 来訪者の皆さん、関係各位の皆さんどうもありがとうございました。

参加者レポートエントリー拝見しました。「私も何かできれば」と書いていた、そこのあなた!! そのうち、現スタッフが来年に向けてお声掛けするかも知れませんよ。(笑

スタッフは個人の時間を使ったり、周りの理解も得てできることでした。大変さもあった以上にやりがいもあったし、いい機会に恵まれました。今年やって本当によかったです。

では、お疲れさまでした〜。

第13回 クラウドネイティブアプリケーション実例とコンテナによるマイクロサービス管理ハンズオンを開催しました

今回はDockerの執筆やリモートワーカーで話題のASAにハンズオンをしていただきました。

ykcloud.connpass.com

【セッション1】クラウドネイティブアプリケーション実例・Prefer Cloudのアーキテクチャ

www.slideshare.net

浅海さんによるプラットフォーム戦略の話を聞きました。 攻めと守りというキーワードがあったように、割り切っている所やなぜそのなプロセスをとっているのか、という考えが良く伝わってきて、積み重ねられてきた試行錯誤の取り組みの賜物ですね。

仕事のやり方という視点でもとても参考になりました。

【セッション2】コンテナによるマイクロサービス管理ハンズオン

qiita.com

こちらの記事とスライドをベースにハンズオンを体験しました。 実行環境であるGCPのアカウントを作成する所から2時間強でコンテナでクラスターを作るというところでやりました。

なにがすごいかっていうと、「オレDockerを扱えてる。Kubernetesべんり!!」とわかった気になるようなハンズオンで最後まで時間内で破棄するところまで持っていけている、この感覚。

ASAさんの「実行中に余談なんですけど実はGCPは・・・」というお話は、普段AWSしか使っていない人から見てすごく面白い話しでした。

現在ある書籍も執筆しているそうで、楽しみです。

当日はこんな感じでした

togetter.com

その中でも印象に残ったことを

GCPは普段使っていなかったけど。Dockerということに関してはかなり便利そう。マルチリージョンの考え方をプロジェクトで切っている辺りなど普段AWSを使っている人からすれば新鮮でした。AWSだとリージョンを跨ぐのは考えることも多いけど、GCPだとすごく簡単というところは知っておきたいポイントですね。

ASAさんは広報だったんですね。研究職かと思っていました。 かなり技術寄りでエバンジェリストとも少し違うしブランディングとも違う。 各会社個性ある広報がいるというのがある意味会社のカラーと言ってもいいかもしれないなと思いました。

【LT】 Terraformでオーケストレーションを統一する

www.slideshare.net

私の方から、妻がインフルエンザで寝込んでしまいお蔵入りとなっていたネタを、急遽飛び入りで発表させていただきました。 Terraformを知っている方は参加者の1/3〜半分程度でした。実際にどれくらいの方が使われているのかは聞きそびれてしまいました。。。

こういう、クラウド利用やこれからのシェア系の話しってどこまで信頼していいものなんでしょうかね?周りではパブリッククラウドの話しばかりが目立つのですが、同じ方向に興味を持っている人の集まりなので気づきにくいだけとも言えますし、実際にプライベートクラウドやオンプレと繋ぐって話しは仕事でよく聞きます。OpenStackをユーザ側としてやることなった経験もし、あながち宣伝要素が高いとは言えないの気もしてきました。

最後に

浅海さん、阿佐さんとも話しが面白いのであっと間に時間が過ぎてしまいました。発表とハンズオンどうもありがとうございました。 次回以降もコンスタントに開催していきたいと考えているので、自身でも楽しんでいきたいです!

一時ファイルを作らずにコマンドライン引数でGitHub上のVim scriptを読み込んでVimを起動する

怠慢すぎるVimをチョット便利に活用する方法をメモがてら紹介します。

Vimの設定をしていないサーバのシェルでファイルの名前を変更しようと思った時に、renamer.vimで手軽にしてしまおうかなと思ったことです...

前提

  • 設定ファイルを書かないLinux環境である
  • Vim scriptを配置したり消すのさえも一時的すぎて面倒くさいと感じる時

ワンライナー

$vim -S <(curl -s https://raw.githubusercontent.com/vim-scripts/renamer.vim/master/plugin/renamer.vim)

renamer.vimとは

renamer.vimはファイルのリネームがVim上でテキスト修正した結果で反映できる、ちょっと便利なプラグインです。

使い方

  1. :Renamerで開始
  2. Vimで手動でファイル名を変更(正規表現置換とか文字編集を行う)
  3. 編集したファイルはシンタックスハイライトが変更され、直感的にわかる。
  4. :Renでファイル名変更反映

今は、他にもファイラーとして使える多機能なプラグインが存在しているので、本格的に使うならそっちを使った方が良いと思います。

2016年ふりかえり

今年もふりかえりをしてみたいと思います。 その前に去年どんなことがあったのかを見たら「アクティブな年だった」と書いてあった。 コミュニティ活動もがんばっていたようである。

guyon.hatenablog.jp

ということで、今年。

総括

今年は特に仕事が面白い一年でした。

継続性がキーワードだったのかも。社内ナレッジサイトでコツコツエントリーを書きつつも、個人のブログも定期的に書いたし、仕事でも継続性を持って取り組む事ができました。

エンジニアリング的なプロジェクトでは新規リリースものに幾つか関わり、新しい技術要素を導入し試行錯誤しました。 アジャイルの経験やクラウドの経験、アプリケーション開発の経験など、そして様々な失敗経験、そんな過去の経験が積み重ねがあって今に至っているわけですが、それがじわじわ効いてきて、ようやく個性で貢献できるようになってきたのかもと。

いつもながらこういう事ができる環境があるって恵まれているなぁと思います。

コミュニティ活動

Yokohama.vim

秋頃にVim8リリースに合わせてYokohama.vim#8を開催しました。

yokohamavim.connpass.com

告知期間が短かったにも関わらずたくさんの方に来ていただいて、Vim8のウォークスルー解説を聞いて一歩ずつVimも歩んでいるんだということを実感しました。思い起こせばVimとはもう10年くらいの付き合いので

軌跡を表現したスライドを映そうとしたら、Keynoteからばっさり消えてしてしまってことには衝撃でした。

よこはまクラウド勉強会

主催をしているこちらの活動は少し停滞してしまったように感じてます。 というのも、こちらは主催を一人でしているわけでなく、気ままに開催してるYokohama.vimというよりコミュニティっぽいからからそう思うのかもしれません。

昨年が勢いで定期的な開催を維持できていたことが、一度停滞ムードになると個々の日々活動していることが優先になってしまい、自身でも「この流れはやばいな」と思いつつも、止められなかったことを反省。自分のペースではなく人に合わせる形になってしまってました。

Reactive Streamsの回はかなり深いところまで言及されていたので、次回も別テーマであそこまで濃い内容で突っ込めるか、パワーを出せるかがこれからの活動のキーになるかも。

ykcloud.connpass.com

  • 第12回 OFP & OFAD Deep Dive with Reactive Streams
  • 第11回 モクモクとクラウドサービスを使った横浜っぽい何かを作る

お仕事

今年は仕事でAWS周りのことを中心に複数のプロジェクトに関わりました。 技術要素的には、Terraform、Ansible、AWS CodeDeploy、ServerSpecを使って、B/Gデプロイメントを本格的に導入したり、その過程でAnsibleSpecにコントリビュートをしました。また、OpenStackにも手を染めることに...

AWSとAPNパートナーを結ぶためにビジネスプランを書き上げたり、社内でAWSを自由に使えるための仕組み化をしたり、AWS Cloud Roadshow 2016 札幌というカンファレンスのナイトイベントセッションで発表する機会をいただき、多種多様な仕事をバランス良くができました。

guyon.hatenablog.jp

また、昨年から私が中心になって企画実施させいただいた、Scala先駆者インタビューはフィナーレを迎え感慨深いものがありました。このことについては別途、会社のブログで言及したいと思うので個人のブログでは、「やりきった!!」ということを書いておこうと。。。

個人的な興味

GTD

2016年はついにデビッド・アレンに会った!!これに尽きます。

guyon.hatenablog.jp

実用的なプラクティスを確立させるために、まずはInboxZeroを目指しました。 社内目標ツールにも記載し毎日のアクティビティとして記録すると、余裕で身についたので、「日々の積み重ねってすごいね」と。

Active InboxのUIが変更になり、Waiting Onが使いやすくなり効果を発揮しやすくなった マインドスイープが相変わらずの課題でリズムよく定期的に行えていません。

今年よくわかったことは、心を穏やかな状態でやる気を出しまくる為の引き出し方。「心理的安全性」が世の中で言及され、生産性とモチベーションに大きく左右するというのはすごく同意で、心理面でもGTDがパーソナルとして実用的にいい効果がでた年でした。

来年にむけて

MacbookProを買って普通のことができるようになったので、夜に時間を確保して没頭したい。 仕事は今の延長でやっていれば楽しい状況がつくれそうなので、やりがいある方に倒していって楽しんでいく。

Macbook Pro 2016 の TouchBar を活用できるようにMacVimをセットアップしてみた

Vim Advent Calendar 2016はすでに埋まっているのでエア参加の気持ちで、今回はTouchBarを使うためのMacVim初期設定あたりを紹介します!

先月、Macbook Pro 2016 の TouchBarを購入してインプレッション体験的な続編となります。

guyon.hatenablog.jp

残念感よりもTouchBarが少しでもいいなと思えるに、MacVimでTouchBarを活用できるようにしてみます。

  • MacVimのKeymapで使いそうなものをそれっぽく割り当ててみた
  • 文字や描画でFnキーよりもあえて視覚効果や欲望を与えれるように
    • キーマップ割り当て忘れてしまう問題(Fいくつだっけ?って覚える必要がない)
  • 連打系とトグル系とランチャーの3つくらいに分類
    • 娯楽エッセンスも注入
  • ボタンの広さや左側・右側もレイアウトして指定し使いやすく
    • ランチャー系は左
    • 連打系は右
    • トグルは真ん中
  • ESCは常に表示

完成イメージ

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MacVimのインストール

github.com

最新版をインストールします。 ひとまずvimrcなどの設定ファイル関係のファイルはごそっと旧環境から移行してきました。

パッケージマネージャなどでプラグインをインストールします。

フォントのインストール

フォントをインストールします。

Rickyがメンテナンスの関係で公開されなくなったと記憶していたので、こちらのサイトを参考に合成フォントとしてRicty Diminishedをインストールしてみました。

tech.pjin.jp

$brew tap caskroom/fonts
$brew install Caskroom/cask/xquartz
$brew tap sanemat/font
$brew cask install font-ricty-diminished

gvimrcを設定する

でか文字が好きです。

if has('win32')
    " Windows用
elseif has("gui_macvim")
    " Ricty Diminishedを利用する
    set gfn=Ricty\ Diminished\ Regular:h24
    set gfw=Ricty\ Diminished\ Regular:h24
elseif has("gui_mac")
elseif has('mac')
elseif has('xfontset')
endif

" TweetVimでアイコンを表示する
let g:tweetvim_display_icon=1

TweetVim周りの設定

MacVimでIconを表示するためにImageMagickをインストールする必要がありました。 OS X Sierra ではImageMagickはデフォルトインストールではなかったんですね。

$brew install imagemagick 

その他にもこちらのサイトにハマりポイントが書いてあったので実施しておきました。

「設定」→「詳細」→「CoreTextレンダラーを使用する」のチェックを一度外し、MacVimを再起動する。 その後、もう一度チェックをOnにして、再起動する。

mjhd.hatenablog.com

TouchBarのカスタマイズ

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BetterTouchToolを使ってTouchBarをカスタマイズします。

キーコンビネーションやキーを割り当てられるのがいいですね。 Vimと相性良さそうです。このツールではイベントを受けて動的にTouchBarを変更できるようにはなっていないようなので、周辺ツールが整ってくればもうちょっと面白いことができそうです。

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MacVimで常にESCを一番左に表示しつつ、全領域を使えるように General Touch Bar Settings を上記のようにしました。

また、TouchBarを押した時にオーバーレイで表示されてふわっと消える描画も簡単に設定できるので、普通のキーマッピングより視覚的にわかりやすく、リズムにのりやすいかもと思い設定しました。

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押すとこんな感じに表示されます

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TouchBarキーボード周り

こんな感じになりました

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最後に

これはまだまだ使い込んでいないし、トグルでON/OFF二ついらんだろうというのもあるので、寿司を回す以外に便利に使っていきたいものです。 娯楽をぶっこんでTweetVimを使っている時にMacVim上でアイコンをだせるようになって満足しました。😀

Macbook Air 2011 から Macbook Pro 2016 Touch Bar 13インチ に乗り換えて 1Password にデビューした

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ここ数年MacBook Air 2011 のつらい環境から早く乗り換えたいと思いつつも、MacBookMacBook Airがでるかもという噂が出ていたので、結果的に今回の発表まで待って薄くなったタッチの方のMacBook Pro 13インチを買いました。

買う前に気になったのは2つくらい。主にVim周りのリズムが狂うのを心配しました。

  • Touch Barって便利に感じるのだろうか?
  • VimやターミナルでESCを入力するとき違和感あったらつらそう

とは言っても、15インチはTouch Barしか選べず並行で旧来のキーボードを売っていく気配がなかったので、結局使うことになるのであれば慣れるために早めに使ってしまえと Touch Bar を選択。

TouchIDに対応した1Passsword デビューへ

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Black Friday Mac アプリのバンドル

1Passwordを買おうとしたところ、Parallels Desktopが 1Password 他のバンドルセットを始めていました。 妻もアンチウイルスソフトを乗り換えで買おうとしていた所だったので、タイミングが絶妙でした。

ちょっとだけ気にしたこと

  • Family 版なので毎年更新が必要
    • まずは勢いに任して試してみる
  • 保管先がDropboxか1Passwordに預けるか自前で管理するか
    • 両社ともクラウドには変わりはなくセキュリティ管理と対応はいいので1Passwordとする
  • バージョンアップも多そう

ということで、家族もいるし便利に使えそうです。 パスワード管理という性質上TouchIDで解除は怖いので、もうちょっと追加機能でアナログ攻撃の安全性が高まることを望みます。

ビフォーアフター

ビフォー

MacBook Air (13-inch Mid 2011)

  • バッテリー(常に交換してくださいアラート)
    • 実質2時間くらい
    • スリープさせておくといつのまにか放電
      • からの充電をしてもレインボーで固まり再起動
    • MagSafe便利
  • SSD
    • 遅さを感じる
    • 128GBをやりくりし常に使用率が90%以上
    • SDカードで増量させて延命
    • iTunesの自動バックアップやOSアップデートで詰む
      • OS X Developer tools を削除して再インストール
      • アップデートのたびに徐々に容量が大きいアプリケーションやVMを削除...
  • CPU
    • ブラウジングだけですぐにファンが唸る
    • 膝の上においてても熱い
  • メモリ
    • 4GBで並列で何か行うことがきつい
  • 画面
    • 自分のモバイル機器で唯一の非Retinaで文字の滲みが気になる
    • 解像度が1440 x 900 で縦幅狭め
    • GmailでActiveInboxペインを合わせるとメール一覧ペインは6通分でスクロール
      • 67% 縮小表示で文字小さくしてごまかして拡げてた
  • 重さ
    • 片手で持てる
  • マイク&スピーカー
    • シャカシャカ音なので外付けスピーカーやアンプにすぐ繋げたくなっていた
      • bluetoothの規格が古すぎなのか接続不良でPCからワイヤレスで繋げない
      • 漢は黙ってプリメインアンプ
        • ソファから重い腰をあげて主電源スイッチONからのiTunesでAirPlay
    • マイクは故障してWebミーティングで困った
      • WebミーティングするときはiPhoneについてきたEarPodsのマイクで凌ぐかiPadを使っていた
  • キーボード&トラックパット
    • 横長で小指が短いので大きく開く必要があった
    • 安定のESC
    • 使いやすいトラックパット
      • トラックパットがかなり使いやすいのでマウス&外付けキーボードを使わなくなった

アフター

MacBook Pro (13-inch, Late 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)

  • バッテリー
    • 2時間 → 10時間 へ 約5倍アップ
    • スリープからのTouchIDで解除便利
    • USB-Cはちょっと力を入れないと抜けない
      • 本当はSkylakeで利用可能になったワイヤレス給電仕様「Rezence」の採用を期待していたんだけど待ちきれませんでした
  • SSD
    • 容量は 128GB → 512GB へ 約4倍アップ
    • 速度は 約 200MB/sec → 2000MB/sec になったので 約10倍アップ
    • 何をするにも早い印象
  • CPU
    • シングルコアで 2035 → 3884 へ 約2倍アップ
    • マルチコアで 3852 → 7856 へ 約2倍アップ
      • シングルコアで前機種のマルチコア性能超え
    • 静かで熱くない
    • 体感的にキビキビ
    • ムーアの法則では18ヶ月で2倍になるらしい 60ヶ月(約3周期で6倍)
      • CPU周波数やコアはそれほどかわらなくても多分効率はよくなってそう
      • ベンチマークを参考までに見てみた
    • コンパイルでも困ることはないくらいだと思う
  • メモリ
    • 4GB → 16GB へ 約4倍アップ
    • VMを再び入れた
      • ローカルでもVagrantやDocker使えるぞぉぉぉおお!!
  • 画面
    • 月並みだけどRetinaで綺麗
    • 解像度 1440 x 900 → 1680 x 1050 へ インパクトでかい
    • ブラウザのツールバーが倍くらい広くなった
    • 会社で使っている15インチと比べると少し狭いけど十分やっていける
    • GmailのメールInbox一覧ペイン 表示件数 6通から8通 へ 1.3倍アップ
      • 一段階縮小すると10通表示できるようになり文字も綺麗で読めるけどデカ文字派なのでそのままに
  • 重さ
    • Airに比べて手首や片手持ちあたりの面が厚くなった分重く感じるような...
      • たぶん気持ちの持ちよう
  • マイク&スピーカー
    • 人の声が綺麗でアンプ使って聞きたいという時以外はだいたい耐えれる
    • 使えるマイク
  • キーボード&トラックパット
    • トラックパットでかっ
      • すぐなれた
    • ESC問題
      • 慣れない
      • 実は左の余白でぎりぎり指がescに引っかかっても押したことになるので見た目以上にescボタンの幅は広い扱いである
      • 打ったレスポンスがないので連打してしまう...
      • Capsキーと入れ替えたけど使わず
      • Ctrl - [ の方が使い慣れていて打ちやすい
    • キーボード

買ってみてどうだったか

ESCが致命的ではなかったので、生活スタイルや使い勝手も変わらず満足しています。 円高で100円換算となった価格が幸いし良い買い物になりました。

2011のMacBook Airからだと全体的な性能や体感速度がかなりあがっているので、全くの別物の印象を受けてます。

TouchBarというかTouchIDがあったので1Password使うきっかけになったし、規格的にも次の3年くらい困ることにはならなさそうでほっとしてます。

最後に

これで本格的に活動をアクティブにできます!! モチベーション大事。