モノクローム文芸館

イノセント誰も見てない手の平を上に向けたり下に向けたり...

桜かな所謂おごそかな歌などを詠めないあたしに夜桜お七...

淡色に忘れてきたのは空ですか置いてきぼりの気のせいかしら...

春の夜に月が浮かべる春の世に憂いを少しは霞んで魅せて...

真冬並いわゆる凍える凍結に静かな灯りで火花めくれば...

独白の言葉の向こうにいる人へ君の世界も春待ちますか...

雨の日も、風の日も太陽の日も、星空の日も真夏の空にも、真冬の夜にも相変わらずの風が吹くようにいつもの風をただ吹かせてくれよ...

雨よ降れただ自意識の雨よ降れ濡れる自己愛滴らせてさ...

うんざりな十中八九の悲しみに悲しみあてがいコーヒーフロート...

今日もまた相変わらずの風景にいちいち心を揺らせていたい...

とめどなく流れる泪に濡れる雨あれから夜空の向こうにきらり...

人生は紙飛行機と言われてもいまいちハライチよくわからない...

青だけがただ青だけが青空の青さを見せつけて未だ雲行き...