※画像出典:毎日新聞
2024年11月11日(月)。第2次石破政権は皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て正式に発足しました。先の衆議院選挙を受けた「第215特別国会」は同日招集。会期は11月14日(木)までの4日間です。衆議院本会議での「首相指名選挙」で自民党の石破茂総裁は立憲民主党の野田佳彦代表を破って「第103代首相」に選出されました。首相指名選挙は1回目の投票で決着はつかず「決選投票」を行いました。決選投票は1994年以来で30年ぶりです。
■第2次石破内閣が発足 30年ぶり決選、野田氏破る
https://nordot.app/1228603465824420305?c=302675738515047521
共同通信 2024/11/11
第2次石破内閣は11日夜、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て発足した。発足に先立ち、衆院選を受けた第215特別国会が召集され、石破茂首相(67)=自民党総裁=が衆院本会議での首相指名選挙の決選投票で立憲民主党の野田佳彦代表(67)を破り、第103代首相に選出された。衆院での首相指名選挙の決選投票は1994年以来、30年ぶり。衆院選大敗に伴う少数与党内閣で、国民民主党が主張する「年収の壁」見直しの成否が、当面の政権運営の焦点となる。
■特別国会、11日に召集 石破氏、首相再指名の公算
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024110900310&g=pol
時事ドットコム 時事通信 政治部 2024年11月10日 07時09分配信
衆院選の与党大敗を受けた第215特別国会は11日に召集される。石破茂首相(自民党総裁)が首相指名選挙を経て首相に再指名される公算が大きく、同日中に第2次石破内閣が発足する見通し。会期は14日までの4日間。予算委員会など実質的な審議は行われず、年内に召集される見込みの臨時国会に持ち越す。
このニュースについて!
決選投票での各政党の投票先は以下の通りです。()内は1回目の得票数です。
・石破茂 自民党 221(221)票
・野田佳彦 立憲民主党 160(151)票
・玉木雄一郎 国民民主党 28(28)票
・馬場伸幸 日本維新の会 38(38)票
・山本太郎 れいわ新選組 9(9)票
・田村智子 日本共産党 0(8)票
・河村たかし 日本保守党 3(3)票
・神谷宗幣 参政党 3(3)票
・吉良州司 衆議院会派「有志の会」 3(4)票
1回目の投票はそれぞれの政党でそれぞれの代表に投票した形です。野田佳彦氏は決選投票で9票上積みして160票でした。内訳は「立憲民主党」「社民党」「野党系無所属」で151票です。
田村智子氏に投じた日本共産党(8票)は政治改革推進で一致して野田佳彦氏に投票。衆議院会派「有志の会」の福島伸享氏は決選投票で同氏に投票。合計で160票です。
結果的に「無効票」は「84票」でした。尚、自民党の石破茂総裁は「参議院では最初の投票で過半数の『142票』を獲得」しています。
石破内閣総理大臣記者会見-令和6年11月11日!
管理人後記!
首相指名選挙の決選投票で自公両党+与党系無所属で221票を獲得した石破茂氏。衆議院選挙の大敗で責任を問う声はあったものの「造反」はありませんでした。一方で、最終的に160票を獲得した野田佳彦氏は野党をまとめることはできませんでした。野党間の温度差は深刻です。
首相指名選挙の直前に国民民主党の玉木雄一郎代表は「不倫スキャンダル報道に関して謝罪会見」を行いました。情勢に大きな影響はありません。しかし「減税を掲げる同党を狙った意図的な報道」だった可能性は否定できません。インターネット上では擁護派多数です。
石破茂首相は官邸での記者会見で衆議院選挙の大敗を踏まえて「自民党は今度こそあるべき国民政党として生まれ変わらなければならない」とコメントしています。
過半数割れした自公両党は国民民主党など野党の協力を得て各種法案の成立を目指す流れになります。来月召集予定の臨時国会では「補正予算案」の他に国民民主党の求めたいわゆる「103万円の壁」やトリガー条項の凍結解除を巡って協議します。
新代表に選出された公明党の斉藤鉄夫氏と会談を行った石破茂首相は新内閣の組閣に着手しました。法務相に鈴木馨祐氏、農林水産相に江藤拓氏、国土交通相に公明党の中野洋昌氏を起用、他の閣僚は再任します。