※画像出典:時事ドットコム
2024年11月28日(木)。第216臨時国会は同日召集されました。2024年度(令和6年度)補正予算案や政治資金規正法の再改正を巡って与野党で論戦を交します。自公両党は過半数割れして30年ぶりに「少数与党」に転落しました。大幅な譲歩を迫られるのは必至で綱渡りの国会運営は続きます。衆議院選挙後初の本格的な論争の場です。会期は12月21日(土)までの24日間です。
■臨時国会召集、本格論戦へ 首相、補正予算成立に意欲
https://nordot.app/1234614578246910747
共同通信 2024/11/28
第216臨時国会が28日、召集された。10月の衆院選で自民、公明両党が少数与党に転落後、初の本格的な論戦が行われる。石破茂首相は「より丁寧に各党の意見を聞きながら国会を運営していきたい」と官邸で記者団に述べ、2024年度補正予算案成立に意欲を示した。立憲民主党の野田佳彦代表は党会合で「従来の国会審議は下請け機関のようだった。風景が大きく変わるきっかけをつくりたい」と語った。
■補正・政治改革で論戦 臨時国会召集―29日所信表明
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024112801057&g=pol
時事ドットコム 時事通信 政治部 2024年11月28日 20時30分配信
補正予算案は来月9日から審議入りする。与党は国民民主党の協力を得て成立させたい考え。首相は所信表明演説で「103万円の壁」見直しと暫定税率廃止を含むガソリン減税の検討を表明する見通しだ。
政治改革を巡っては、与党と立民、日本維新の会などによる与野党協議が始まった。政策活動費の廃止や第三者機関の設置などが論点。企業・団体献金の禁止については、禁止を主張する立民、維新などに対し自民は慎重で、会期内に決着するかは見通せない。
このニュースについて!
主な日程は次の通りです。石破茂首相は翌日に衆参両議員の本会議で所信表明演説を実施、代表質問は12月2日(月)~12月4日(水)を予定、補正予算案は12月9日(月)に審議入りの見通しです。補正予算案の審議前に首相と全閣僚は衆参両議員の予算委員会に出席します。
少数与党では野党の賛成なしで法案を成立させることはできません。自民党、公明党、国民民主党の3党は「総合経済対策」の内容などについて大筋で合意しました。自公両党は国民民主党の協力を得て補正予算案の年内成立を目指します。
臨時国会の召集を受けて、石破茂首相は官邸で記者団に対して「より丁寧に各党の意見を聞きながら国会を運営していきたい」「国民が議論を聞いて納得してもらえるような結論を得たい」と述べました。
これに対して、立憲民主党の野田佳彦代表は党会合で「自公を過半数割れに追い込んだ結果、どういうことが起こるか、国会活動を通じて国民に示したい」「国会の風景が大きく変わっていくきっかけをつくっていきたい」とコメントしています。
X(旧Twitter)の反応!
本日、臨時国会招集。
— 島田洋一(Shimada Yoichi) (@ProfShimada) November 27, 2024
初日の今日は、会期(12月21日までの予定)や特別委員会の設置を決める本会議など。
課題山積。
少数与党のため、日本保守党3議席が鍵を握る展開もあり得る。心して臨みたい。 https://t.co/pHp2RewKQR
【募集】
— 国民民主党 (@DPFPnews) November 25, 2024
11月28日から始まる臨時国会での本会議代表質問にあたって、皆さんが総理に聞いてほしいことを募集します。その他の質問や具体的な内容は、コメントまたはフォームにご記入ください📝
▶https://t.co/2BOCKJdY7r
※11月29日(金)15:00 〆切
皆さんの声を国会へ届けます🐰#国民民主党
本日、第216回臨時国会が開会いたしました。
— 松野博一 (@MatsunoHirokazu) November 28, 2024
特別国会に続き、選挙後2回目の国会です。
今国会から「北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会」の委員に就任しました。
担当大臣として2年2か月この問題に取り組んできましたが、委員としての対応を続けます。… pic.twitter.com/I7MnjFEcQc
本日より臨時国会が開幕。私は安全保障委員会、内閣委員会に所属することに。併せて、党政調では、「アジアにおける安全保障の在り方特命委員会」が発足し、初役員会が開催。私も事務局次長を拝命し、議論に参画することとなりました。
— 尾﨑正直 (@masaozaki) November 28, 2024
いよいよ諸々の議論、論戦が本格化して参ります!#おざき正直
本日、臨時国会が開幕。国民の命と暮らしを守る経済対策の裏付けとなる補正予算の一日も早い成立と政治への信頼を取り戻す改革の実現に向けて全力で臨んでまいります✊
— 高橋みつお TAKAHASHI Mitsuo (@takahashimitsu7) November 28, 2024
また、先週には公明党学生局長、また本日は国際局次長、労働局次長を拝命しました✨… pic.twitter.com/X66gmbVjUp
管理人後記!
補正予算案。自公国で大筋で合意したので特に問題なく成立する公算大です。石破茂首相は「所信表明演説」で「年収103万円の壁の引き上げ」を表明する見通しです。国民民主党の求めた「トリガー条項の凍結解除」「時限的な消費税率の引き下げ」の行方に要注視です。
これに対して、立憲民主党など他の野党は「経済対策は不十分」を理由に見直しを求める方針です。
政治資金規正法の再改正。与野党は「臨時国会の召集に先立って協議を開始」しました。使途公開不要な政策活動費は廃止の方向性で一致したものの「企業・団体献金は禁止」を求めた立憲民主党など野党に対して自民党はこれに反対していて意見は割れています。
少数与党では野党の賛成なしで法案を成立させることはできません。逆に言えば「与野党の利害一致」で右派主導の悪法も左派主導の悪法も成立するので非常に危険な状況です。過半数割れに追い込まれた与党の立ち回りや小政党(日本保守党など)を含めた野党の動向に要注目です。
特に野党は第一党の立憲民主党を筆頭に本来の役割である「監視役」として機能していません。近代刑法の根幹を揺るがす悪法に尽く賛成しています。