世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●いったい目的は何なンだ! 国民をいたぶり続ける安倍自民(4)

2018å¹´01月22æ—¥ | æ—¥è¨˜


●いったい目的は何なンだ! 国民をいたぶり続ける安倍自民(4)

  未だに雪が降り続いている。国会がようやく開かれ、安倍首相が施政方針演説をしたようだ。詳細は判らないが、日経によると以下の通りのようだ。特に論評に値する点はなかった。安倍の妄執的願望と言える憲法改正を、自らのリーダーシップを発揮するわけではなく、与党野党の諸君の努力に期待するとの表現では、あきらかに腰が引けている。安倍の三選認めずと云う世論調査の結果に痛く傷ついているのだろう。どのような憲法改正案も国民投票で否決される可能性は、相当に高い。そのことは、イコール、永遠に憲法改正の発議が出来ないことを意味する。その意味で、安倍首相の下での、改憲発議を避けるのが望ましいわけだ。つまり、安倍を総理の座から引き摺り下ろすことが、自民党に求められている。

≪ 働き方改革へ決意、改憲論議前進を 首相施政方針演説
 安倍晋三首相は22日午後の衆院本会議で施政方針演説をした。少子高齢化の進行による人口減の克服に向けて「働き方改革を断行する」との決意を表明。首相が意欲を示す憲法改正については、国会での議論の前進に期待を示した。北朝鮮の核・ミサイル開発による安全保障環境の変化を受け、年末に向け防衛大綱の見直しを進める方針も明らかにした。
 2012年12月の第2次安倍政権発足後、施政方針演説は6回目。首相は冒頭、18年が明治維新から150年にあたることに触れ「明治の先人たちに倣って、今こそ新たな国創りの時だ」と意気込みを示した。
 働き方改革関連法案は今国会の最重要法案の一つ。首相は演説で子育てや介護を挙げて「柔軟な労働制度へと抜本的に改革する」と強調。「働き方改革は社会政策にとどまらず、成長戦略そのものだ」とし「ワーク・ライフ・バランスを確保することで、誰もが能力を思う存分発揮すれば、少子高齢化も克服できる」などと主張した。
 憲法改正を巡っては「国のかたち、理想の姿を語るのは憲法だ」と指摘。そのうえで「各党が憲法の具体的な案を国会に持ち寄り、憲法審査会において議論を深め、前に進めていくことを期待している」と述べた。改憲案の国会発議に向けて野党にも議論の進展を働きかけたものだ。
 教育無償化などの「人づくり革命」では「幼児教育の無償化を20年度を目指して一気に進める」とした。私立高校の無償化や大学学費の減免、給付型奨学金の拡充にも言及した。消費税収の一部を教育無償化の財源とするため、これまで20年度としていた基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化達成の目標時期を見直し、今夏までに新たな目標時期を具体的な歳出抑制計画とともに示すことを表明した。
 社会の生産性を高めて経済成長につなげるための「生産性革命」では、人工知能(AI)など最先端技術への投資を含め「20年を大きな目標に、あらゆる政策手段を総動員する」と強調した。
 外交・安全保障では北朝鮮の核・ミサイル開発を「これまでにない重大かつ差し迫った脅威だ」と指摘。日本の安全保障環境は「戦後、最も厳しいと言っても過言ではない」との危機感を示した。
 北朝鮮情勢などを受けて「年末に向け、防衛大綱の見直しも進めていく」との方針を表明。「外交・安全保障の基軸はこれまでも、これからも日米同盟だ」と述べ、日米が連携を強化して対処していくことも確認した。
 日中関係では「中国とも協力して、増大するアジアのインフラ需要に応えていく」と明言した。法の支配など国際的なルールを守ることが前提となる。中国の広域経済圏構想「一帯一路」には直接的には触れなかった。
 17年の演説では中国より先に韓国に触れたが、今回は中国より後になった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の名を挙げて「両国間の国際約束、相互の信頼の積み重ねの上に、未来志向で、新たな時代の協力関係を深化させる」と強調。従軍慰安婦問題の解決を確認した15年の日韓合意を履行するよう改めて促した。
 17年の演説にあった「戦略的利益を共有する最も重要な隣国」との表現も用いなかった。文大統領が慰安婦問題で日本側に改めて謝罪を求めてぎくしゃくした日韓関係を反映したとみられる。
  ≫(日本経済新聞)


 保守論壇のエースだった西部邁氏の死も象徴的だった。ご冥福をお祈り申し上げます。

 保守本流の西部氏の考えは、議論に堪えられるものだったが、安倍らネット右翼的御仁の、明治回帰、国家神道的カルト集団崇拝論者の気味の悪い議論には加わりたくないものである。憲法をもって、国家の姿を象徴するなど、あきらかに異様な憲法観な安倍である。立憲精神の欠如は明白だ。朕が国家なりとでも言いたげだ。笑わせる男である。おそらく、俺こそが、実は天皇なのだと云う心意気なのだろう。

 ≪ 西部邁流、保守主義のすすめ
 保守論壇を代表する評論家、西部邁氏をゲストに向かえ、小泉構造改革の評価から核保有論にいたるまで、西部流「保守主義者の本懐」を聞いた。
 西部氏は、戦後日本のアメリカ的な制度の導入を厳しく批判する。日本のアメリカ化は小泉政権の構造改革によって完成し、現在では自称保守主義者たちが、そのアメリカ的制度を擁護する立場を取る異常な事態が発生しているという。本来保守が最も警戒する急進主義的構造改革を保守主義者が擁護するという今日の日本の捻じれた現状を、西部氏は表がいつのまにか裏になっている「メビウスの輪」に例える。
 では西部氏の考える保守のあるべき姿とはどのようなものなのか。そもそもヨーロッパにおける保守主義とは、フランス革命が掲げた自由、平等、博愛の精神に対し、人間の浅知恵で先人たちが永々と築いてきた歴史や共同体を軽視するべきではないとするエドマンド・バークに代表されるイギリス型保守思想に端を発している。さらにヨーロッパには、古代ギリシア時代から、一筋縄ではいかない世の中の矛盾に苦悩しながら、理想と現実のバランスをとるための英知を蓄積してきた保守主義の歴史的系譜が存在するという。
 これに対し、アメリカではそもそも国の成り立ちが、ヨーロッパでは急進主義と位置づけられるような個人の自由や科学の合理性を重視することからスタートしているため、そのアメリカ的価値を守ろうとするアメリカの保守主義は、ヨーロッパのそれとは正反対の立場となる。また日本における保守は、能や歌舞伎、あるいは日の丸・君が代といったサブスタンス(実態)やそれに対する情念、情緒を重視する傾向にあり、それは保守というよりもむしろ右翼思想と呼ばれるべきものであると西部氏は説く。
 では、日本における保守の本懐とは何なのか。西部氏は、真の保守主義者は金や商品といった「富」ではなく、人々の絆や帰属する場所、環境といった「財」を、不信による依存ではなく、信頼による自立自尊を重視するという立場を取ると説く。また、保守だからといって必ずしも現状維持を主張するものではないとも言う。ただし、変革を受け入れるにしても、過去から時間を経て蓄積されてきた「良きもの」を捨てる急進的な革命ではなく、良きものを残しながらの漸進的な変化を求める立場を取る。そうした前提の上に立つと、まず日本は「美しい国」などと言い出す前に、今日の日本がいかに「醜い国」になっているかを認識するところから始めなければならないと西部氏は言う。
 冷戦の終結により、55年体制下で権勢を誇った革新左翼が弱体化した日本では、1億総保守化が指摘されるようになって久しい。しかし、現実には保守に対する誤謬が横行する今日、西部氏の保守論に新鮮さを覚える向きも多いのではないだろうか。日本の針路を考える上で貴重な視座を提供する保守主義の真髄とは何かを、西部氏に聞いた。
 ≫(ビデオニュースドットコム)

http://www.videonews.com/marugeki-talk/307/



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