佐々木宏氏の発言やそれへの批判について。ブレスト中の発言なら、差別だろうが何だろうが責任を問うのは、非常にナンセンスだ。
よく知られている通り、ブレストとは、集団で良いアイディアを出す方法で、
1. 粗野な考えを歓迎する
2. 批判しない
3. 質より量を重視する
4. アイディアを組み合わせる
もっとも、今や「ブレスト」という言葉自体はアホでも知っているので、きちんと方法論通りに実践されていることは、むしろ稀かもしれない。
ブレストである以上、一般には、その発言をした本人すら、その提案が良いとは思っていない。
もちろん、全くの粗悪なアイディアを提案するわけはない。「欠点はあって当然」「一部に良さがあるかも」というレベルであっても発言し、聞き手はその欠点を批判することなく、良さ活かしながらアイディアをふくらませるのがブレストの正しいやり方だとされている。
今回の話題で言うなら、差別的だという欠点自体は後で修正するという前提で、例えば
という程度の考えで、渡辺直美に豚の格好をさせる提案をしても良い。
重要なのは、そのような提案をしたからといって、本人すら、その提案が最終案として良いと思っているとは限らないということだ。
実際、私自身もあえて偏見を混じえた非倫理的な提案をすることは多い(その場合、対面コミュニケーションなら、自分で苦笑しながら提案するなど、倫理的に問題があるという認識自体は共有しながら発言することが多い)。
ブレストとはそういうツール/ルールであるということが理解されるべきだ。
したがって、ブレストでの発言に倫理的な責任を問うのは非常にナンセンスだ。
同様に、ブレストでは質が低くても良いという前提で発言される以上、提案内容を切り出して「面白くない」などと質を批判するのは全くの無意味だ。
発言に対しむやみに倫理的な責任を問うのは、みたに議員のツイートの通り、「クリエイターとしての仕事に過大な制約を課すことになりかねないし、将来にわたって大きな禍根を残すことになりかねない。」
一般論として、ブレストの発言に責任を問うのはナンセンスだと書いた。
まず、ブレストを行っていたLINEで、その場でメンバーから批判が出たという点だ。
上で書いた通り、ブレストでは批判を行わないのがルールだ。しかし、今回は批判が出た。
これは、メンバーが佐々木氏の提案を「粗野で良い」「欠点があって良い」「差別があっても後で修正できれば良い」とみなしていなかったということだ。
つまり、佐々木氏は「ブレスト中の発言だ」と弁明しているものの、メンバーはそれ以上に影響力のある発言だとみなしていたはずだ。
そのような文脈下で行われた発言として、佐々木氏の発言が責任に問われるのは理解できる。
言い換えれば、逆説的だが、佐々木氏の発言はスルーされず、ブレストのその場で批判されたからこそ、その内容には倫理的な責任がある。
繰り返すが、だからといって、「一般に」ブレストでの発言について責任を問うのは、非常にナンセンスだ。
ブコメを見ていると、天皇家や自民党議員への侮辱ならOKなんだろうという批判が★を集めている。
所詮はてなとはいえ、個人的にはこんなに愚かな論点ずらしが共感されているのは呆れる。
当然、天皇家であれ自民党議員であれ、ブレスト中なら侮辱してもOKである。それが集団による創造・発想のためには必要だ。
嫌われてたらブレストですら揚げ足取りに使われるってことよ。 ちゃんと職場の人間関係は大事にしないとね、って話だから、佐々木さん解雇の話は。
ごめん、アウトやわ・・・ ブレストにもモラルは存在する 言っていいことと悪いことがある ブレストは立場が違う人と(公私問わず規模問わず人種問わず)何回もやってるけどそんな...
白戸家がすでにそういう方向性で気持ち悪いし広告とくにテレビCM屋だったら余裕で言ってると思うわ 色んな案出してボツにして最終的に人の目に入るものがくっそくだらないネタに何...
したがって、ブレストでの発言に倫理的な責任を問うのは非常にナンセンスだ。 プライベートの軽口の叩き合いではなくてお仕事なのよね お仕事であれば当然所属組織の守るべきルー...
社会学者の集まりのブレストを見学させてもらえ! めちゃくちゃ倫理的だから。 全く板を踏み外さずによくアイデアがポンポン出てくるなと感動するよ。
架空の話はするな。あるっていうなら動画のリンクでも貼れ。
ポリコレに反することを言うと社会から排除される昨今の風潮は天皇批判をすると非国民として社会から排除されるってのと何が違うんだろうか? 正しいもののために人々が団結するほ...