『社員研修』 (263) 「問題意識の涵養には 知的好奇心を旺盛に」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。土地バブルが始まる前は、下町の路地裏の板塀の節穴の下に「この穴覗くな」の張り紙があり穴の中には墨汁がタップリ塗ってあった。「好奇心」を持った人が覗くと目の周りが黒くなった記憶がかすかに残っている。
住宅の立て直しが進み少子化の現在では、子供が隣家の庭へ自由に出入りする光景を見かけることはなくなった。
庭の窓越しに隣の太郎ちゃんが背伸びして、庭から声をかける。
― おばちゃん、こんちは ! ―
「あらッ太郎ちゃん。珍しいわね。ハイ、こ・ん・に・ち・は。キチンとごあいさつができていい子ネ~(親の躾がいいのかしらね)」
― おばちゃん、鏡見てニヤニヤしているけどナニへんの? ―
「おばちゃん、今お化粧してんのよ」
― ナンデお化粧してんの? ―
「それはネ、太郎ちゃんが大人になればわかることだけど・・・・、自分に満足するためよ」
とは最近知ったヤングママさんのコトバである。欲求に刺激され行動に移す解明とも言え感心したことがある。しかし、それまでには聞いたことが無く次のように答えるのが普通である。
「綺麗になるためよ」
― フーンそうか~。ジャーおばちゃんナンデきれいにならないの? ―
「(グサッ! マセ餓鬼のくせしてなんちゅうことを言うの! それもこのアタシに。子供だからって許せないわ。ムカッ ‼ )そういうことはおばちゃんじゃなくて早く家へ帰ってアンタのお母さんに聞いてみなさいヨ ‼ どんなに苦労しているかがわかるから。フン⤴ 」
こうした場合は誰が言ったかよりも、「何を言われたか?」が気になるものです。その次に「誰が言っているか」が続きます。
言った方は忘れても言われた本人にとっては「つまらんことだ」と聞き捨てにできず、職場では怨恨となりその後尾を引くこともあります。この続きは「人の問題の処置」の中で逐次申し上げていきます。
翻って、子供が好奇心旺盛なのは幼稚園(保育園)園児が色々なことに疑問を持ち、「ネ~何でナンデ」と親や先生(幼稚園教諭・保育士)にしつこく聞くのを見てもわかります。
誰でも同じですが、幼児や児童のように物事に関心を示す素朴な疑問を感じる心は、大人になるにつれ薄れていきます。こうしたことは、英米仏諸国をはじめ万国共通のようです。何故でしょう?
とにかくサラリーマンが「創造力の発揮」をはじめとする『ビジネス能力』を高めるには、単なる〝好奇心〟ではなく「知的好奇心」を旺盛にすることが大切です。この先、別途考えてみたいと思います。
では、今年はここまでとします。来年からも良い人生を過ごされることを心からお祈りします。お付き合いいただきありがとうございました。よろしければ来年もお越しください。(寺子屋ラッキー)
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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