『管理者研修』 (407) 「人間情報力を高める 笑顔あるドクター」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。戦後でも地方の年配のご婦人の中には村の診療所のお医者さんと学校の先生に様を付けて呼んでいた。敬語の使い方では先生様は「二重敬語」となるため先生だけで良く様は不要です。
しかし、本人だけでなく家族が入院・治癒し退院できると、ネット社会の現在でもお世話になったドクターには『先生様』と感謝のコトバを表したくなる気持ちには全く同感できます。
これは大学病院だけでなく地域密着型の総合病院でも同じでしょう。
さて、精神科医であり小説家(評論家)でもあった「なだ いなだ」先生のお話にもある通り、ドクターはパソコン操作が不得手でも院長先生の承認が得られれば例外として数人ではあったが、パソコン操作不要が認められ「診療に専念」できた当時のことです。
電子カルテ導入前の某病院に勤務をしていた頃、その病院ではカルテを敢えてドイツ語で記載していたドクターがおいででした。理由はがん患者に告知し患者の協力を得て治療に当たる現在とは違っていました。そのため癌であることが外部に漏れないよう看護婦、現在の看護師にも分からないようにするためでした。
しかし、抗がん剤といえば薬価は高かった「クレスチン」と相場が決まっていた時代でもありました。社会保険診療報酬支払基金に提出するレセプト(診療報酬明細書)を見れば分かることですが、作成担当箇所には守秘義務があるため悩んでいる知人がいても他言無用となっています。
そのドクターのお話を聞いて「なるほどなー」と思ったことがあります。それは、笑顔の無いドクターは、笑顔のあるドクターより誤診をする〝きらい〟があるということでした。何故か?
技術革新により医療技術も格段に高度専門化しているご時世です。検査データで様々な要因が把握できる現在と違い、当時はおっかないドクターには患者が積極的には話さない。
反面、笑顔のあるドクターには患者が色々と話してくれる。そこには『会話』が成立する。
そうするとドクターは「アッこの人は、こういうことを言いたかったのか。ということは・・・この辺が問題だな?」と、患者自身も気付いていない本当の〝痛み〟が分かってくる。
つまり、SNSの現在とは時代背景の違う当時のこと、笑顔のあるドクターは、自分だけの判断が少なくなるので誤診しなくても済むようになるということでした。その点、日頃お世話になっている診療所(クリニック・医院)院長も同じでしょう。
したがって、経済ニュースに事欠かない厳しいご時世マネジメントに当たる職場管理者が難しい顔になるのは致し方ないとしても、労務管理を行う上で時には参考にしても良い話だと思えます。(タイトルを替え年明けに続く)
では、ハロウィンはテレビで採り上げる程のニュースとは思えないが、子供にとってのクリスマスは別でしょう。できれば今日は定時退社しご家族・恋人・友人とあるいは一人でごユックリと、どうぞ思い出に残るクリスマス・イブをお楽しみください。ありがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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