yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

猿之助、巳之助が10月巡業歌舞伎で南北の『獨道中五十三驛』を

歌舞伎の月刊誌、「ほうおう」で発見。松竹サイトにはまだアップされていない。

この狂言の巳之助、猿之助率いる澤瀉屋一門にただ一人他家からの参加。思わずニンマリしてしまった。演目は四世鶴屋南北の『獨道中五十三驛』。これは2年前の10月に新橋演舞場、夜の部に乗った狂言。この時は昼の部のみを見て帰阪したので、見逃してしまっている。その時はほとんどの役を猿之助が、あと全ての役も澤瀉屋一門が務めた。だから今回、Aプロの主役を猿之助が張るのに対し、Bプロの主役を巳之助が張るなんて、大抜擢!『ワンピース』での「功績」が高く評価されたんだろう。

その前にも浅草歌舞伎の『上州土産百両首』では、猿之助の正太郎に巳之助の牙次郎だったという実績はあるのだけど。ちなみにこれで巳之助ファンになった。

来る10月の『獨道中五十三驛』。南北作と聞いただけでワクワクする。2014年10月の「みどころ」がまだサイトに残っているので、アップさせてもらう。以下。

通し狂言 獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)
 夜の部は通し狂言『獨道中五十三驛』。お家騒動と仇討ちが絡み合い、善玉、悪玉が入り乱れ、化け猫の怪異、宙乗り、水中での立廻り、早替りの踊りなど、様々な見せ場がスピーディーに展開します。
 由留木家に伝わる二つの家宝を巡って、敵味方が追いつ追われつ、東海道五十三次の宿々を舞台に日本各地を駆け巡ります。そして終着点の江戸日本橋に。果たしてお家騒動の結末はいかに――。
 三代目の初演にならって当代猿之助が18役を早替りでこなすところもみどころです。また演目の「五十三驛」にちなみ、四幕五十三場となっております。三代猿之助が確立した復活通し狂言に当代猿之助が果敢に挑みます。

これを読むだけでも様々な工夫が凝らされていることがわかる。猿之助はもちろんのこと、Bプロで向こうを張る巳之助も宙乗りをするとのこと。早替わりもあるよう。一人何役も演じるというのは『伊達の十役』のような感じがするのだけど、どうなんだろう。

巡業なので、関西には猿之助がサポートしている京都芸大の春秋座にもかかる。8日から11日まで。今月の6日にチケットが売り出されるので、速攻で入手するつもり。