駆虫薬
駆虫薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/04 06:22 UTC 版)
アジピン酸やクエン酸の塩が動物用のぎょう虫、回虫の駆虫薬(ただし条虫には無効)として用いられる。ピペラジンは、米国では1950年代から駆虫薬としてヒト及び動物に用いられているが、その駆虫作用は、殺虫性ではなく、アセチルコリンの作用を遮断して虫体の運動筋を麻痺させる作用によるものであり、虫体を排便とともに排出させることを目的としている。パモ酸ピランテルと併用すると互いの作用が減弱する。 田辺製薬では回虫の駆虫薬としてスパトニンを開発していたが副作用があるため、安価かつ効果も高く副作用もないピペラジンの登場により利用されなくなった。しかし佐々学らの調査によりフィラリア症に効果があると証明され、八丈小島のマレー糸状虫症の治療に用いられた。
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