食品主要195社/25年は年間1.5~2万品目の値上げを予想
2024年12月26日 17:46 / 商品
帝国データバンクの調査によると、2025年の主要食品メーカー195社の値上げは、現状のペースが続いた場合年間1万5000~2万品目前後となる見込みだ。
2025年1月から4月までに値上げが決定している飲食料品は、パンのほかビールなど酒類・飲料、冷凍食品など6121品目が判明した。このうち、2025年1月はパン類を中心に1380品目を数え、1月としては調査を開始した22年以降で最多となった。
また、2023年7~10月以来、約1年3カ月ぶりに4カ月連続で単月あたり1000品目を超えた。
2023年12月時点で判明した翌年(2024年)の値上げ予定品目数が3891品目だったのに対し、2025年の値上げ品目数は約6割の増加だった。2025年春にかけて2024年を上回る値上げラッシュとなる見通し。
2025年の値上げ要因のうち、最も多いものは「原材料高」(93.2%)だった。3年連続で値上げ品目全体の9割を超えた。
さらに、トラックドライバーの時間外労働規制などが要因となった輸送コストの上昇分を価格に反映する「物流費」由来の値上げが78.4%、最低賃金の引き上げや定期昇給など賃上げによる影響を含む「人件費」由来の値上げが43.9%となっている。
なお、2024年の飲食料品値上げは累計で1万2520品目だった。
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