ラーメン店の倒産/24年は過去最多、人件費・原材料高騰が響く
2025年01月07日 11:44 / 経営
帝国データバンクが1月7日に発表した調査によると、2024年に発生した「ラーメン店」の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は72件だった。
前年(53件)に比べて19件増え、過去最多を大幅に更新した。人件費、電気代、原材料コストなどが高騰。ラーメン1杯が1000円を超えると客足が遠のくという価格転嫁の難しさで板挟みとなり、閉店を余儀なくされたケースが多くみられたという。
同社が、各種統計情報を基にラーメンで使用する原材料のトータルコスト推移を試算したところ、2024年平均(10月まで)の原価は22年平均比で1割超増加した。
また、2023年度におけるラーメン店の業績は、「赤字」が33.8%だった。
利益の減少を示す「減益」(27.7%)を合わせた「業績悪化」のラーメン店は61.5%で、コロナ禍の影響が直撃した20年度(81.0%)に次ぐ、過去20年で2番目に高い水準となっている。
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