イズミ 決算/3~11月営業利益22.1%減、西友の承継で人件費増

2025年01月14日 17:01 / 決算

イズミが1月14日に発表した2025年2月期第3四半期決算によると、営業収益3732億6600万円(前年同期比8.2%増)、営業利益170億500万円(22.1%減)、経常利益171億7300万円(23.1%減)、親会社に帰属する当期利益118億5800万円(18.4%減)となった。

イズミ

売り上げ面は、連結子会社のゆめマート熊本が、西友が九州地域において展開していた食品スーパー事業を承継し、増収となった。

一方、利益面では事業承継に伴う人件費や取得関連費用の増加により、販管費が増加し、減益を計上している。

2024年5月に、サンライフ(大分県大分市)を完全子会社化した。同社は地域密着型の食品スーパーで、既存店舗網の空白地帯である大分市内を中心に4店舗を運営している。

6月、マルヨシセンター(香川県高松市)との資本業務提携契約に基づき、四国エリアにおける商品仕入れや物流およびシステム統合を開始した。これにより、四国エリアにおける業務プロセスの効率化、コスト削減を実現するとともに、迅速かつ正確な物流・配送体制を整備する。

8月、ゆめマート熊本が西友(東京都武蔵野市)が九州エリアにおいて展開する食品スーパー事業を会社分割(吸収分割)により承継した。今後、福岡県を中心にこれまでよりもさらに強固なドミナンスを形成し、スケールメリットを生かした仕入れなどを行う。

なお、2月15日に発生した、ランサムウエア感染によるシステム障害の影響により、複数の不具合が生じた。

商品供給面では、発注システムに支障をきたし、一部商品の提供が困難になる不具合が起きた。

販促・サービス面は、各店舗の折り込みチラシ、「ゆめアプリ」のアプリクーポン、ECサイト「ゆめオンライン」、ネットスーパー「ゆめデリバリー」などのサービスを一時休止した。これらへの対応を進め、5月1日にはシステムを復旧させ、一部を除きサービスを正常化させている。以降は、ランサムウエア感染被害の影響により減少した客数の回復を図るべく、対応を進めたという。

通期は、営業収益5273億円(11.9%増)、営業利益265億円(15.7%減)、経常利益263億円(18.6%減)、親会社に帰属する当期利益144億円(29.7%減)を見込んでいる。

イズミ 決算/3~8月営業利益22.5%減、人件費が増加

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

株式会社イズミに関する最新ニュース

一覧

決算 最新記事

一覧

スーパーマーケットに関する最新ニュース

一覧

イズミに関する最新ニュース

一覧

増収減益に関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧