コメ兵 決算/4~9月増収減益、為替の影響で高額商品が軟調相場に
2024年11月14日 13:40 / 決算
コメ兵ホールディングスが11月13日に発表した2025年3月期第2四半期決算によると、売上高694億4700万円(前年同期比31.6%増)、営業利益31億2600万円(2.6%減)、経常利益30億6900万円(6.2%減)、親会社に帰属する当期利益19億6100万円(8.2%減)となった。
ブランドリユースでは為替変動の影響を受け、高額の時計・ブランドバッグを中心に、商品相場が軟調に推移した。
ブランド・ファッション事業の売上高は672億2900万円(32.3%増)、営業利益は29億6200万円(5.2%減)。
コメ兵とK-ブランドオフは過去最高売上高を達成した。一方、利益面については、8月からの一部商品の相場変動に対応し、在庫の流動化を図るため、法人販売を活用した結果、売上総利益率が低下。販売費・一般管理費を計画通りコントロールしたものの、営業利益率も低下した。
国内のグループ会社では、コメ兵で商品編集型の販売店舗である「KOMEHYO名古屋本店BAG+(バッグプラス)」、「KOMEHYOららぽーと愛知東郷」などの買取併設店3店舗に加え、買取専門店を15店舗出店した。K-ブランドオフでは、買取専門店(FC加盟店舗含む)を11店舗出店している。
海外のグループ会社では、販売店舗をSAHA KOMEHYO COMPANY LIMITED(タイ)で1店舗、KOMEHYOSINGAPORE PTE. LTD.(シンガポール)で1店舗、KOMEHYO BRAND OFF ASIA LIMITED(香港)で2店舗を出店した。
中古品仕入高については、コメ兵ではイベント買取や買取専門店の新規出店などを積極的に行ったことに加え、プロモーション強化やキャンペーンにより既存店の強化を図った。小売店舗の品ぞろえを充実させるために、個人買取では人気商品を中心に踏み込んだ買取価格を提示して買切り、法人仕入れも積極的に活用している。
販売については、ECとコンタクトセンターを起点としたオンラインでの接点強化、訪日外国人を含めた来店者数の増加に対応するための店舗在庫の充実、顧客との関係性を深める施策および国内外で複数のブランドオフ屋号の小売店舗の改装を実施した。
個人買取が好調に推移したことで、小売向け商品を充実させたうえで法人販売を強化するとともに、KOMEHYOオークションとK-ブランドオフそれぞれが運営する法人向けオークションを強化した。
また、同社は2028年3月期までの中期経営計画のうち、成長戦略の1つに「M&Aによる事業拡大」を打ち出している。
その一環で、ブランド・ファッション事業の拡大を目的として10月23日、コメ兵HDはアールケイエンタープライズと子会社RODEO DRIVE JAPAN CO.LIMITEDの株式を取得。11月1日にはコメ兵がRs-JAPANの株式を取得している。なお、2025年2月1日には、コメ兵を存続会社とし、Rs-JAPANを消滅会社とする吸収合併を行う予定だ。
通期は、売上高1445億円(21.0%増)、営業利益84億7000万円(13.6%増)、経常利益84億円(12.3%増)、親会社に帰属する当期利益55億6000万円(10.6%増)を見込んでいる。
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