WordPressは、2019年11月12日にリリースされる次期バージョン WordPress 5.3に、リンク属性にUGCを付加させる新機能の追加と、コメントでのUGC追加を発表しました。今回のWordPressの発表は、Googleの検索アルゴリズムが使用する予定の新しいリンク属性 UGCにいち早く対応するものです。
発表記事: WP 5.3 introduces new functions to add UGC attribute to links, and implements it to comments
リンク属性UGCとは?
UGCは、User Generated Content(ユーザーが作成したコンテント)の意味(短縮形)です。ブログ記事ページへのコメントやフォーラムの投稿は、UGCになります。コメントに貼られたリンクにUGC属性を付加させると、リンクはユーザーが作成したコンテントであることを検索エンジンに伝えることができます。
2019年9月11日、Googleはサイト内のコンテンツからリンクを貼る際に、リンク先のページを検索エンジンにフォローさせないディレクティブ nofollowに加えて、sponsored と ugcの新しい2つの属性を追加することを発表しました。
WordPress 5.3ではUGC属性をリンクに加える新機能、コメントでの付与を導入
nofollow属性を開発者が加えることのできるコールバックファンクション(関数)wp_rel_nofollow_callback()
をWordPress バージョン2.3で導入しました。WordPress 5.3では、一般的なrelの属性値を特定のリンクに付与するwp_rel_callback()
を優先し、wp_rel_nofollow_callback()
が廃止となります。
wp_rel_callback()
は、”nofollow”値を加える既存の関数 wp_rel_nofollow()
によって利用されます。そして、新しい関数 wp_rel_ugc()
は、”nofollow”と”ugc”の値をrel 属性に追加します。
コメントでのUGCの導入
WordPress 5.3から、コメント内のリンクとコメント投稿者のURLは、デフォルトで rel="nofollow ugc"
が加えられます。
GoogleのUGCとSponsoredの2つの新しいリンク属性発表時、ブロギングライフに投稿した記事の考察で、「WordPressは、今回のリンク属性追加への対応がかなり早く行われると予想しています。」と予想しておりました。今回の発表で、UGCの対応が速やかにサポートされること、コメントでは”nofollow ugc”となることが明らかになりました。
幅広く普及しているWordPressでUGCがコメントのリンクに付与されることで、その他のブログやフォーラム プラットフォームでも、ユーザーのコメントに含まれたリンクには、UGCが加えられることが普及すると思われます。
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