Search Off the Record ポッドキャストシリーズ エピソード1がリリースされました。トレーラーの予告と同様にJohn Muellerさん、Martin Splittさん, Gary Illyesさんの3人が登場して、和気あいあいとした感じで、冗談を混じえながら、ユーザーが関心の高い話題などについて、チームの舞台裏などの話も含めて話をしています。
オープニング
ラップ調のオープニングミュージック(ジングル)から、John Muellerさんがオープニングの紹介をします。Garyに近況などを尋ねます。「別に特に何もないね。」と素っ気無い感じのGary。
「Martin、君の方では、何かあるかい?」とMartinに話をふるJohn。
「うん。僕はポッドキャストをこうやって録音できるようになってとても嬉しいよ。ポップフィルターがまだ届いていないけどね。」と明るい感じで答えるMartin。
「注文は既にしたんだけど、サプライヤーは納期に間に合わなかった。この『ポップ』カスト(キャスト)は、さらにポップになってしまうだろう。」
Martinが「ポップ」、「ポップカルチャー」などポップを含ませながら、わざとポップの部分を強調して話をします。「ポップフィルターは次のエピソードには間に合うかな。」などと言いながら、Garyにnofollowに関連する話題をふります。
nofollowについての話
(以下はポッドキャストでの話の内容を訳したものです。意訳しています。)、
「nofollowは、ネット上で、いつも話題になることが多い。大きな話題で、良く質問をされる。nofollowについて2019年9月に一つの発表を行って、確か3月1日からnofollowは、クローリングとインデクスするための目的のヒントとなることができるようになるとを公表しました。」(「使うことができるようになる」という表現を使っています。)
All the link attributes, sponsored, ugc and nofollow, now work today as hints for us to incorporate for ranking purposes. For crawling and indexing purposes, nofollow will become a hint as of March 1, 2020.
「質問はそれらはいつ使われるようになるのか?というものなのだけれども、我々はまだどれも話をできる状況にはなっていない。(nofollowがランキングシグナルとして使われたり、クロールやインデックスのヒントにはなっていない。)我々はいくつかの事に取り組んでいる。それらは、恐らく、ウェブやサイト運営者にとって手助け(役立つ)ようなものになる。
例えば、新しいサイトを立ち上げて、古いサイトの方に「新しいサイトに訪問して下さい。」とリンクを貼る時、しばしばそれらのリンクにはnofollowが付いている。(ブログサービスの場合は、リンクにnofollowが自動的に付けられることが多いです。)それらのリンクを我々がフォローすることで、引越し先の新しいサイトを早く見つけることができるなど役立つかもしれない。
我々は、他のことについても検討しているけれど、今の時点でそれらについて具体的な名前などを挙げたくない。なぜなら、実際には全く何も起きない(実現・導入されない)可能性があるからだよ。良くなるのではなく、悪くなってしまうかもしれない。
しかし、nofollowは、スパムなど、悪質なサイトを見つけるのに役立つかもしれない。nofollow リンクは役立つかもしれないけれど、現時点でどの様に使うかなどを話すことはできない。(決まっているわけではないので話せる段階ではない。)」
「何とか導入しようと試したりしているの?」とMartin。
「ああ。サブプロジェクトとして実際、取り組んでいる。nofollowをそのような事例で使うことが役立つかということを調べている。ランキングリード(ランク付けのアルゴリズム開発のリーダー)の一人は、もしもGoogleがそれらの内、何か一つでもローンチ(導入)した場合、(一般に公開)発表すべきだと言っている。」
「もしどれか一つでも導入する予定となったら、一般に公開発表することになる。発表することは喜ばしいことだからね。」
「良いね!」とJohn。
(ここから更に意訳になります。)
「サイト運営者が気づかずにしてしまっているようなウェブ上のちょっとした問題(新しいサイトに移行して、旧サイトからリンクを貼っているがnofollowが付いているために、移行したことをGoogle検索エンジンに適切に伝えていないような問題)を解決することになるよね。サイト運営者側で、特に何も最適化などしなくても適切に処理できるのは良いよね。そしてその様なことについて考えたりする必要もなく、問題は適切に対処される。」(John)
「その通りだよ。変更が発表されたとしても、特に何かする必要はないんだ。rel属性の新しいものを追加すれば、それはGoogleに役立つ。機械学習のトレーニングにもなる。ただし、これは例えばの話だよ。そうなる・そうする予定だというようなことは全く言っていないからね。手助け・役立つかもしれない。それはオプションでの話だ。したいのならすればと言うような感じで、rel sponsoredなどが多くのサイトで使われることは、良いことだ。だから、そうしてみたらどうだ?クールだよね。エキサイティングなプロジェクトだ。」(Gary)
「良いね!」とJohn。
(少しスキップします。)
「このnofollowの件について、最初に発表した時、別の検索エンジンの人に、この件について話した所、彼らは既に導入していてかなり期間が経過していると言っていた。やっていないのは、我々だけなんだ。」
(笑)
音楽が入って、ちょっとおどけた感じで、Garyが「クッキングブログを始めたんだ!」と言います。
「サイトを作っているんだ!?それは良いね!」とJohn。
「どうやればランキング上位に表示されるか分かるようになるよ!」とGary。
「Garyは、ウェブマスターになるんだね!」とMartin。
「違う。MSEO(SEOのマスター?)だ。」
「ジャパニーズ・スパゲッティ・オプティマイザーだよ!」(日本のスパゲティの最適化ができる人)
「ところで、ヌードル(麺)をなんでもスパゲッティと呼ぶのは無礼(礼儀知らず)なことなんだ。」
「スパゲッティ以外のレシピを楽しみにしているよ。」とJohn。
「僕は、(レシピブログの話を)チームのテックライター(技術ドキュメントのライター)のLizzi (Lizzi Harvey)と話をしたら、構造化データのテストをしたらどう?と彼女が提案してくれた。彼女にHTMLファイルを渡して、彼女がレシピの構造化データを加えて、ランキングが上がるか試してみる予定なんだ。」
「我々が推奨していることを実際に行った場合にどのような結果が得られるかというのは、常にトリッキーな所があるよね。」とJohn。「実際に試してみることで、理論的なことでなく、実践に基づいた視点で話もできるようになる。」とJohn。
ここでMartinが、Javaスクリプトを使って構造化データをマークアップすることを試してみた。そしたら、チームでも興味を持って、もっとやった方が良いということになったという話をします。
「それで、Javaスクリプトによる構造化データのマークアップは動いたの?」とJohnが聞きます。
「うん、動いたよ。開発者向けのサイトにドキュメントもある。近い内に詳しい話をする予定。構造化データのテストツールでは動かないだけで、リッチリザルトテストやSearch Consoleでは問題なく動いてる。」
「良いね!」とJohn。
「先にレンダリングしなければいけないから、構造化データのディスカバリーは遅れる?」とGary。
「いや問題ない。我々はページ要素を全てレンダリングしなければいけないから、キューは5秒位なので、通常(構造化データがマークアップするまでに)重大な遅延とはならない。しかし、Googleショッピングなどの場合は別だ。Google マーチャントセンターはレンダリングはせずに、HTMLを見て判断しようとする。そして、マーチャントセンターが探している情報がない場合に限って、レンダリングする。だから、Eコマースのサイトの場合は、状況が異なる。でも、検索に関しては問題ない。」とMartin。
「興味深い。」とGary。
「Gary、Javaスクリプトでサイトを作れば? シングルページアプリ(SPA)で、スパゲッティではないレシピサイトはどうかな?」とおちゃめなJohnさん。
ため息をつくGary。
「スパゲッティ・コードを書けばいいじゃん。」とMartin。
「いいや。俺はJavaスクリプトは、好きじゃない。(大嫌い)Martin、ごめんね。」
「Gary、なんでそんな事言うんだ?」とMartin。
この後、MartinとGaryの間でちょっとした(ふざけた感じの)言い合いがあります。
そして、Johnが「tableタグを使ってサイトデザインを作っているの?」と聞きます。笑うMartin。
「テーブルを使うよ。ランキングに良いからね。」とGary。(ちょっと昔の技術的な冗談を絡めた冗談を含めた話題です)
tableの話題になったので、Johnがお皿の話などをして、ここからスピードメトリクス(指標)の方に話題を切り替え、Martinに質問します。
(続く)
期待通り、とても楽しげで、内容も興味深いものでした。
以下の埋め込みプレイヤーで3人の話が聞けます。
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