2025-03

アナウンサーに聞く、コミュニケーションの極意

 今日の社会人講座はフリーアナウンサーの石黒綾佳さんです。NHKの夕方のニュース番組でご覧になっていた方も多いのではないでしょうか。ぜひ話を聞いてみたいということで、今日はスタッフも入れて12名も集まりました。「笑顔が増えるコミュニケーション術~アナウンサー生活で学んだこと~」というタイトルで、1時間ほど話してくださいました。就活に役立つ「コミュニケーションの5か条」とは?





① 声色(こわいろ)は表情から

石黒さんが取り出したのは、2冊の絵本。表情豊かに読むのと、真面目な顔をして読むのとでは、声の調子が違ってくることを実演。感情と表情はリンクするので、声の調子を無理に変えようとするのでなく、先に表情を豊かにすると自然と声の調子も良くなって、相手に対する伝わり方も変わってくるということでしょうか。5か条の中では一番大事かもしれないとのこと。

② 目線は首の角度に注意

「上から目線」なんて言葉もありますが、人の視線は上から来ると威圧的な印象が出ます。逆に、下から見上げるような目線はかわいらしい印象になりますが、幼い印象にもなるようです。みなさんも、首の角度をいろいろ変えて試してみましょう。

③ あいさつや話し始めは高い音で

声の高さが第一印象を決めると言われるほど、大事な要素だそうです。実際、この講座の石黒さんの第一声も「みなさん、こんにちわー!」という大きな高い声でした。「元気な明るい人だなあ」という印象を私は持ちました。

④ 誰にでも伝わる表現で話す。基準は中学生

アナウンサーとして何より大切なのは、伝えたいことが正確に伝わること。相手が誤解したり理解不足だったりではいけないのです。そのために「誰が聞いても分かる表現」として、中学生を基準にするとよいとのこと。この年齢の人たちにきちんと伝わる表現であれば、大体の世代の人に伝わるそうです。

⑤ 伝えたいことはポイントを覚える

これは就職の面接で使えます。たかサポでも面接の練習をすることがありますが、ありがちなのは質問に対する答えを丸暗記してしまおうとすること。緊張する場面では、頭が真っ白になってセリフが飛んでしまうことがあります。それを解決するコツは、文章で覚えるのではなく、伝えたいことの要点だけを覚えておくこと。そうすると忘れにくいそうです。

 以上、アナウンサーとしての体験を交えつつ、就活にとても役に立ちそうな、コミュニケーションのコツを教えていただきました。最後に「自己紹介に挑戦してみましょう!」ということで、上記のポイントを意識しつつ、何人かの方が1分間の自己紹介をしてみました。手を挙げて挑戦した方、みなさんとても上手でしたよ!

(個人的に気を付けたいと思ったのは、上記の④のところで話が出た「方言」。私は普段、富山弁丸出しで話をしていますが、これは相手も富山弁が分かるという前提で成り立っているわけで、相手によっては意味不明なこともあるわけですよね。気ぃ付けんとあかんがやちゃ…)

高岡ケーブルネットワーク「もっと!ホット!高岡」放映について

高岡ケーブルネットワークのコミュニティチャンネルの番組「もっと!ホット!高岡」にて、たかサポについて放映されました。
放映期日は12月2日(月)〜 8日(日) 放送時間は前6.00 後0.00 7.00 です。
なお、放送のアーカイブについては下記アドレスから見ることができます。
ぜひご覧ください。
https://www.housoubu.jp/home/VidDetail?owner=user&id=10003569&channelname=TCN

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たかサポ紹介動画をYou Tubeで公開しました。

このたび、たかサポの紹介動画をYou Tubeで公開しました。
この動画の中に使わているイラストや登場人物の声は利用者の方々に参加してもらい制作しました。
これを機会にいろいろな情報を動画で発信できればと考えています。
ぜひ一度ご覧いただき、周りの方にお知らせいただければと思います。
youtube案内
たかサポって?
https://youtu.be/VS5yBpwDcW8


社会人講座「働く者のルール」:ルールは労働者を守ってくれる!

10月16日(水)の社会人講座に社会保険労務士の針木和也氏がお越しくださいました。

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この講座、今年で8回目とのこと。8年の間に様々な法律等が変わりました。大きいのは最低賃金の上昇。
はじめて講師を務めていただいた2017年は最低賃金が770円でした。
最低賃金法は毎年改定され、2024年10月1日には998円にまで上昇し、約1.3倍になったという話もありました。

本題の働く者のルールですが、いつも通り次の4つの視点でお話しくださいました。
1)労働者の権利
2)社会保険制度
3)労働保険制度
4)最近の話題

概要をお伝えします。
1)労働者の権利
多様化している働き方の中で、法律で守られている働き方は正社員と雇用期間の定めのないパート・アルバイトとなります。最近注目を浴びているウーバーイーツの配達員は業務委託という働き方のため、少しずつ改善はされていますが労働法に守られにくいそうです。

労働者と使用者(会社)は対等ということになってはいますが、現実は会社側が強い立場になるため、働くときには労働契約を結び、後々トラブルにならないようにしておくことが大切です。その際、口頭ではなく、紙面「雇用条件通知書」や「雇用契約書」があると安心です。

会社は、労働者に労働条件を明示することが必要です。しかし、フリーペーパーやインターネットサイトの求人の中には、明記されていないものの多いため、確認が必要とのことでした。その点、ハローワークの求人は、ハローワークでチェックが入るので安心とのことでした。また、労働者に関する法律は、労働者に有利になるように少しづつではありますが毎年、改定されているとのことです。

正社員は、労働法で守られており、社会保険や雇用保険に加入するなどのメリットがある一方で、会社の利益が最大となるように努めなければならない、責任のある仕事をこなさなければならないという責務があります。ちなみに、社会保険に加入することは、保険料の半分を会社が負担してくれるという大きなメリットがあるほか、雇用保険は自営業者にはないと話していらっしゃいました。

2)社会保険制度
健康保険、介護保険、年金保険、雇用保険、労災保険とあります。
社会保険の恩恵のひとつとして、傷病手当金があるそうです。病気等で仕事ができなくなっても給与の約6割が支給されます。実際、感染症のため仕事を休んだ時にも補償を受けた方は多かったとのことでした。

また、厚生年金は掛け金応じて、老齢、障害、遺族になったときに手厚い額が受け取れるため、加入のメリットは大きいとおっしゃっていました。加入には条件があるので、1)の雇用条件にある社会保険の加入状況をしっかり確かめるといいそうです。
年金保険料を納めることが経済的に困難な場合は、免除の手続きをしておくといいです。

雇用保険の受給の条件のひとつが、ハローワークを利用して仕事を探すことです。育児休業や介護休業中にも受給できるそうです。

3)労働保険制度
労災保険は、通勤時の病気、けがが業務に原因があることが条件です。注意点は、通勤途中ということは、寄り道した後は、対象外になるところです。寄り道中の事故は対象にはなりませんので、くれぐれもご注意ください。

また、健康保険では仕事以外での病気やけがの保障をしてくれます。窓口負担は国民健康保険と同じ3割ですが、傷病手当金は国民健康保険にはない手当金です。療養のため仕事を4日以上休んで給料を受けられない時に支給されるものです。

たかサポ利用者の中にも、傷病手当金を受給できて助けっているという方がいらっしゃいました。


4)最近の話題
雇用保険に加入していたことで、リスキリング(教育訓練)給付が受けられるという点が最近注目されているそうです。
また、時間外労働の上限規制が2024年4月より始まったことで、自動車運転者、建設業に従事する方などの働き方が変わりました。労働基準監督署はそれらの業界の労働時間に目を光らせているとのことでした。
その他、先に行われた衆議院議員選挙でも公約にしていた党がありましたが、130万円の壁問題は最低賃金の上昇に伴いより切実な課題となっているとのことでした。

各面談室、セミナールームに当日の資料を設置してあります。よろしければご覧ください。

社会人講座 丸進商事株式会社

丸進


今回の社会人講座で3回目、エネルギッシュな塚田社長さんには何度もご足労をいただいております。その甲斐あって、たかサポ利用者の方が数名、丸進商事さんで現在働いていらっしゃいます。今回の講座においても、時間をオーバーしているにもかかわらず、「働いてみようかな」という前向きな気持ちで質問される参加者がいらっしゃいました。塚田社長さんは、何度でも一人参加者でも話に伺いますとの有難いお言葉をいただきました。

会社業務内容は、製鉄会社構内でのショベルローダーやフォークリフトといった重機操縦などの仕事。機械を動かすことに興味のある方にはピッタリ。免許資格は働きながら取得することができますので、初心者でもOK。サービス残業はほとんどありません。なぜならば安全第一の職場なのでストレスフリーな職場環境を目指しているとのことでした。

また今回は、福祉用具レンタル・販売の会社「まるしん」の担当スタッフの山岡さんにもお話を伺いました。自らも未経験の分野の仕事に飛び込まれた山岡さん、現在「まるしん」の求人は出ていませんが、見学・相談に乗ってもらえそうです。

会社は、今年の能登地震で大変だった高岡市伏木地区にあります。「これからの会社は、災害にどう向き合うかが問われている」とのことでした。災害に対して真摯に向き合う会社でないと、これから生き残ることはできないだろうとのこと。「今を大変な時代だと思うことは、それだけ今をきちんと生きている証拠」といった堀井憲一郎氏の言葉で講座を締めくくられました。

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