2025-01

たかサポ通信 No.29:あなたは本当に遊ぶことができているか・・・

「たかサポ通信」では、支援の実際やプログラムの様子、現在の雇用情勢等を不定期でお届けしています。
お読みいただき、ご感想・ご意見等お寄せいただければ幸いです。今回は、「リフレッシュ講座」担当者より、いつもとは違った切り口でお届します。お読みいただき、ご感想・ご意見等お寄せいただければ幸いです。


あなたの「働く」を応援する「たかサポ」。にもかかわらず、今回は「遊ぶ」ことについての話。最近あなたは、心の底から楽しく遊ぶことができていますか?

● 生まれながらにして遊ぶヒト

ここで皆さん、「ホモ・ルーデンス」という言葉をご存知ですか?ホモ・ルーデンスとは「遊ぶヒト」という意味で、オランダの歴史学者ヨハン・ホイジンガの提唱した人類定義です。
ホイジンガが唱えた遊びの概念に「遊びとは自由な行為である」という特徴が挙げられます。つまり遊びには人間個人の主体的自由さが不可欠ということです。
もしあなたが、最近心から本当に遊べていないなあ、と感じているならば、毎日が多忙で、自由な可処分時間というものがないからでしょうか?それとも自由な時間はあるけれど、他の人たちが多忙に働いていると、遊ぶことに罪悪感を感じ、自由を満喫できないのでしょうか?

● 自由からの逃走

ここで「自由」について考えてみましょう。自由という人間の基本的人権は、無条件で善なるもののように捉えられる感がありますが、哲学者サルトルはこう言っています。
「人間は自由の刑に処せられている。」と。
自由に自分の考えを決めたり、自由に行動を選択したりすることは、非常にエネルギーを使うものです。今日何を着ようかとか、晩御飯に何を食べようかとか、そんな毎日の些細な選択さえも結構疲れます。できれば誰かに決めてもらいたい。そして決められたことに従う方がラク。自分で決めたことには責任もついてくる。だから他人に決めてもらったほうが安心・・・。いつのまにか自由という言葉がだんだん重荷になってくる。

いっそのこと有難迷惑の自由を放棄してしまいたくなってくる・・・。
確かに権利としての自由には、権利放棄という自由も内包していますから。

● 自由なリフレッシュ講座・・・
ここで、ようやく本題に入りましょう。
「たかサポ」では、毎週木曜日の13時から14時までのリフレッシュ講座という自由な時間を自由にマネジメントするプログラムが開設されています。
リフレッシュ講座では
①何をしてリフレッシュする(遊ぶ)かは、参加者の主体的選択の自由な話し合いで、その都度決定することが原則。
②1時間でできる活動という、時間的場所的制約のもとで行う。
③社会人としてのルールと秘密を保持する。

このようなホイジンガの唱えたホモ・ルーデンスの遊び概念にヒントを得て運営しています。

● たかが遊びと甘く見るなかれ。
何をして遊ぼうか?何をして空いた時間を過ごそうか?選択の自由が認められているにも関わらず、それを決定し主体的に行動することは、意外と難しいような気がします。

「そもそも、空いた隙間時間を何としてでも埋めなければならない!」という心理そのものが強迫的で不自由な状態かもしれません。

「空いた自由な時間は、ボーっとするデフォルトモード状態*を満喫する」というのも立派なリフレッシュ行為かも知れませんよ。

* デフォルトモード状態
ぼんやりした状態の脳が行なっている神経活動のことです。近年の脳科学研究により、デフォルトモード状態での神経活動の働きは「創造性」と関係していることがわかっているとのこと。活発になると創造力が高まり、いろいろなアイデアが浮かんできやすいそうです。



リフレッシュ講座は、第5を除く毎週木曜日の午後1時から2時に実施しています。見学も大歓迎!ご参加お待ちしてます。

たかサポ通信vol..23:協力事業所に感謝・・・

9月28日(水)に開催した「協力企業様 交流会&セミナー」の報告になります!

人材不足で悩んでいる事業所や若年無業者の雇用に関心をいただいている事業所と協力事業所とが交流する場を作り、どのような工夫ができるのかを学び、考え合おうという企画です。この日は、協力事業所6社から経営者、人事担当者の方々にご参加いただきました。まず、アイディック株式会社の川﨑様と株式会社ホクタテの山下様から、会社概要と「たかサポ」利用者の就労の様子をご発表いただいた後、詳細について伺いました。
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●人手不足の解消のために!
人手不足の部門で、サポステ利用者さんを雇用して下さっています。現在、アイディックは物流部門で4名、ホクタテは清掃部門で2名の方が就労中です。2社に共通して、就労の前提に「働いてみたい、頑張りたい」という想いがあることだと話して下さいました。その上で、本人の気持ちを最優先し、柔軟に働き方を配慮してくださっています。配慮が必要な方だと理解した上で、担当部署の責任者とタッグを組めば、上手くいくともおっしゃっていました。

●受け入れまでのきめ細やかな配慮!
配慮をする上で「どのような事情で、どのような想いをしているのか?」を汲み取ってでないとできないので、川﨑様は探り探り本人の想いを聞いて下さっているそうです。具体的には「男性、言い方がきつい人が苦手」などのこととのこと。そして、どこまで社内で情報共有してよいかを本人と擦り合わせるそうです。本人が納得できれば、多くの社員と配慮事項を共有でき、踏み込んだ対応ができるようになるとおっしゃっていました。また、山下様は、業務に慣れて本人が大丈夫と言うまでサポートしてくださっているそうです。独り立ち当初は、定期的に事務スタッフが本人に電話し状況を確認してくださっていたそうですが、その後、必要に応じて本人が事務所に電話を入るようになったそうです。
どちらの会社も、きめ細やかな配慮で本人が自ら発信しても大丈夫な関係と場を作って下さっていました。
川﨑様と山下様という、社内のキーパーソンにサポステ利用者さんを理解していただきましたが、他のスタッフの反応はどうだったのでしょう?
他のスタッフには人物像を事前に知ってもらい、味方を作っておくことに留意されたようです。挨拶やできていることのフィードバックなどかしこまらないコミュニメーションを図っていく事が大切ともおっしゃっていました。

●覚悟と2つの大きなヤマを越えて!
空白期間がある方は、サポステへ行くというヤマ、そして就労を決意するという2つ目のヤマを越えようとしており、その背中を押してあげようというのが会社の役割と川﨑様はおっしゃってくださいました。また、山下様は小さなハードルを一つずつ超えるようなサポートをしてくださっていました。クレームがでたこともあったそうですが、初心にかえり細やかにかかわることで、業務が改善され頑張りを見せてくれているというお話をいただきました。
本人の頑張りはもちろんですが、会社のバックアップに敬意を感じます。

●時間がかかっても・・・
サポステの利用者さんには人手不足を補ってもらえ、会社側にメリットもあるとおっしゃってくださいました。ただ、会社はアウェイになるので、ある程度慣れているサポステは会社に足を運ぶ前のクッションとして、不安を少し和らげる役割になっていると山下様がおっしゃって下さいました。また、川﨑様には、アイディックの業務に興味がなくても、働いているサポステ先輩を見て、仕事を知る機会に利用して頂けたら。たとえ興味が湧いたとしても、実際に行動に移るまでに半年かかる状況も理解しているので、少しでも前に進むお手伝いができたらいいとおっしゃって下さいました。山下様と川﨑様には、たかサポスタッフ一同、感謝してもしきれません。今後も、末永くお付き合いいただければ幸いです。

最後にご参加いただいた協力事業所の方のご意見を抜粋しご紹介いたします。
最初の頃は、納得がいかないとフリーズすることもあったが、1年たち仕事にも慣れ明るくなり、びっくりするくらいに活躍なさっている。(製造)
正社員で採用した男性には、辛い思いをしてほしくないから怒らずに育てようという想いをスタッフ全員が共有し関わっている。真面目で遅刻をすることもなく、頑張ってくれている。(介護)
サポステの方は喉から手が出るほど貴重な人材。職人的な面もあるので、ぜひ一度、遊びに来てほしい。(警備)

次回は、2023年2月22日(水)を予定しております。多くの企業様のご参加をお待ちしてます。

たかサポ通信vol.2:家族・・・家族のかかわり方

2019年度より、たかサポでは「たかサポ通信」を発行しています。
現在の雇用情勢や労働政策など、就職活動に役立つ情報を不定期でお届けします。お読みいただき、ご感想、ご意見等いただければ幸いです。

第2号のテーマは、2019年6月15日(土)に開催した「家族のためのセミナー」の報告を掲載しました。参加できなかった家族の方々にもその概要をお伝えできれば幸いです。


初めて開催した「家族のためのセミナー」では、家族のかかわり方について「たかサポ」の臨床心理士が講師となりグループワークを交えながらお伝えしました。

この年の5月末から6月初めにかけて立て続けに起こった痛ましい事件。「なぜ、ひきこもったのか?」の犯人捜し、原因探しをしても無意味という講師の投げかけでセミナーは始まりました。適切な支援のためには「何がひきこもりから抜け出すことを難しくしているか?」ということについて十分に理解する必要があるということでした。

その後、1回目のグループワークを行いました。まずは自己紹介。ご自身の置かれた状況等を一人ずつ話されました。ご本人の年齢は10代から40代と幅がありましたが「子どもの将来を心配している親」という点は共通でした。その中で、理解しあえたこともあれば、互いの状況の違いに驚かれたこともあったようでした。

続いて、講師よりかかわり方のポイントとして3点提示がありました。まずは、「安心」と「共感」をキーワードに、安心してひきこもれる関係づくりが大切とのこと。それは、お金を与え安心してひきこもれる環境をつくるのではなく、交渉のテーブルに本人が付ける関係をつくること。そのためには本人を責めたり、恥をかかせたり、追い詰めることは厳禁ということでした。




続きは、たかサポにて配布しております。スタッフにお声がけください。

たかサポ通信vol.1:トピックス・・・求人倍率のリアル

2019年度より、たかサポでは「たかサポ通信」を発行しています。
現在の雇用情勢や労働政策など、就職活動に役立つ情報を不定期でお届けします。お読みいただき、ご感想、ご意見等いただければ幸いです。

第1号のテーマは「求人倍率のリアル」でした。コロナ以前は、求人倍率が高水準で推移していました。その数値をどのように受け止めればよいのでしょう。数字に強い「たかサポ」スタッフが解説しています。


指標のひとつで政府や企業が景気判断に使用しています。特に最新月の求人倍率は企業の活力を表す数字として注目されています。今年3月の富山県内の求人倍率は1.95倍でした。求職者1人あたりに約2件の求人があることになり、県内企業の旺盛な採用意欲がわかります。

しかしこの求人倍率は求職者にはなんとなくピンとこない数字です。そこで、仕事を探す人にもわかりやすくするために数字を変換してみます。求人倍率は求人数÷求職者数です。この分母と分子をひっくり返すと、求人1件あたりに何人の求職者がいるかがわかります。つまり、求人倍率の逆数を計算(1÷1.95倍)すれば、求職倍率(0.51倍)になるのです。求職倍率は、高校や大学入学試験の競争倍率と同じです。0.51倍は予定人数の約半分の状況ということになります。



続きは、たかサポにて配布しております。スタッフにお声がけください。

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